なんかTwitterで思ったよりTRPGの自キャラの話をしていたのでいいからブログを書けよと思った

TRPGの自キャラ創作をやるのよくわからないんですが文明として存在していることはわかる。というわけで書いたものがこれこれです。なんかオチたのかオチてないのかよくわからない短い文章を書くのは楽しいなあ!! というわけでシナリオを読んでいなくて(あるいはプレイしていなくて)意味が分かるのかどうかわからない程度のわかりづらい文章ですみません。

 

自探索者の南方くんのキャラクターシートがこれです。

このキャラクターシートが上記のように運用されるようになった経緯はいろいろあって、いろいろあってという話をしたいと思ったのでブログエントリを書いているわけですが自分の話しかしないブログエントリは楽しいなあ本当に。役に立たなくて楽しいなあ! 役に立たないことがしたい! 働きすぎている! 来世は常夏の無人島のビーチの砂になりたい! ともあれとりあえずキャラメイクができない人はキャラクターシートだけ無限に作って遊べばいいんじゃないのみたいなことをこのあいだ喋ったしこのシートの説明をすることで何かが生まれることもあるでしょう……多分……おそらく……というかなにをやっても仕事に結びつけようとするのをやめたいんだけど……

 

まず要請として、三人でキャラメイクをやったんですけど、必須要項として探偵を作らなくてはならなかった。探偵は外見が目立っちゃダメだろという強固な感情があり(そこをリアルにしなくてもよかったのかもしれないけどでも職業探偵は外見が目立っちゃダメじゃない!?)引いた数値でいちばんわたしが外見普通だったので……身長は普通、顔はまあまあいいくらい、ちょうどいいのでは、ということでじゃあ探偵やりますという……。

でもわたし推理ぜんぜんできないんですよね。提示された情報を整理してまとめることはできるんだけどそこから導き出される別解みたいなの考えるのすごい苦手というか謎の抵抗感がある。のでロールプレイ上の要請から「そんなに推理はしない」ということで、若造にしようと思ったんですけど変に年収高かったので(このシートには反映させてないですがここでダイスを振っているので年収が出る)(ていうかダイスもシートもオンラインでいじれてとてもすごい)「有閑マダム向けの浮気・ペット探し系の探偵事務所、の二世、先代は急死」という設定にしました。なんでかわからないけどクトゥルフのキャラクターシートを作っているとどんどん設定が濃くなっていきます。こんな濃い設定ふだん作ったことないぞ。

あと能力値的にはSAN値(正気度)がすごく低く、つまり怖がりということで、肝の小さい探偵大丈夫か? という感じなんですがまあ二世なので、というのと、一緒に作ってたなかでちょうど筋力高いキャラが出てたので用心棒がくっついています、という感じで、設定がどんどん盛られていく。

 

能力値としてはそんな感じで、「あんまり推理は得意ではないビビリの私立探偵、二世、用心棒にくっついている」という設定がまず固まって、そのあとの設定は技能にポイントを割り振っていくなかで決めました。

どうせ探偵なんだから(+シナリオ的に必要そうなので)できるだけ探偵っぽい技能をたくさん取りたかったんですがそうするとEDU16(大卒くらい)という能力値が死に、つまりこれは……大学は出たけどぜんぜん勉強をしなかったタイプのクズ……! それでいこう! ということで法律に5振ってあります。法律5、ぜんぜん振ってないよりバカ感がある。

ポンコツ大学生がハマってグチャグチャになるといったら麻雀でしょ、ということと、こいつ設定がバカっぽいわりに収入多すぎないか、麻雀で補っているのでは、ということで本業より麻雀のほうがけっこう強い(そして脱税をしている)という設定がどんどん膨らんでいきました。「非モテだけどこじらせてはないアッパー系のバカ、怖がりだし自分に自信もあんまりないけど得意分野があるのでビビリのわりに調子に乗りやすい」というイメージが膨らみきったところで「ヒモで食ってるかわいげのあるイケメンが友達未満くらいの関係で出入りしている、年下」という設定(一緒にシートを作っていた人のキャラ)が追加され、「それは軽く恋しちゃってるでしょ」で、仕上がった、という感じです。

 

ロールプレイしたりダイスの出目とかほかのキャラとの関係性とかを考慮した感じとしては、アッパー系のバカはおおむね演じてるだけで素地としては頭が良いんだけど世の中をあたりまえに渡り歩いていくには世の中に対してこわいという感情が強すぎる、みたいなイメージだなと思いました。発狂ロールが「殺人衝動」だったの笑っちゃったんですけど(殺人/自殺衝動なんだけど発狂ロールが発生したシーンが殺人衝動のほうが都合が良かった)、本人は気づいていない強迫観念けっこうありそう。

探偵としての鍵開けとか忍び歩きとか図書館・目星あたりの技術はお父さんに子供の頃教わった、反動で高校~大学くらいは遊びまくっていて、高校は深夜アニメにハマってて、咲から麻雀に入って、大学では「なにやってんのかよくわからないサークル(何らかの特定の映画研究会とか)」に所属してサークルの活動はぜんぜんしないで毎日昼に学校行って卓を囲んで夜警備員さんに怒られるまでやってそのまま誰かの家になだれ込んで続ける日もあって、という感じの充実した学生生活を送って留年した。「好きだから遊んでる」というより「あいまいな不安感から逃げたいから」って感じだと思う。

ということで(べつに雀士でもそれなりに食えそうなのに)探偵をやっている理由を「趣味」と「ヒーローになりたいから」、もっと言えば「父親への憧れ」だよねーという処理をしたのが冒頭に投げた小説です。このへんはべつに「義理」とかでもいいし、もともとは「気が弱いから断れなくてずるずる」みたいな設定にするつもりだったんですが、なにしろ中の人がわたしなので、がんがん出しゃばるキャラになってしまって、これはむしろいらない苦労を買うのが趣味の人だなと……。「探偵という職業」に「人を救うことができる仕事」というイメージを持っている、それはたぶんお父さんが与えた呪いなんだろうな、みたいなキャラ付けになりました。お父さんがそう教えたというより、「人から頼られるような仕事が立派な仕事であり、人間は立派な仕事をするべき」みたいな印象を勝手に受けたんじゃないかな~。

 

「人のことをすぐ好きになる」はそういう、「人から頼られたい」→「お人好し」→「頼ってくれた人にはかっこいいところを見せたい」→「(自分にとって)素晴らしい人に頼られたり、(自分にとって)素晴らしい人に敬意を払われている自分はすごい」みたいな、虎の威を借る的な側面とヒーロー願望がごっちゃになったなにかで、あんまり周りの人間の本質は見抜いていないと思うというか、できるだけ良い人間だと思いたいと思っている。ので、浮気調査とかでもけっこう簡単に調査対象にコンタクトを取って「奥さん寂しがってますよ」みたいないらないことを言っちゃっているんじゃないだろうか。

啓秀くん(友達未満のヒモ)と知り合った経緯も、ターゲットにコンタクトを取っちゃった(というか取られちゃった)案件なんだけど、これも薄々啓秀くんが悪いわけではないと分かっていてコンタクトを取っちゃった案件なんじゃないかなーって感じです。

根本的に探偵は向いていないし、探偵という職業に対して誤解もしてるんだけど、「皆がより良い状態になる」ことが「解決」だとするなら、「名探偵」ではあり得るのかもしれない。

 

啓秀くんのことは品が良くておとなしい可愛い生き物だなあと思っていて淡い恋というか濃い目の好意というか以上に進みそうにないし、啓秀くんのほうも「変な生き物」のカテゴリにミナカタさんを突っ込んでおいて深入りしないのがお互いのためとわかってると思うんですが(南方くん、けっこうメンヘラぎりぎりだし……メンヘラとヒモは食い合せが悪い……)、「傷ついているけれど高貴で優れたお兄さんであるところの僕の桂さん」に対しては距離感もかなり近いというかかなり色々な顔も見せていそうだし、桂さんの警戒心がうっかりした瞬間があるとうっかりするような気がする。うっかりとはなんだろうね……。

 

なお探偵事務所には36歳のクールな(というか業務を業務としてだけ認識する有能な)経理事務の女性がいて、佐倉さんという名前で、先代の死後辞めたり辞めてもらったりした中でひとりだけ残ってくれた貴重な人材として南方くんの中では聖女のように崇め奉られており、お触り禁止です。なお若俳&ニチアサ&2.5クラスタであることを南方くんは微妙に知っていますが南方くんはインターネット恐怖症なので微妙にしか知らない。桂さんはたぶんその事実自体を全く知らない。

#とーりゃ卓 CoCTRPGシナリオ『ニジゲン』リプレイ

私立探偵南方睦実くん(キャラシート)キャラクターデザイン:ダムるしさん

 

とーりゃさんのオリジナルシナリオ「ニジゲン」、とーりゃさんKPで卓を囲んできました。楽しかったー!

ダムるしさん・△さんこといぬおさん(それぞれCoCリプレイにアドレスを貼っています)というお友達の集まりで囲ませていただいたので、事前に話し合いながらバランスを考えてキャラシートを作った結果、わたしの振った目がいちばん探偵っぽい(外見に特出したところがない)ので探偵では? SAN値35の私立探偵いる????ということでいろいろな意味で盾になってもらう用心棒にいつもくっついてもらっているという設定でダムるしさんが用心棒・桂くん、そのへんに転がってるよくわからないクズがひとりほしいよね~ということでいぬおくんのキャラメイクした啓秀くん(21歳ヒモ、女と揉めて転がり込んでいる)というポンコツ三人組でのプレイとなりました。南方先生が啓秀のことをちょっと好きというのは完全にどうでもいいフレーバーです。ちょっと好き以上のなにかでは別にない。そこでなにかにできていたら24歳まで童貞を守り抜いていない。

リプレイとしてはド素人目線のそれとしてご笑覧ください。

 

依頼を受ける

若い女の子がやってきて依頼を受けるというスタートなんですが、わたしは「若い女の子から(料金を取らずに)私立探偵が依頼を受ける必然性」「これは釣りというか依頼人をそもそも信じていいのか」みたいなのが最初にあり、まあでももちろん選択肢は受けるしかないんだけど受けるんだよねこれ?」と、聞いたっけ聞かなかったような気がするな……ここRPが長くて(これなにをどうしたらいいんだっけというのがよくわからなくて)すいませんでした。後半はちゃんとみんなに聞いてRPしている!

捜査に行こう!

「とりあえず行くところを整理しよう→いつも行ってる漫画喫茶(実はそこにいるのでは?)、ターゲットのご実家(行方不明になったきっかけがわかるのでは?)、警察(依頼人から入ったいくつかの事件情報の手がかりが見つかるのでは?」という三択を立てて、あとで気づいたんですが行く場所として「バイト先」を入れるのを忘れていました(あとでNPCからツッコミが入りました、KPさんありがとう!)、あと選択肢としては学校に聞き込みというのもありだったのではと思うんだけどシナリオ上は関係なかったっぽいですね。

漫画喫茶

そもそも私立探偵ごときに顧客情報を出すのか? 情報出ないのでは? と疑っていたので、うまく情報が引き出せなかった時の保険に啓秀にAPP14のちからで(いうて14なんですけど……)なんとかしてもらおうと思ってとりあえず南方・桂で「桂さん威圧感出して!」「もとから出てます……消せたことないです……」みたいな感じで話しかけたんですけどRPが長(略)すいませんでした、というか言いくるめを振れよだしそもそも言いくるめを振る必要もなく喋ってもらえたんですけど……。「ターゲットと親しくしていた店員がいる」という情報を得て啓秀と合流。

警察

ダムるしさんが警察に先に行こうというので(リプレイを読むと自宅が最終ダンジョンではという疑惑を持ってたんだな)桂・啓秀チームのロールを先に。南方先生は依頼人と合流、南方先生の中の人はこの隙にスマホミュートして(通話だけスマホでやってたので)トイレ行ってました。

ここから桂さんのファインプレー伝説の始まり、ダイスの目に恵まれて昔職質を受けた繋がり(笑)のへっぽこ刑事が現れいろいろな事件との関連性をぺらぺら喋ってくれてしまったぞ! 桂さん、たぶん自分が思ってるより男にモテてるぞ!

ターゲットのご実家

一方南方先生は依頼人と合流、ターゲットのご実家に案内してもらいます。いい天気ですね~でも依頼人さんの笑顔のほうがもっと輝いてますよ的なくだらないことを言いながらご実家に到着。ここで南方先生の中の人はようやく言いくるめを振ることを覚えたのですがここで失敗。なんでや。上限値まで振った言いくるめ技能は飾りか。この状態でターゲットの厳格なお母様を説得できる気は全くせずNPCにめちゃくちゃ助けてもらってよろよろと高校生女子の自室に潜入することに成功しました。「理性ある大人ですから若い娘さんのタンスを開けたりとかは絶対にしませんから!」

そしてターゲットの娘さんのノートパソコンを「やだなあーこれセクハラじゃないの~訴えられるよ~」とNPCに泣きつきながらチェック、不穏なメールを確認。本棚からは不審な本を発見。不審な本に関しては記憶の中の桂さん(おにいちゃ~ん)が「こわそうなものを見つけても先生はけっして詳細を確認しないように」と言っていたので(南方先生のSAN値が35しかない対策)先生は詳細を見ずに、ここで警察での調査を終えた桂・啓秀チームに連絡、どうせもうご実家のお母様の探偵事務所の人に対する評価はだだ下がりなのでええやろということで合流(NPCのちからで突破させていただきましてありがとうございます……自分の力でどうにかすべきなのでは!?)

ご実家に合流した桂・啓秀コンビがあやし~い本をチェックしている(「先生は部屋の隅のほうにでも行っててください」)ので一抹の寂しさを覚えながら部屋の隅を眺めている先生を尻目に桂さんと啓秀はSAN値チェックが入りました。なお本の間から出てきた美女のブロマイド(※ブロマイドじゃない)は見せてもらえたので先生は「わーい美人だわーい」と言いながら貰いました。

みんな集まったところで、改めて、ネットで怪しいメールの内容である謎の宗教団体について調べてみるも目立った成果は得られず。

どうでもいいけど先生は今回のいろいろを通じて七年くらい使ってるガラケーの知らなかった機能をいろいろ覚えたと思う。いつもの調査は桂さんとべったりふたりきりだから。

ターゲットのバイト先

さてこれからどうしよう? と言い合っていたところ、NPCに「バイト先……」と言われてようやく気づくヘッポコ探偵団。というわけで3人でバイト先に行って……ここで何かがあった覚えはないな? ロッカーに忘れていったという本を預かり、ここで時間もちょうどよくなったのでターゲットと仲が良いらしいネカフェの店員さんに会いに行くことに。

岸くんと桂さんのアツい友情

仲が良いはずと聞いていた岸くん(NPC)はしかし仲良くなんてない! とかたくなに否認、ターゲットと関わりがありそうな謎の宗教団体についてちょっと触れてみたところ、岸くんがその宗教を信じているらしき言動があり、ここで桂さん勝負に出ます! どうでもいいけど南方先生、言いくるめがうまいという設定のわりに言いくるめに失敗してばっかりだったし最後までそうだぞ! 技能値80%は飾りか!

「僕もこの顔ですので幸福な世界に行けるという教義に興味があって……」

APP6が説得力を持つ瞬間! すごいぞ桂さんと桂さんの中の人(ダムるしさん!)

我々も口々に口裏を合わせて教団に関心があることをアピール、「ターゲットと同じような境遇で苦しんでいて」の啓秀はともかく先生の「生まれながらのバカで」はアリとして通ったのか微妙ですがこれまでに言いくるめに失敗しているので……。

対決! 謎の宗教団体

ここから先の展開について軽く話し合ったような気がするしRPでなんとなく流したような気もする。「できればターゲットを連れて帰りたい」「少なくとも話をして納得をしているかどうかが聞きたい」「宗教団体の解体まではべつに目指してない」くらいのイメージだった(共有されてたかどうかは自信がない)。

なかで聞き込みに成功するも、ターゲットについての情報はどうしても入らず(話の流れからぐだ子@FGOのコスプレをしたオタク女のRPをKPさんがやってめちゃくちゃおもしろかったです)、だらだら一般人と喋って油断しきったところで啓秀がひとりで入った部屋でSAN値チェックを食らったのが痛かった。まあ桂・啓秀で入ってもどっちにしろ削られたと思うし先生は入らなくて正解だったのでどうしてもああなったような気はするけど……。

バトルになっちゃったぞ

謎の儀式で人死が出るのはやだなーそもそもターゲットが死ぬ可能性もあるしそれより先にどうにかしたいなーと思ったのですが先生の自慢の鍵開け技能を出せる空気でもなくそんなこんなで儀式は不可避という流れに。あとでシナリオ読んだら儀式中に乱闘に入るというか「ちょっと待ったー!」をやることは可能だったっぽいんだけどハワワワワとか言ってるうちに人がひとり死んでしまった。秋山くん(NPC)ごめんよ……。

「エッこわ」「こわない?」「こわい」とか言っているところに岸くんが「これもしやこわいやつ?」といいに来てくれたのですがこれもさっさと岸くんに話しかけてあげるべきだったんだよなー! NPCにはとにかくがんがん話しかけること! ダメなら切り上げられると思うし! おぼえた!

岸くんのサポートもありバトルへ。

「死体遺棄事件の犯人はあなたですね!」←探偵として言えて満足

あとから考えたらいちばん敏捷な先生がシュッとボス戦に突撃するのがいちばん良かったような気がする。コンデジ投げてる場合ではなかった。コンデジでダメージ入ったけど……。初期値で投げてダメージ入ったけど……。

ここまで顔とコミュ力担当だった啓秀がラスト怒涛の追い上げをかけ、敵のボスである美女に魅了されて活動停止後発狂するも一瞬正気に戻り止めをさしておわり! ゲームクリアでした。

 

しかしエンディングで南方先生は見てしまったのだった……事情聴取の刑事さんのボールペンから異形の者がコンニチハするところを……!

反省

わたしはまじでガチのど素人なので、勝手がわからなすぎる時はとにかく「整理しよ」「○○していい?」とみんなにがんがん聞いていくのが大事だなと思いました。楽しかったです! 次回もがんばりたい。

 

キャラのRP的な意味では、南方先生はなんとなく退屈な人生をぼんやりと生きているタイプのありがちなボンクラなので二次元に行きたい気持ちはけっこうわかると思っていたと思うし、「本当は行けないのに騙していた」とわかったときけっこうまじでキレてたんじゃないかなと思います。対して啓秀は出自がターゲットと偶然似ていたこともありターゲットに帰還してほしいという感情がいちばん強かったんじゃないのかな。なので、ゲームとして最善かどうかはともかく、先生がキレてコンデジをブン投げ、啓秀がターゲットを守るほうに向かったのは「らしかった」かなーと思います。ラストで啓秀が一瞬正気になったのも飯田さんへの想いという意味でめちゃくちゃ良かったですね。運命的な出目だった……。まあ啓秀は飯田さんみたいな子には手は出さないんだろうけど南方先生的には人生そういうまじめな恋もありじゃないのと思っています!

おそ松さん関連雑誌まとめ(1)藤田監督&松原シリーズ構成編その1

おそ松さん関係の雑誌の整理を延々としているのですが全然終わらず、雑誌&ムックの中から、ひとまず藤田監督&シリーズ構成の松原さんの、「特に作品自体に関係ありそうなところ」を抜粋しています。一冊松原秀×櫻井孝宏インタビューが抜けていることに今気づいたけどどこにあるのかわからないので見つけたらあとで入れておきます。それ以外に漏れがあったら申し訳ない、たぶん買い忘れです。

引用が多すぎてどうなんという量になったのでわたしからの雑感も挟んでますがどうでもいいことしか書いてないのでそこはべつに読まなくていい。薄い色になってるところがわたしの雑感です。

最初は藤田監督だけでとりあえず分けようかなと思ってたんですが、藤田監督の単独インタビューって3回しかなくて、松原さんとセット(というか)の回が2回、+キャラデザの浅野さんが1回、ついでに松原さんは単独が5回、という……もういい! 藤田さんと松原さんでまとめればいいんだろ! と思ったのでこのようになりました。

内容としては、赤塚作品に対して恥ずかしくないような作品作りをすることに全力投球したこと、ここまでのヒット特に女性人気に関しては完全に想定外だったこと、スケジュールがかなり厳しい状況だったこと、「なんでもあり」の現場だったこと、あたりが共通の話題かな、という感じです。女性人気を想定してなかったのも意外だったけどスケジュールに関してもかなり意外な印象を受けました。赤塚作品への理解やキャラクターの生々しいキャラメイクあたりの綿密な準備をしてそうに見えた部分は、おおむね「スタッフが本当に得意なことだけに注力した」ことと「妥協のない打ち合わせ」によって生み出されていたんだなあ……。

2015/9/10 アニメージュ 10月号

特集「大人になっても6つ子」A4版1/3インタビュー

※アニメージュ5月号ふろくMemories of OSOMATSUSANにも収録

新番組紹介の2ページのうちの1/3の短いインタビューですが、藤田監督がゴリゴリの原作読者で、かつ原作から6つ子について広げていった話がしっかり語られています。かなり硬派な印象でコンパクトにまとまっています。

「自分の世代としては珍しく原作派です。小学校低学年の頃に、親戚の兄ちゃんから『おそ松くん』と『天才バカボン』を全巻譲り受けて、ずっと読んでいたせいで人生がおかしくなったというか(笑)。だから、今回のお話をいただいたときも運命というか、縁というか、やらざるを得んな、という感じでした」

「実は、原作をすごーくしっかり読むと、ちゃんと6人それぞれに個性が微妙にあるんですよ。それを拡大解釈しながら、できるだけ描きわけができるようにこだわってはいます」

 

2015/11/10 アニメージュ 12月号

特集「ふみこめっ! 6つ子の素顔!?」過激な6つ子の誕生秘話![シリーズ構成]松原秀 A4版1/2インタビュー

※アニメージュ5月号ふろくMemories of OSOMATSUSANにも収録

4ページの特集。松原さんと藤田さんの出会いや、食事中に「今度、『おそ松くん』をやることになるので、助けてもらうかも」と誘われた経緯が言及されています。シリーズ構成として加わった時点で6つ子ひとりひとりに個性をつけることは決まっていたとのこと。藤田監督のインタビューも参照した限り、6つ子に個性をつける発想自体は藤田監督によるもの、「6人の言動や細かいクセを固めていくというのは、僕に与えられた最初の課題でした」。

「フジオプロの方から「思いっきりやってください」と言われたので。赤塚先生の作品なので、とにかくおもしろいことをやるだけです」

「(藤田監督は)NGがない監督さんだなと思います。出したアイデアは絶対に否定から入らず、活かす方向で進めてくださるので、ライターとしてはものすごくノります。あと、お客さんのことしか考えてないです。究極のサービス精神おじさん(笑)。藤田さんが作ってくださる前向きな雰囲気が、『おそ松さん』の脚本の最大の武器な気がしています」

 

2015/12/28 Spoon.2Di 09

シリーズ構成 松原秀interview B4版3ページ

おそ松さん関係でははじめてのロングインタビューじゃないかな? こういうときにまず脚本が呼ばれるのかなり珍しいような気がするんですが藤田監督はもしかしたらあんまりインタビューがお得意ではないのかなという気もする。

スプーンは紙面が広いのでかなり長いインタビューです。深夜にダラダラしてるときに観て、何が起こるかわからなくてドキドキしてほしい、という発言がありますが、松原秀、後述のとおり人の心がない(笑)あと先のアニメージュでも言及されてましたが藤田監督に対する信頼が語られています。

「たぶん、普通のシリーズ構成の方って1クール12話の中で″3話まででこれをやって、4話5話でこれをやって……″というふうに決めていかれると思うんですけど、藤田陽一監督とお話して″『おそ松さん』ではそれをなくそう″と決めたんですね。もう何でもアリで、縛りはナシにしようと。なので、シリーズ構成を担当しているのですが、構成の仕事をしたという感じはそんなにないんですよ。構成を決めないことが構成でした」

「毎回何が出てくるかわからないので、テレビの前でドキドキしていただけたらいいなという想いがあります。(略)夜中だし、やっぱりみんなカチッとして観るわけではなく、ソファーでだらっとしていたり、コタツでミカンを食べながら観ると思うんですよね。そこをベースにした感覚は共有していると思います」

「よく言っているのは観ている人を”安心させたくない″ということで(笑)」

「(藤田監督は)究極にお客さん目線な方です。作り方がものすごく誠実で、お客さんを絶対に舐めない」

「本当にNGがない何でもアリな現場だなと思います」「何をやってもいいということは、何なら宇宙に行ってもいいといいことで。それはメリットだと思うのですが、たまにハードルにもなって苦しいです」

「″キャラクターを守りすぎない″」「もちろん、キャラクターたちがやりそうにもないことは描かないですけど。原作では、せっかく積み上げてきたものを平気で破壊することがけっこうあるんですよ。正直に言うと、キャラクターにいつもと違うことをさせるのって、とても怖いんですよね。それで嫌がられたらどうしようと思ったりもしますが、でもまあ、原作は『おそ松くん』なので」

 

2016/2/10 アニメージュ 2月号 おそ松さん特集号

特集「ナンセンスの天国」

※アニメージュ5月号ふろくMemories of OSOMATSUSANにも収録

おどろきのインタビュー! その2 監督 藤田陽一「とぼけた顔して赤塚スピリッツ!」A4版4ページ

藤田監督おそ松さん関係のロングインタビューとしては初。放映中に読んだときはかなり腹芸というかわりと適当なこと言うて躱してないかという印象だったのですが(笑)、もちろん放映中で言えないことも多かったんだろうけど終わったあとのインタビューと比較すると赤塚作品というビッグネームを背負って緊張なさっていた&単にまだ忙しい時期だったのではないかという気もします。

「(ヒットしていることに関しては)スタジオのなかで仕事ばっかりしてると、現実感が全然ない」

「シリーズ構成の松原くんも毎回アフレコに来ていて、キャストさんの演技を脚本にフィードバックしていく作業もうまくいってる感じがします」

「最初は(個性の出し方を)口で説明してもなかなか伝わらなかったけど(略)今はもう、(修正を)細かく入れなっくてもけっこううまくやってくれる感じ」

「こんなに脚本に時間をかけてる作品、ほかにねえよなあってくらい、脚本には時間をかけてる」

「『おそ松の憂鬱』は松原くんが最初にプロットあげてきてくれたのかな。『カラ松事変』も、松原くんがこういう話をしたいということで、ざっとプロットをあげてきたところで、『カラ松の話だったら、こうじゃないか』って、みんなでネタを叩いていった感じですね」

「赤塚さんって、『何がおもしろいんだろう?』って何周も考えた末に、『おもしろい/おもしろくない』じゃなくて、ルールを壊したり、普通じゃないことをすること自体が目的化していたりするじゃないですか。『笑える』っていうより、もう『ズレてる』『狂ってる』という領域に足を踏み入れているというか」「『とりあえず壊してみよう』ってことだけが、どんどん目的化していったようなところがあると思うので」「そういう世界を、せっかくのチャンスなので『おそ松さん』でも垣間見せることができれば、と」「自分も、小学校低学年頃に赤塚さんのマンガを読んでたんですけど、変な気持ちにしかなんないんですよ。(略)やっぱり、それが、『常識を壊していく行為』を目の当たりにしている感覚なのかなって」

「ギャグを撮るんじゃなくて、シチュエーションを撮りたい。おかしなことが起こっている空間の、空気そのものを撮っていきたい」

「オレ自身が本当にモテたいですね。そのためにも、これからも頑張って作ろうと思います」

 

2016/2/10 PASH! 2016年3月号 おそ松さん特集号

監督藤田陽一&シリーズ構成松原秀「伝説はここから生まれた!」 A4版1ページインタビュー

一ページにふたり分と短いですが、「この段階で伝えておきたいことはひととおり」みたいな内容だなと思います。「お客さんを驚かせたい」「喜ばせたい」というメッセージはインタビューで繰り返し出てきてますね。

松原「当て書きとまではいきませんが、映像で動いて、キャストさんたちの演技を受けて徐々に出来上がっていった部分もあります」

藤田「作品を作ることって、結局『コミュニケーション』だと思うんです。常にお客さんを意識しているだけですね」

松原「藤田監督とネタや構成を打ち合わせているときに考えるのは、『こうすればお客さんが驚くんじゃないか』『喜ぶんじゃないか』ということ。お客さんと会話したいんです」

藤田「作品作りもサービス業だと思うので。かといって当然、媚びるわけでもなく。純粋にみんなが気軽に楽しんでくれればという思いで作っています。だから女性人気は想定外でした。かといってもちろん嫌われるのはイヤですから、そこはデリカシーを持ってやっているつもりですけど(笑)」

 

2016/2/27 TV Bros. 平成28年2月27日号

シリーズ構成・脚本 松原秀インタビュー A4版2ページインタビュー

インタビュアーさんがかなり攻めたことを聞いていていつもと違う雰囲気があってとても面白かった。最後、「続編があるとしたら」と振られた松原さんが突然テンションが上がって、というかヤケになって「全然まったく問題ないです! あと8000パターンありますから!」とか言っているところで落としているのが本当に手馴れたインタビューだなという印象(笑)

『「個性をつける」というのは、いただいた課題みたいなものだったので、その次に考えたのは『関係性』でした。(略)僕はもともとコント畑からデビューしたんですけど、アンジャッシュさんや東京03さんのように、しっとり始まって関係性や展開で見せるものが好きだったんですね。それで『おそ松さん』でも関係性を意識しました」

「(インタビュアー:表現の幅として、『このへんまではやっていい』というのは、さじ加減を見ながら幅を広げていった感じですか? それとも、後先考えずに……。)いや、逆かもしれないです、僕と藤田さんで『面白いですねコレ』『みんなびっくりするんじゃない?』とか言いながら作るんですけど、原作の『おそ松くん』とか赤塚不二夫先生のラインにちゃんと到達してるかな……と心配になります。『自分たちは面白いと思ってるけど、赤塚先生のレベルからすると、ぬるいんじゃないか?」とか」

「『これで大丈夫か?』『パワーは足りてるか?』みたいなこと、本当に毎回思ってるんですよ。このタイトルはどうしても刺激の強い系の話が出やすいので、そうすると自分たちが作った過去の話が首を絞めてくるんですよ。『あっ、前回これやったしな……』みたいな」

「キリがないんですよね。あっという間に行き詰まって、ウケないゾーンに入っていく可能性もあるわけだし。なので、間でリセットするようなことはやっていますね。でも、『おそ松さん』はそれが効くタイトルでもあるんですよね。もうなんでもありなのが一番のメリットだから、尺が長くてもいいし、ものすごく短くてもいいし、今までとまったく別の話をやってもいいし。なので、あんまり一方向だけにグーンと上がらないように、一回ちょっと散らすというのかな、『こんなんもあるよ』みたいなことをやっておいて、その前のことをみなさんが忘れかけた頃に、またそれをやる……というようなパズルは多少意識しています」

 

2016/3/5 MdN 2016年4月号「[特集]おそ松さん 赤塚不二夫のDNAを継ぐものたち」

シリーズ構成編 松原秀 A4版2ページインタビュー

二次創作というか、女性人気、関係性萌え、というところに対する認識のズレと、そういうところになぜリーチしたかについての松原さんの自己分析の部分が面白い。あとほかのインタビューでも出てますが温度感のコントロールというかいろいろな雰囲気のネタをやることで視聴者を飽きさせない話も出ています。

「藤田さんに以前教えてもらったのは、表情や間の取り方で笑わせるのは結構難しいよと。リアルに比べて、どうしても情報量が少なくなるんです。(略)感情の「おもしろ」の時は、脚本を丁寧に積んでくださいと言われました」

「『恋する十四松』で言えば、タイトル通り、十四松が恋をしたっていうことが大切で、そのほかの部分はメインの話じゃない」「わからなくてもよいかな、と思っていて」「(「恋する十四松」には)裏設定のようなものがありますが、それはお話を作る上で必要だから作っただけなので、全部出すのは違うなと」

「全部ホームランを狙うと、きりがないんですね。それでは何にもやることがなくなってくるし、最後にはなにもウケなくなってくる。よくシナリオ会議で、『温度を下げましょう』と言うんです。一回、ハードルを下げるというか、熱を冷ましたりリセットしたりしてみる。それで、見る側が置いてきぼりを食らうような回ができたりしてもいい。これはやっぱり、どこかバラエティ番組の感覚に近いのかもしれないですね」

「(二次創作的な感覚については)まったくしてないです。(略)藤田さんと僕がそんなの作ったらクソ寒いと思いますよ」「僕には『関係性おもしろ』の地はあるんですよ、コントや漫才を作る時に。普段仲良くさせていただいてるアンジャッシュさんや東京03さんのコントは、人の生々しい内面が出てくるやりとりが多いですよね。僕はそれを『関係性おもしろ』としてコント的な要素として面白がってるんですけど、それがアニメの脚本になってこのキャラに載ると、関係性に萌える人たちに刺さるものになるのかなと」

 

2016/3/9 TV Bros. 特別編集 カルチャーブロス vol.2 「今、語りたいラジオの話」

松原秀(シリーズ構成・脚本)「『おそ松さん』の裏側に潜む「コント」と「深夜ラジオ」」A5版6ページインタビュー

雑誌の特集に合わせて、深夜ラジオのハガキ職人だった話、高校を留年して卒業後21歳でNSCに入るまで「(バイトはしてたけど)ニートみたいなもん」だったこと、芸人としての目標は挫折して構成作家に、「エンタの神様」で構成作家デビューという経歴が語られる。松原秀という「人物」についていろいろな知見があってよかったです。あとこう、なんというか「おそ松さんらしい」経歴だな。トド松によく似ていると言われるそう。「よく「心がない」みたいなことは言われます。そんなことないのになあ(笑)」

「(赤塚作品について仕事をもらってから勉強しても)たかがしれているじゃないですか」「結局、小手先で対応することになって、「求めていたのと違う。お前を起用した理由はそこじゃないんだけど」って思われる気がしたんで、それなら自分が身に着けた筋肉(ネタハガキやコントを指す)を思いっきり発揮しようと。アニメのスペシャリストが本当に凄いんです。だから、僕がやらかしてもどうにでもなるかなって(笑)。皆さんに助けてもらえるんで、自分の強いところを出して、アニメっぽくない違和感が出ればいいなと。で、悪い違和感は皆さんにフォローしてもらう。そういうところに落ち着きました。やっぱりカッコつけないでおこうって。できないものはできないですから(笑)」

 

2016/3/19 CUT 4月号 No.367 「『おそ松さん』2号連続特集第1弾! 第2表紙&描き下ろしイラスト

「超絶大好き!『おそ松さん』放送終了直前! 6つ子キャスト緊急アンケート 松原秀(シリーズ構成)×富永禎彦(プロデューサー)に訊く『おそ松さん』誕生物語」 A4版2ページインタビュー

※富永Pの発言に関してはまた別にまとめます。今回は松原さんの分のみ。

このへんのインタビューになってくると色々スタッフもどういう姿勢で作っていたのかという言及がけっこう出てきている感じがする。「どうしようもない彼らを好きになるどうしようもない人がこんなにいる世界は素敵な世界」、おそ松さんという作品の魅力の真髄という感じがします。

「僕が呼んでもらってチームに入れてもらった段階では、6つ子が大人になっているというのと、全員ニートで童貞だっていうのは決まってて。でもキャラはついてなかったんですね。なので最初に与えられた課題はキャラクターづくりでした。監督がよく言うんですけど『そこだけ唯一、隙があった』と。(略)6つ子は個々のキャラクターでいうと無色だったので『ここは掘れる』と。でも、それが決まるまでは――富永さんには初めて言うかもしれないですけど『どこで勝つんだ』と思ってましたね(笑)」

「『森のおんがくだん』『銀魂』の2タイトルでこれまで藤田さんとお仕事させてもらった時に共有できていたことがあって。今も富永さんと藤田さんと僕とでよく飲みにいくんですけど、話していると子ども時代とか若い頃に共通点があったり。『部活の時の理不尽な上下関係、あったよね』とか。モテなかった感じとか(笑)。笑うところも、もともと似てたんだと思いますね」

「なんかアニメのなかでも3列目くらいに控えていて、2列目の最前列まで上がりたいなと。だから精一杯、ふざけようっていう。本当に『ちょっと面白好きな人が観てくれれば』ぐらいの感じでした。爆弾落としてやろうとか、事件起こしてやろうとか、まったくないですね」

「なんで女の子に人気が出たんだろう。全然わからないですけどね(笑)」

「これが話題になって数字が残ったと言われた時に一番最初に思ったのは『本当に素敵な世の中だな』ということでした。(略)偉そうな言い方ですけど、これに受け皿があるって素敵じゃないですか」「彼らはどうしようもないですけど、彼らのことを好きになる人もどうしようもないはずなんですよ(笑)」

 

2016/3/23 an・an 2016年3月23日号「幸運の女神の前髪は、一瞬でつかめ! あなたにも必ず訪れる、運命の出会い」

「シリーズ構成/脚本 松原秀インタビュー」A4版1ページインタビュー

内容としてはほかのインタビューと被ってますが、まあなにしろan・anですからね! なんで!? とファンだって言っていたよ!

「僕はもともとお笑い番組の脚本などを書いていたんですが、登場人物に役割をつけてくという意味では、コント台本の登場人物を考えるのと似てますね」

「12話のアニメを作る場合、普通は最初に12話分どんな話をやるか、おおよそ決めるんです。でもこの作品は、最初に監督が『縛りなし、なんでもあり。気楽に作ろう、くだらなくていいんだ。だって赤塚先生の作品なんだから』って言ってくれた。だから毎回、『次何やる?』ってゼロから考えて、好きなことができる。これってかなり特殊な作り方だし、すごく楽しいです」

「冷静に見ると、ニートだし童貞だし正直全然モテ要素ないキャラ。しかも作ってる僕や浅野さん、藤田監督、全員おじさんで、かわいいキャラを作る引き出しはないはずなんですが…。でも、浅野さんの描く絵は本当にかわいい。だからこそ、クズなエピソードとか下ネタとか、そういうものをぶっこめるな、とは思いましたね。いい意味で、そのかわいさを利用させてもらおうかな、と」

 

2016/5/15 『TVアニメ「おそ松さん」ファンブック われら松野家6兄弟!

製作陣ぶっちゃけ鼎談 監督藤田陽一×シリーズ構成・脚本松原秀×キャラクターデザイン・作画監督浅野直之

※浅野さんの発言に関しては別にまとめます

キンドルで買えます!(たぶんほかの雑誌も買えるのがあるような気もするんですが確かめてなくてごめん!)『森のおんがくだん』みたいなものを作っている人が「バンドやろうぜ!」って超雑にインタビューを締めているの本当にどうかと思うというインタビューです(爆笑しちゃったよ……)。なおインタビューは居酒屋で行われた模様。このあとのan・anといいそういうことは一般的に行われるものなのか? というか藤田監督をインタビューに引っ張り出すのはそんなに困難なのか?

藤田「いろんなタイプの話を作って、思いつく限りやりましたね。反響どうこう以上に、『赤塚先生の作品を扱っているからには、最低限の結果を出さなきゃいけない』という重圧から解放された感覚はあるかもしれないです。若い人たちに赤塚作品の名前を覚えてもらうために、なりふり構わずやったので。それが自ずと作品のコンセプトにも繋がったのですが」

藤田「(キャラの設定を)焦って完成形で出していたら、最初から“できすぎたもの”になったと思います。今回はそんなに決め込まずにやろうと思いました。基本的には赤塚作品ですし、1話完結のこんとなので、それを成り立たせるために個性が必要なのであって。逆に、個性ありきでモノを作っちゃうと良くなかったと思います」

松原「今っぽさを出すのは最初の段階から共有されていましたね。『ノスタルジーに寄せてはいけない。それは赤塚先生がもっとも喜ばないことだから』と」

藤田「(絵に関しては)ちゃんとオリジナリティがあるものでなければダメだという想いはありました」

藤田「結果的にスケジュールがなかったことで、いろんな部分に相乗効果が生まれて」

藤田「いわゆるアニメキャラじゃなくて、どっかで会ったことがある感覚。浅野さんのデザインにしても、松原さんのダイアログにしても、「どっかにこういう人いるんだろうな」っていう生っぽさが、デフォルメされた世界だけど地に足がついた感に繋がっていて。ちゃんと体験から起こされているのは大きい」

松原「僕たちが監督と6つ子について考えていることって、作品上ですべて見せているわけではないんですよね。全25話のなかで、その一端が見えている形なので。だから視聴者からすれば、「えっ!?」って驚く瞬間はあるかもしれないです。でも、全てを丁寧に『こういうキャラクターですよ』と見せるものでもないと思うので」

 

2016/5/18 an・an 2016年5月11日号「日笠雅水さん特別監修 恋のお悩み、仕事のモヤモヤ、Q&Aで解決します 教えて、手相!」「16ページSPECIAL BOOK おそ松さんがやってきた!」

「シリーズ構成、脚本 松原秀 監督 藤田陽一 深夜の電話、熱海で合宿…。今だから話せます! おもいっきり“松トーク”inおでん屋。」

酒を飲んでいる……ビール片手にって書いてあるけど日本酒も飲んでいる!(写真が載っている)藤田監督と松原さんがビールジョッキ片手に楽しそうに歓談しているかわいい写真が3枚! 内容も延々と藤田監督が松原さんの脚本を褒めていたり、時々話題に出ていた「ふたりで食事をしているときに藤田監督が松原さんをおそ松さんに誘って」の舞台が「上井草のバーみたいな店のカップルシート的な席」だった話や、秋に煮詰まりすぎて熱海に行った話だったり、いや、最後の話は「こっちが思ってたよりぐちゃぐちゃな現場だったんだな」という感じですが(毎日のようにメールや電話でやりとりをして週に3回以上打ち合わせをしていた話とかも)全体的にわいわいとした楽しそうなムードのインタビューでなんというか、資料としてどうというより「おふたりが楽しそうで元気そうでよかった! おつかれさまでした!」という感じなので抜粋はまあ、いいかな……。

最後に「気が付くと三年会ってないとかありそうですよね」などと松原さんが仰ってますがこの時点ではおそ松さん二期の話はおそらく出てなかったんだろうなと思うとほほえましいと同時に「きつい仕事を再び、おつかれさまです、楽しみにしております……!」と頭が下がる思いです。

 

2016/6/29 pen+ 「完全保存版 いまだから、赤塚不二夫」

藤田陽一インタビュー「思いつくものは、すべてやり切りました。」A4版4ページ

特集内容に合わせて、赤塚作品をどう意識したかについての言及が多いですね。赤塚作品に対して思い入れの深い藤田監督の熱い思いが感じられるまじめなインタビュー。

なお「シェー教の崩壊」は赤塚不二夫還暦&漫画家生活40周年を記念して1995年に制作された、1995年の「地下鉄サリン事件」で一躍有名となったオウム真理教を題材にとったと思われる作品。『泉麻人『シェーの時代 おそ松くんと昭和子ども社会』によると赤塚作品中最後の「シェー」が描かれた作品、だそうです。

「今回一番警戒したのは、リスペクトとノスタルジーだったんです。もちろん僕も、赤塚さんという偉大な方にリスペクトは持っています。でもそれは面白いものを作るには必要ないんですよ。ご本人もご存命だったら、そういうものは求めていないだろうと思いましたし……」

「(30分1本ネタを作るのは時間がかかるので)あの最終回ですら、年明けから週3~4回の打合せを3週間くらい続けて作ったので」

「(原作回では)「こじきロボット」なんかはどうカスタムしてもなかなか関係者のOKが出ませんでしたね(笑)」

「今はスターシステムに対するリテラシーがなくなっているような気もするので、スターシステムをやるのは義務というか、ある程度キャラクターが認知されたらちゃんとやらなくてはと思っていた部分です」

「2クール目はお笑い、麻雀、ヤンキー、カンフー、それに野球と、昭和のボンクラが好きなものしか並んでないですよ」

「『おそ松さん』は、赤塚先生が還暦の1995年に描かれた短編『シェー教の崩壊』にすごく影響を受けているんです。あのタイミングで新興宗教をいじるという攻めの姿勢。そういう原作者を前にすると、「こっちは何ができるんだ」ということを突きつけられますよね。だからこそ「思いついたらやるべし」という姿勢で取り組んだんです。そうでないと失礼ですよね」

 

2016/9/25 サンデー毎日 2016年9月25日号

特集「おそ松さん」は、文学である!

「『おそ松さん』脚本・シリーズ構成 松原秀×小説家 柚月裕子 Wクリエイター120分徹底対談! 結論「面白さ」に正解なんてない」B5版3ページ

※松原さんの発言のみまとめています

ハガキ職人としての松原さんの話を結構突っ込んで言及されています。おそ松さんの打ち合わせの現場では「人の言ったことを拾う、ネタを拾ってきてまとめる」という方向の作業をけっこうしていた印象のある松原さんの原点という感じ。

「僕は『笑わせる』より、『笑っている』のが好きだったんですね。だから、『一番面白い人』になりたいとは思っていなくて、『一番面白い人』の横でケラケラ笑っていたいタイプでした。(略)中学生になってから、お笑いにハマったんです。特にナインティナインさんにハマって、中3の時に『オールナイトニッポン』に投稿するようになったのがそもそもの始まりです」「とにかく目立ちたかったんです。だからペンネームでなく本名ではがきを出していました。有名人の方が僕の名前を読んだり、僕のことをいじってくれたりしたのがうれしかったし、まわりも『読まれてたな』とちやほやしてくれて、それが嬉しかったんです」「その頃は毎週20通をノルマにしてましたね」「ナイナイさんをテレビで見て、お二人が気にしていることとか、芸能ニュースを見て『この件は面白がっているだろうな』とか、ナイナイさんが笑いそうといいうものをベースに、ネタを拾っていました」

「僕は一人で作れない、共同作業でしか作ったことがないんですよ」

おはなしのタイトル(フリー素材)

以下は、ウェブショップドーナツ革命党事務局で扱っている「タイトルをつけます」というコンテンツのサンプルとして、ask.fmからログを回収してきたものです。フリー素材です。商用同人個人使用問わずご自由にご利用ください。

「タイトルをつけます」商品はもともとask.fmで無償で行っていたサービスを有償化したものです。有償化以降のデータの使用権は購入された方に帰属します。というか、データのバックアップを取っていないので、購入された方の手元にしかデータがありません。

 

人魚姫の眠りを醒ますのは誰
極点の鷹
スーパーラヴァーズ・ロンリースカイ
いつか飴玉を誰かにやってよ
木々について
赤い屋根のある大きな家の肖像
うさぎたちは眠たい
どこまでいっても終わらない坂
未だ/既に
いのりびとのためのエチュード
それから彼らを誰も見てない
日曜日は嘘つき
可憐で馬鹿でダイナマイト
にんじんケーキの正しいレシピ
明日、TUTAYAで、別の映画を
渚のリヴァース
ふたつめの星を指せどれほどの澱
夢、海月、金平糖、世界の終わり
どこからいってもミステイク
犬はなんにも考えない
魔性の受が多すぎる!
遠ざかりゆく地平線
敵はどこだ!
おやすみをいうまえにきみとしたいこと
16:00
あしもとからひたひた
ひからびた蝉
夏休みの前の夜
暗幕をおろす
まちにすむひと
適切な朝を知らない
缶コーヒーは飲まない決まり
ノーコンティニューゲーム
朝に聴くための音楽
水辺にて
冷凍睡眠
どちらかがボタンを押した
チョコレートの殻を剥く
蜜の色
かばんのなかみをぜんぶ捨てたの
あたたかな腕
おしまいから二日まえ
螺旋階段てっぺんからばいばい
ななつのこ
こども部屋
ある日死神さんが来て、愛してるって言いました
いち、に、さんぽで滅びの呪文
タナトス
はるのひ
りぼんの騎士になれなかったの
いつまでも続く道
ぐるぐるまわる
蜜蝋
ぱたん
ハレノヒ通信
小麦粉を買う
たのしかった、と彼女は言った
観覧車のない街
イージーリスニング
エデュケーション
みにくい神様
にくしみならばすくわれる
ヒーローショウタイム
つまさきにKISS
みつばちにさよなら
よかったんだよ
電源が入らない携帯電話を捨てた話
どうでもいいこと
春雨
わたしは迷子
もうラブソングが聞こえない
手を取る
きれいな一日
流れ星、忘れたことと失くしたこと
劇薬の取り扱いに関する議定書
劇薬をこぼした
かなしかった男の子と、ただしい王国
二点間の移動
それでも僕は優しくなかった
対話篇
たたかいの結論
君の窓枠
いってきます/おかえりなさい
ただしい花束のつかいかた
井戸水のんだ
あたらしい言葉
ゆめをみること
クロゼットのなかにはりんごがふたつ
雑談と嘘
他人がぐるぐる暮らす街
愛ある生活
雪のひとひら
あしもとだけ見て歩く
さあ行こう、と彼女は言った
パノラマブルー
羊飼いのいる風景
ワールドエンドホリック
あさってウィスキーをみんなで
鳥たちはばたきつづけなさい
手酌デイズと隕石の朝
明日は千円返せるからね!
ぼくのしたにはなにもない
空が割れる
待ち針
誰かがわたしの名前を呼んだ
指さした指を撃て
壁に目
WCを信じるしかない
割れた鏡
鼠を飼う
汚れた空気
上書き保存して消して
もう二度と踏まない土
この電車が遠くまで、行くはずだからひとまずは海を
コンビニエンスラブリー充電池
おうちがどこにもみつからない!
地上二センチのラブファンタジー
永遠リスニング
猫はおひざでまるくなってよ
雪道サプライズ
あかるい朝
きみは天使
ごはんの匂いがしてきたみたい
庭先に薔薇の花
いちばんおいしい味だった
あした、あなたと、食べるための葡萄
おかえりなさいお客様
西日に向かう
ログアウトしたの
靴飛ばし、結果は見ないで目を閉じて履く
あたらしい定期
スクリーン・ゼロ
見てよ虹
チョコレートを買いに行く
城壁の高さを測量するための靴
人工衛星
ばらばらと黄金
野生の王国!
錠剤だらけの部屋に帰った
グリーンティーはカメラに映りこまない
滅びの呪文を唱えるの
修行の夏と衛星放送
手と足
押し入れに住みたかった
ハイティーに薔薇を
部屋中に散らかった箱を眺めている
おねだり
生きること、魚のことと寝床のこと
さらば落日よ
ムーンシャドウを追跡して
ヒーローショウは録画した
ノット・アイラブユー・シングス
未来圏の庭
ゆびさきがもとめるもの
柘榴の花を見つけたの
びいどろ割り
俯きと傾き
貨物車について
雪道をあゆむもの
鴉のはばたき
削られてゆがんだ木々のために
野に放て
最終回は忘れちまった
クローゼットに鍵とミシン
あかるい太鼓
目を閉じて開いたあとで呼ぶ名前
すべての花がおまえであれば
余白から
どこまでも白い壁
ワルツに至るまでのすべて
肩ごしの嘘はらわたの色をうたえ
寂しい生活
メリーゴーランドの最後の一回
虹の底
夜行列車に乗りこまなかった
吊るされた人
エデンはこちら
しろい雪あかるい雪
井戸から銀を汲む
とまどう丘の果てから
水のない生活
めざめたときにてのひらを抱く
たのしくてすぐできるはじめての戦争
心音の上下
味のついた水
なにもかもが遠ざかってゆく
星の数を数えながら眠って
どんどんぐるぐるまわっています
バニラソーダ
サイズ
西に光るもの
有限論の続きを語る
レモンと杏とマンゴスチン
ここにおいでよ
滑り台のうえとした
キッチンナイフでりんごはふたつ
リメイクモンスターはどこだ
ふたりぶんのシーツ
行き止まりまでの広い道
背の高い男を見た
ホームシックシアターで見るべき三本のホラー映画について
足裏からささめき
痛み、鈍い金属、ざくざく
ぱちん
さあリボンに入刀です
黄色いリボンをゆるやかにかけて
ちがでた
道々を繋ぐもの
あかるいあかるい
春は夢のうつろ
跳ねるひとをみつけた
歩きにゆこうよ
ゆら窓に口笛
あったかくってぐずぐずしてる
チョコレートドロップスミックスはミルクボックス
シフォンケーキの穴に棲む
にやにやソルベ
おふとん王国を建立します!
スーパーヒーローのせなかの苺をさがせ!
地を這う虫の靴を舐めろ
ハニー・シュガー・スプレットはお好き?
空撃つ鏡とミラクルファイターズ
ニューロマンスはカンタンじゃない
男子校で料理研究部をはじめたら、世界征服が始まりました
オムライスが得意な俺と、帝王閣下の秘密の呪文
チョコと苺と緑の王冠
王子様に花冠を!
王政国家に転入してしまいました。
パーフェクト・ロマンスはキッチンの隅
たのしいたのしいアクアマリンバイバイ
手の届くところまで来たらパイをひときれ
短い制圧
ノットジャスティス・バットオンリーユー
生まれ変わったらあなたになるの
八月に墜ちる爪
憎悪は翼をあかあかとして
産声の死に様
カーテンレールはゆっくり捩れ
ひとつのものになればいいのに
奇譚集
放課後はレクイエム
十年と嘘と自由、それからホワイトキャット・ワールド
バビロンの悪夢を僕は黙り込んで
おしまいの骨の位置
部屋一面にナイフを並べ
夢遊病患者を毎夜見送って
憎悪に辿りつくまえのスキン
ルインブルーをゆっくりと削ぐ
選択される世界のありか、ルビーはもうない
卵の殻
マグカップポートレート
自在であったかつてを厭う
しらない夢、しらない光
そこなわれる
地平線を撫でながら
階段のしたの鏡
残響に弓はふるえ
いずれかを踏む音楽
おまえは右から帰りなさいね
ホットミルクのための牛乳瓶を提げて
はったりの要る生活である
ジーザス!
足首に甘い味
その人を見ているとお菓子が食べたくなる
甘い味にやすらぐ
犬がじゃれているように懐くも、頭の中では欲にまみれ
触りたい
ドッグパレードにご用心!
正しい味の見つけ方
ゆうやけ色のハローを食べた
たじろぐ
フレッシュミート・スイートサファリ
あおい火
右側から銃を撃て
コンビニエンスストア、二十五時、星の色
遠巻きにむらさき
夜道は遠い
八月の階段を下る
星の味から声がきこえた
ムーンセットを忠実に嘘
ファーザーコンプレックスレクイエム・ビーチ
どくろ拾い
とある夏の日、とある冬の日
追いかけっこはぐるぐる続く
ぺったり王国
手をつないだら不足はぜんぶ
HUG!!
間違った世界
まじわる
最後のヘヴン
革命に火を
つまさきに逃げ水
ここまでおいでよ
昔、湿原だった頃
月の満ち欠け
遠くまで、行くことのできない王国の底と、はるかなよびごえ
ティーセットに鈍い瑕
こわれるひととみちゆくひと
つめたいみずうみ
月と星を見ていた
あしもとに白い壁
おしいれからはびいどろの音
窓際にアイスクリーム
明日の話をしよう
道には花が咲いている
タナトス、呼ばれた月のささやかな欠け
わずらわし電算部
くすぶり
夜を放つ
じりじりと遠い影
いっぽいっぽと歩むたび、世界の破滅が作り出される
死について
箱庭コンチェルト
いつもの明日が怖くてならない
屋上への階段を上がらないためのtips
左足から撃て!
朝焼けを越えてゆくか
静かな音楽
湯を浴びてから帰るよ
雨の窓辺
たんすの裏の蛙が鳴いた
みえなかった、と嘘をついた
世界の終わり
銀の匙を咥えさせ
わたしたちどんどんたしかにあいしあっていますのね
ぬかるんだあたたかな闇夜
星の輝き
ちらちらと花弁
水落ちる庭
おまえの目が見ていた
斜めから降るひかりのかたち
数を数えて全部忘れて
みちびき
ゆっくりと足から
肩ごしにぬるい月
いずれかの海において
混泳の夜
べたぬり
夜でコンビニ
妄想ジゴロ
にょろにょろ猫背
それから?
彼らを構成する架空の動物の骨
にぎやかな軒下
雨が晴れたらここへは来ないと彼は思っている
じわりか
コーヒーをもうふたつ
船旅
底まで降りてゆくときに
マグカップをあげる
わたしをさがさないでいてね
水のあるところの死
左足のつまさきに砂
なにもかも寝室のできこと
部屋の隅の机
豪華な晩餐
湿り気
銀の星から霧が降る
八月の夢の船
線路はどんどん広がっている
ろうそく色のお酒を飲もう
みつばち
扉には花の陰
螺旋階段ミズーリ投下
それではつぎはキャラメルラムを
ゆびさきとつまさき
からからの瓶詰め
迷子の羊はあと何匹?
数えるの、最後のあしたが始まる前に
さらばの呪文はもう埋めました
滅びとパフェと天気占い
おにいちゃんはアンハッピー!
神の所在
運命論
じきに来る終末のために
道々を笛吹きが行き
誠実な猫
日々の冬
一族
冬の夢
朝なき世界
俺も眠ろう
寂しかったのか
やわらかな殻を千ほど拾い、おまえの城を築きたかった
ざらりざらりと川は流れて
戸口に金の栗
少年Aの秘密
おとうさんから遠く離れて
ゆびさきの震えを止めたきり
誰かがそこにいた
もりのなか
嘘つきシールをぺたぺたにして
ほがらか廃墟のメリーゴーランド
万年筆三本分の生涯
恋するざくざく人魚の右手
埋もれ
おとうさん、とびらをあけて
ゆきのひのおくりもの
しずかなしずかな
だれかいる
ゆきのなかにはだれもいないよ
楽園の最後の香り
ふたつめの銀の星
いなくなったら魔法で呼んで
捩れ則ムゲン
夏につないだ手
三十三枚目の切符
雨の終り
肉の味
水色青色スカイブルー黒、そしてアクアマリン
ウオータースパイダーズ
いけないことならここでもできるよ
とろとろ怪談
3ミリ向こうに甘い蜜
背骨をつたって落ちてゆく水
ぬるい部屋
のらくら怪獣
饅頭みっつにあんぱんひとつ
間違えて買ったパスタ測りの使い道
裏階段に昼寝に行こう
森のような人
吊るし杏は風に揺られる
振り子の価値を数え終わって
わたしたちの百個の林檎
あがなう
神を買い来て野に放つ
ミルクの川をふたりは渡り
すずのね
二度目のない旅
月面を遠く離れて
あたたかな座席
湿った庭
椅子を買うときわたしを呼んで
昼間の奥の奥
ワンピースに赤い花
歩きにゆこうか
砂金拾いとレッドミックスジュース
ころがるセメントロールを追え!
ミッシング・リンクは忠実に
豪勢な羅針盤
ハロー、グッドアフタヌーン、ミスター・ヒーロー
箱庭作りと彼の美しい庭
光なき星
放浪を終える
ハートとヘヴン
システム
上手に走るための満ち欠け
わずかに欠けた月の修復
聖域のとびら、夢の外で見たこと
みずうみに潜る
パルスを繰り返して送るから
夕焼け軸の並行」
ライクアサンダーストーム
めざましい月
なくなる
忘却のためのワルツ
いつも満月を崩さず
無限の蝙蝠の流れ
ひとつものこらない
かくれる
コンマを蒔いた森で
心音と雑音
モーニングセットを食べない議論
うずもれうたかた
あかるいさみだれの日々
モノリス破壊
つくってこわそう
being now
十二番目の朔月の頃
戸をたたく
メロディラインあるいはかかとのひくい靴
ピアノソングが果てる頃
さいはてサンセット
こんなに広すぎる
おしまいの飼い方
海が煮える
ティーパーティーまであと少し
そのまま撫でてね
あらかじめ決定されている俺達の人生
聞こえないのは心臓の意味
八月の蠍の火
てのひら/切断
ファーストシーンとラストシーン
きょうのごはん
あかるいニュースを窓に留めて
冷蔵庫にはプリンもあるよ
まっすぐにおうちへ
おなかのすいたいぬがいます
ソーダ水の栓を抜く
不完全な部屋
ペーパーウェイトコンプレックス
指紋と審問
みみをとじる
むすんでひらいたあとのできごと
変に静かな
壁から遠ざかって待って
どおんと鳴る街を逃れて
冬の日には会えるよ
身近なかなしみと遠くのにくしみ
ひとりぼっちで嘘をつかずに
シリウスから遠ざかるための日
みにくいけもののための管理都市の夢
間違いとただしい
毛布のなかで静かにおやすみ
あしたまた闇夜に
ショウアップから遠く離れて
あしたのいばしょがみつからないの
ヘヴンリー
右端から触る
壊されてゆく時計台
ゆっくりと西の方へ歩く
リライトマシーンコンプレックス
スイートエンドレスホリデー
サンデーアフタヌーンドリーム
ループシグナルループ
エントランスミュージックメビウス
からくりショウケース
きみとぼくの融通無碍宇宙
こえとうた
骨髄にぬるい痺れ
ワンタッチユアハンズ・ノットチープトリック
楽園を出るためのスターシップ
きれいな虹のつくりかた
混ざら/なかった
オーバードーズレインフォレスト
ざっくりと或か
六月には嘘をつかない
くうはくのためのエチュード
窓枠からは銀の指
あと三回、繰り返して言って
廻転する王国の階段にいる
きんいろ猫まわる
二度とは来ないサーカスを待つ
パレードシアター午後13時
ぴりるら
おはようのまえのやみよ
薔薇、たくさんの薔薇
中庭から空
ねじれのあるきざはしの涯
ゆめのなかで貴方に会った
真中からゆっくりと芯を抜く
うんめいの最初の一字をまちがえた
ざくざく、ざらざら、へらへら
ゆかいゆかい
明日になったら星のした
天色問答
左手にたくさんの荷物、右手には
きのうのゆうやけについての詳細なレポート
やさしいとやさしい
磨りガラスごしの庭
どうしようもない、どうしようもない、大丈夫、どうしようもない
この世で最も素晴らしい俺の敵に関する話
ニーチェによる神の死の証明あるいは少年Aの肖像
解剖学序論
ハッピー(と呼ばれることはおそらくない輪転する夢の)エンド
みみをすましてめをあけてせかいのあなたのわけまえを射る
フリートーキンググッドナイト
バッドデイアフタートゥモロー
ノットオンリーユーライクミー
ユーセイミスエアリング
ハローマイキングダム
プールインザハピネス
ファーストアフタヌーンティー
ルールオブハニーミルク
ドントタッチミー、アゲイン
テイクサムシングシャワー
スイートホーム、ララバイ
箱の中にはしろい花
あしあとだけ追跡して
ゆっくりと溶けてゆく
ねむたい
螺旋階段
ゆめをみる
春の日に終わりを撃つ
眠りはしろく
はばたき
残弾はホームメイド
やわらかい花を摘む
ゆびおりかぞえて・小指を折って
ガラス瓶のある小景その他
弓を射るひと
きみとハッピー
ワルツと水、水辺と冬
ロストシップドリーマーズ
わたしたちは著しく夜をむかえた
果てなき夢
エモーショナルカウント
羽搏きと落日
無惨なソネットのための喜劇
搖れる、蕩く、さざめく
君のディレクション
あした、晴れる、ときには
錆とロマンチシズム
あなたの頬はひどく冷たかった
手を取れ(ば)
にぶい爪
未来圏へのアポトーシス
さようなら焔
かがやきに満ちて
no filing nights
ぱちん、おしまい
みどりのカナリアの死
火の中で救われる
そろり足を踏み入れて奈落
ハッピーエンド
まがいごと
閉ざされたとびらのはざまにみえるもの
明日のパンを買いにゆく
箱庭のあなた
あなたにつくられる日々
終わらない夏のようなもの

五月の月間目標(と、タスク管理のやりかたまとめ)

マインドマップで五月のタスクを整理していたところ画面に収まらない広さになり縮小したら読めないサイズになってしまってバチギレしているようすです。

ともあれマインドマップ式整理は便利でどうにかいま即座にすべきことが整理できてよかった、地味に三時間くらいかかったけど……。さいきん何回かGTDのやりかたを指導していたんですが、まあわたし相当簡略化してるのでもうあんまりGTDじゃないのでは? という気もするんですが、GTDの実践の一番最初にタスクを全部書き出すんだけどそれをやるのにマインドマップは便利だということがわかったけど三時間くらいはまあかかるな……。

 

五月の目標は

魚の国を完結させる

物語以前を完成させる

今夜裏庭で会いましょうを完結させる

・おそ松さん関係の雑誌目録を作る

・こまめにプールに行く

・ファミレスに行かない

ファミレスに行かないというのはどういうことかというと、仕事と私生活が混然一体となってグチャグチャになり、グチャグチャになると飯が作れなくなり、タスク管理もできなくなり、部屋の狭さも気になりはじめて閉所恐怖を発症すると逃れるように大きな窓と大きな机と食料を求めてファミレスに行くので、冬からこっち行きすぎだったのでこのへんでそもそも生活がグチャグチャになるのを止めようという考えです。ファミレスに行くと金がずるずるなくなっていく

というわけでファミレスに行かないためにどうしたらいいのかというと、

・仕事をしすぎない

仕事をしすぎることによって無理が生じて無理が積み重なった結果グチャグチャになるのでタスク管理をしっかりやってコントロールする。

・自炊ほか家事の実行

食べるものがなくならない状況を作りグチャグチャになりにくくする。

・タスクを定期的に見直す

立てた予定に無理があるのではないかという確認をこまめに行う。月曜あたりに見返す習慣をつけましょう。

 

 

ということで頑張ってほしいと思います(わたしが)。

 

最近ゼミ(今週1000円です、気軽に遊びに来てね)でタスク管理の話をすることが多くて、わたしがやってるのは適当に簡略化したGTDとポモドーロなんですけど、要点としては

1、時間の管理

(1)仕事や学業の時間を引いた(睡眠時間等はここでは引かない)自分の自由時間を把握する

(2)睡眠時間、食事の時間といった、絶対に必要だし削ろうと思ってもどうせ削れない時間をゆとりをもって計上する、ここにはTwitterを眺めるとかpixivを眺めるとかなにもしてないけどなんかボーッとしてるとか寝ると思って布団に入ったけど眠れない時間とか、「よくわからないけど一日のなかでそういえば無自覚的に使っている時間」も含む(絶対にそれはやるし、それを含まないで予定を立てても絶対に破綻するので)

(3)残りの時間を把握して、タスクを割り振る(タスクに関しては次を参照)、タスクが割り振り切れない場合、タスクの量を減らすか、(2)を調整できないか検討する

2、タスクの管理

(1)やらないといけないこと、やりたいこと、できればやりたいこと、いつかやりたいことなど、とにかく全部書き出す(使っていて楽しい文具を使う、気軽に捨てられる紙に殴り書きをする、大きな紙に適当にどんどん書き込んでみるなど、あらゆることを気軽に書ける状況をそれぞれ考えて用意するとよい)

(2)書き出したタスクを「今月やること」「今月はやらないこと」「いつでもいいから余裕があったらやりたいこと」に分ける(抜き書きする、蛍光ペンなどでマークするなど)

(3)「今月やること」のタスクの必要な時間をそれぞれ考える

(4)「今月やること」のなかで長い時間を要するタスクを取り出して、「今日の」あるいは「今週の」メインタスクとして扱い、メインタスクが複数ある場合は適宜要する時間に合わせて振り分ける

(5)残りの小さなタスクを、「今週中にやること」「今日やること」「このあとすぐやること」などに整理し、メインタスク分を抜いた残りの時間にあわせてスケジュールにはめこんでいく

(6)「いつでもいいから余裕があったらやりたいこと」はタスクが思ったより早く片付いたときのおたのしみ

(7)「今月はやらないこと」は来月になったら見返して「今月やること」を掘り返し「やらなくてよくなったこと」を消し、また残りは「今月はやらないこと」として残す、この場合新しくタスクがある場合は書いて同様に処理する

(8)できれば一週間に一日~数時間程度「タスクを割り振っていない時間」を余らせておいたほうがよい

☆ポイント

・メインタスクとなる大きなタスクはできるだけ小さなタスクにさらに分割し、「これとこれとこれは終わった」という状況を作ることで、少しずつ進んでいるという実感が持てる、分割できない作業の場合は「一時間×何回」で把握する。45分作業+15分休憩×何回、別に40分+20分でもいいんだけど、というやり方だと作業効率が上がる……人もいる(ワンセットの時間は適宜自分に合った長さで)。

・ひとつのタスクに取り組んでいる間はほかのタスクのことは考えない(忘れるために書きだしたので)。

・一週間ごとくらいの頻度で、「このスケジュールで遅れてないか」を確認し、遅れている場合はタスクの量を減らすか減らせない場合は間に合わせる手段を講じる

・スケジュールに余裕がある場合は前倒しで作業を進めても良いが無理はしないこと、どちらかというと余暇として扱ったほうがいいかも

・タスクに「タスクのための時間を作る」を入れるのを忘れないこと!!!!

 

まあ理想ですよね。実際はタスクをぎちぎちに詰めすぎて爆死したり、ビビッてガンガン前倒ししちゃって爆死したりしてるからグチャグチャになってるんですけど、今月は気をつけてしっかりタスク管理しようと思いまーす……。

#とーりゃ卓 の第二回初心者TRPG勉強会に参加してきました

個人的な日記です。

第一回に参加した△さんがていねいなレポを上げているのでレポをお求めの方はそっちへ。なおこのレポと同じシナリオだったんですがいいねだけ押して別に読んでなかったために今感想を読んで「わかる~」と言ってニコニコすることができたぜ!(読んでたら別のシナリオをプレイさせていただいたはずなので)

TRPGはたぶん4回目なんですけど、読み物としては角川スニーカー文庫から出ているソード・ワールドリプレイはめちゃくちゃ読んでいました。『盗賊たちの狂騒曲』のシリーズとか死ぬほど読んだ。なのでTRPGに対する憧れはありました。あと説明が難しいなと思ったのでKPさんにはお伝えしていなかったんですが小説としてのクトゥルフというかラヴクラフトは全集を何巻までだっけ? 何巻かは読んでおり(全巻読破はしてないと思う)、自分の書いている小説はわりとクトゥルフだな~そのうち体系的にそのへんのことを色々調べないとな~とは思っていた。のでクトゥルフTRPGに興味はあったのですが、これまでのTRPG3回の経緯というのが、

1回目:たしか小3か小2くらいの頃に、家族でピクニック中に、兄が前触れなく無記入のキャラクターシートを配り始めて家族でやることになった。わたしは(知的レベル的に)全く参加できなかったんだけどあのシナリオはクリアできたのか? というか、シナリオをやったのか?

2回目:高校では囲碁将棋部だったので、大学生になってもできるかな? と思い、大学1年生のときボードゲームサークルに遊びに行ってみたら事実上のTRPGサークルだった。一回だけやったような記憶があるのだがすべての記憶があいまい。なんとなく先輩たちとオタクの方向性が合わない気がしたのでボードゲームサークルには入部しなかった。

3回目:ずいぶん昔インターネットで人狼に一回だけ参加した。即死んだ。

というわけで、向いてないような気がしてたんですよね。誘われても「向いてないんだよねー」と言っていたんですが、前述の△さんこといぬおくん(フリーランス同士時間帯が合うのでよく作業Skypeをしている)に「向いてないわけないやろ!」と言われ……

というのはいぬおくんとぼくはそんな頻繁に作業Skypeでなにを喋っているかというとクソみたいなコント略してクソコントを延々とやっていて最近だと10時間にわたりメインキャラクター7人をふたりで回したりするという意味不明の遊びをやっているので……言われてみたらTRPGと何が違うのかと……

で今回、第一回勉強会の主催者さんでありKP(キーパー、ゲームシナリオをコントロールし司会進行を務める方。たいへんな役目だ! おつかれさまでした! ありがとうございます!)さんであるとーりゃさんにいぬおくんから紹介していただいたところ、第二回勉強会があるので参加しませんか? と誘っていただき、ぜひぜひ! と参加してきました。楽しかったです!

 

今回事前学習として、動画みてみてね! とKPさんに紹介していただいていたので、ニコニコ動画で「実はめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG」を2回まで観ていました。2回までしか観れてないのはこわかったからです!(笑)というか、わたしは閉所恐怖症なので、「これはもしや舞台設定の時点でめっちゃ怖くなってゲームシステム上より先にわたし本人が発狂するのでは……?」みたいな気持ちになり、ドキドキしながらとりあえず当日は一時間カラオケに行って閉所克服力を高めてから臨みました!(日記)

ともあれ雰囲気は掴めたので予習は大事だな~と思いました。

とりあえずいぬおくんにそそのかされるままにキャラクターシートを作ってみたのち、ルールブックをめっちゃ読み込んでいるのにゲームプレイの機会に恵まれていないダムるしさんと一緒にキャラクターシートを持ち寄ってああでもないこうでもないと言って遊んだりして、楽しみにしすぎやろという感じで当日を迎えました。

 

当日は

20:00 Skypeグループ集合・勉強会開始

22:16 ゲームプレイスタート

03:05 (くらいだったと思うんだけど)ゲーム終了

ボケてて、ばんごはんとおふろを先に済ませておくべきだったということにプレイ中気づきました。飴舐めてました。みんなはばんごはんとおふろに気をつけてね! 通話でやるなら歯磨きもだね!

無事全員生還でした。

フリーダムでかわいくてエロに興味しんしんの高校生くん、不運でハラハラさせつつもおいしいところをさらっていくピュアな職業司会者くん、しっかりもので度胸の据わったハーフのお姉さん(最近着てないから!という理由でセーラー服を装備)、そしてわたしが強靭なババア(古書店主68歳)という編成でシナリオに挑むことになりました。ホンワカパッパなメンバーとKPさんの明るい雰囲気で全然怖くなく、いや全然てことはない、ホラーゲームが全然怖くなかったら面白くなかったみたいじゃないか。ちゃんと怖くて面白かったです!

 

今回わたしが作ったキャラクターシート

外見が完全に「醜い」に傾きすぎなのでどうしたらいいでしょう~とKPさんに相談したところ、「顔に大きな傷とか」という案を頂きました。とーりゃさんはいろいろな疑問にとても丁寧にやさしく答えてくださってありがたかったです!

体力がないこともあり、顔に大きな火傷のある老婆、という設定からまず組み立てました。老婆にしたのは顔にコンプレックスを持っているという設定が強いとロールプレイが面倒かな、若いころはいろいろあったけどもう別にそんなに気にしてないくらいにしよう~ということで。「筋力はあるけど体力がない」という数値も「働いてるから体は動くけど体力は落ちてきた」でフォローできるし。

あとは老女のロールプレイが一番得意なので……。

外見があれなのであまり外に出ない仕事がいい、知的レベルが高いので知的財産系の仕事で成功していて自己肯定度が高い(美醜には振り回されない人生を歩んでいる)、SAN値が高いので色々な場数を踏んでいて肝が据わっている、筋力がやけに高いのは本を振り回す仕事だから、という理由でなんとなくキャラクター設定を組み立てたのですが、

まさかあんな脳筋突撃ババアに仕上がるとは……。

シナリオ終盤、「プレートアーマーを着て怪獣のいる部屋に入る!」と言い張るババア……

プレートアーマーの音で即寝てる怪物を起こすババア……

プレートアーマーの装甲で無傷で帰還するババア……

プレートアーマーおばあちゃんという概念を生み出してしまい、自分でも何が起こったのかよくわかりませんでした。死ななくてよかった。KPさんを含むみんなに「死ぬと思った」と言われるババア。すいません……。

どうせ怪物を起こさずに行動をすることなど不可能だったのだから、怪物を起こして話し合う・怪物を起こして殺すといった選択肢があったのだな、ということが今ならわかる。シナリオが4時間を超えたあたりからかなりねむかったので少し正常な判断力を失っていた(少し……?)。ばんごはんとおふろと歯磨きのほかに仮眠も必要だなと思いました!

あと、おばあちゃん、混乱してる若い子たちを早く安全な場所に連れて行かなきゃとちょっと焦ってたのよね……。完全に入り込んでいた……。

 

少ないSAN値をどんどん減らして青ざめ震えながらも丁寧な試行錯誤を重ねてみんなを引っ張ってくれた義孝くん、ここ一番の決断や選択を冷静に判断してくれたしっかり者の真琴さん、ひたすらかわいくそしていつも勇敢に心の支えになってくれた添くん、ありがとう! 依子おばあちゃんは無事生還し、今日も稀覯本を振り回しています。

すっかり夢中になった夜でした。次回のセッションが楽しみです!

 

わたしはふだんちょっとした塾っぽいものをやっていて、いちおう人に指導する立場なので、人に教わりにいくのは新鮮でとても楽しかった。そういう意味ですごくリフレッシュできてよかったです。あとフリーランスなので「みんなで力を合わせる」に飢えていたなと思いました……。

親切に丁寧に教えてくださったとーりゃさんと同席してくださった皆様ありがとうございました。なかなか楽しく遊べなかったTRPGと和解できてうれしいです。お金に余裕ができたらぜひルールブック買って読み込むぞ!

カラ松とトド松の嘘と思いやりのいたちごっこ

またカラ松くんの話なのかとお思いでしょうがまたカラ松くんの話です。やろうと思えば別に全話カラ松くんの話をすることもできるんだけどやったほうがいいのかやらないほうがいいのかわかりません。

 

赤塚王国フラグメンツが完結しました。ここで拍手! はい!

思い返せば去年の8月のことでした、おそ松さんを見返してエントリをあらためてまとめようと思ったのは。今思うと書きあがってから放出して有料にするのが一番スムーズだったんですが、まあそうすると書きあがらなかった可能性が高いので、もう金もらっちゃったからというプレッシャーが書き上げさせたという気はするので、本当に申し訳ないんですが長い時間かかってようやく終わったのでした。終わりました。終わりました! ひとつだけ! もうひとつは来月がんばります!!!

そもそも有料にしなければ申し訳なく思う必要もなかったのですが、有料にしないという選択肢はなかった、なぜならわたしはインターネットの可燃性にまだ疑惑を抱いているから……。まあそれはともかくまだ更新途中の有料コンテンツが完結したあとも有料でやるのかどうかは状況次第です。

そうなんですよ去年の8月だったんですよね。どうしてそこからこんなに詰まったのかというとチョロ松くんがどうしてツッコミをやっているのかという理由を、というかチョロ松くんなのは(原作でおそ松の相棒役を務めていることが多いから)まあともかくなんで三男なのかという理由を掘り返すためにちまちまいろいろな資料を崩していたのが大きな原因だったんですが、資料を完璧におさえるのは諦めないと何も終わらないとあきらめたのが今年の2月でした……なんで半年もかかったの!? まことにすみません……。その他人間関係のトラブルがあったとか、まあ去年の秋から冬にかけてはいろいろありました。過ぎたことです。ただここに残る事実はただひとつ、半年間更新が止まっていたという事実、

および3週間で19エントリ(およそ6万字)書いたという事実です。

おそ松さん二期始まるよっと声がかかっただけで……。

モチベーションって不思議なものですね! 二期ありがとう!(いつ始まるのかすらまだ知らされていません)

 

なおもう一個のほうが遅延している理由はこれを書くために来る日も来る日もGoogleのアーカイブを掘り返し続けていたもののなんか夏くらいから唐突に忙しくなって掘り返せなくなり、そんなことやってたら永遠に終わらないから資料はともかくさっさと書くしかないと思いますので(早くそう思ってください)把握できてる範疇で書こうと思います。

ともあれ夏コミに出ると決意した二月から原稿を始めて終わらない終わらないと泣き喚いてきた日々にようやく光明が……7冊くらい新刊を出そうとしているのが悪いんですけど……。進捗は2冊です。新刊が出ることだけは間違いないです。夏コミ受かるといいなあ!

 

さておそ松さんのDVD(うちにあるのはDVDです)を再生して2話を見始めると一番最初に喋るこの松は何松なのか? というのが放送当初クイズみたいになっていたのが懐かしく思い出されます。トド松なんですが(見慣れた人はなんで迷うのかが既に分からなくなっていると思いますが念のため確認すると帽子をかぶるのはトド松です)六つ子の区別というトリビアリティに拘泥せず自由でおおらかな気持ちで愉快に楽しんでいる人が見わけがつかないのは別にそれでいいんですが(六つ子の区別が最終回までべつにつかなくても面白く観ることが可能なのがおそ松さんというアニメです)特に7話あたりでトド松を覚えた人にはこのしょっぱなのトド松、とカラ松の一連の会話はちょっと不思議です。トド松がカラ松との不毛な会話ののちにもらす述懐がこう。

「働きたくなーい! こうやってのんびり平穏にすごすだけじゃダメなのかなあ、人生」

3話パチンコ警察とか7話スタバァ回(通りが良いのでスタバァ回とばかり呼んでしまいますが「トド松と5人の悪魔」です)でトド松を覚えているとトド松は自立志向が強いキャラという印象が強くなるんですが、この「平穏な人生」発言や、4話の「困ったらみんなで助け合えばいいじゃん」あたりの発言のほうがトド松を特徴づける台詞としては先立っていて、「真っ先に働きたくないと言ったのはなんだったんだ」ということになるんですがこれはべつにキャラがブレているわけではありません。

 

4話Bパート「自立しよう」(扶養面接回)のラストでタイトルの「自立しよう」を言っているのがたぶんトド松なので、ここすごくわかりにくいんですがアホ毛が二本でハイライトが赤っぽいどっちかがショックで倒れていてどっちかが白目をむいて「自立しよう」と言うんだけどこれどっちがおそ松でどっちがトド松なのかわたしはいまだに判別ができず(声で判断できる人がインターネットにはたぶんいるんだけどわたしはおそ松さん関係の集合知をいっさいあてにしていないので……)まあでもどっちにしろトド松とおそ松がショックを受けているという点は間違いがありません。性格と、それになによりこのあとの展開を考慮するとトド松のほうがこれを言うのでは? とわたしは思っているので「自立しよう」を言ったのはトド松ということで話を進めているんですが違ったらすみません。でもおそ松は自立という言葉を間違っても口にしないだろうと思うんだよね……。

まあともかく、たぶん、トド松は4話扶養面接回で、「このままの平穏な人生」は維持できないということを認識しているんですよ。だから7話でバイトを始めたんだし、11話から14話にかけて兄が自分の人生に干渉するのを切り離そうとしたわけです。

 

じゃあトド松は「兄のいない人生」が「平穏な人生」だと割り切ったのか? というとでも別にそういうわけではない。

 

14話でトド松は兄(というかおそ松とチョロ松とその援護射撃としての一松で、全面的に過干渉ぎみのチョロ松はともかく、表情以外で見わけをつけづらいほどよく似ているトド松に対しておそ松が過干渉ぎみなのはわりとおもしろいですが余談です)の過干渉にNOをつきつけることに成功するわけですが、続く15話ではカラ松の女関係に率先して頭をつっこむのはトド松なわけで、このへんのバランスがちょっと面白い。トド松は2話からそもそもそうだけどカラ松に対して兄弟のなかで一番あたりがきつくて、いや一松が一番きついと言えばそうなんだけど一松のは普通の暴力なので……。「カラ松に対して一番対話を試みているのがトド松だけど、あたりがきつい」と言うべきか。

トド松にとって自分の自発的行動が干渉されるのは「関係ないでしょ」だけど、カラ松が(トド松基準で)やばい服を着ていたりやばい女と付き合っていたりする場合、自発的に干渉するのはトド松、という構図があって、たぶんトド松にとって「干渉するのをやめてほしい兄」とカラ松は全然違う領域に存在するのでは、そしておそ松チョロ松一松によるトド松に対する干渉とトド松によるカラ松に対する干渉は(カラ松が相当なことをやっているのでわかりにくいけど)ろくすっぽかわんなくないか、とちょっと思います。

なおトド松の十四松に対する態度は「よくわからない生き物(少し怖い)」という方向性で一貫していると思う。というか、六つ子の大半は十四松のことを「よくわからない生き物(少し怖い)」と思っているのではないか。一松は「よくわからない生き物(でもいいやつだと思う)」カラ松は「一緒に歌ってくれる優しいブラザー」くらいに思ってそうだけど……。

話を戻しますが、そもそもトド松はカラ松との会話の中で、いましていた会話それ自体の不毛さを指して「平穏な人生」と呼んだわけで、カラ松との対話においてあたりがきついのはずっとそうで、彼の中ではそれは「平穏な人生の一部分」であって、少なくともカラ松との関係においてはそれはずっとそうで、トド松にとってカラ松はいわば「守るべき相手」だったんじゃないだろうか。「干渉して正しい道に連れていくべき相手」というか。

 

22話「希望の星トド松」で、トド松がやろうとしていたのは「兄弟からの」自立ではなくて「兄弟を連れてみんなで自立して」新しいステージで誰に後ろ指指されることもなく「平穏な人生」をやることだった、というのが明らかになるんだけども、つまりトド松が7話以降目指していた「合コン」というのは「合コンという天上人との接触イベント」で、それを適切にクリアすることで「天上人の楽園」への道が開けるというものであって、これトド松の脳内BGMが妄想だという認識の上で考えると「兄がそれを望んでいるから、トド松は希望の星にならなくてはならない」ということなんですけど、つまりトド松はずっと「おとなしく待ってろ、僕がおまえらを正しいモラトリアムの場へ連れていく」と言っていたんですけど、兄は別にそんなこと望んでないし完全に間違っているんですけど、まあ22話にもなってそんなこと明らかにされても困るよと思ったら24話のカラ松のグーパンですべての認知のゆがみがスピード解決したのでおそ松さんは話が早いアニメである。

 

トド松はカラ松をずっと「兄弟最弱、自分が導いて正しさを教えるべき相手」だと思ってたんじゃないかと思うけど、カラ松はずっとそれをやらなかっただけでグーパン一回で兄弟を封殺できて、でもそれを黙ってたのは多分、トド松のことをカラ松はカラ松で「かわいがっていた」んじゃないのかなあと思うんですよね。トド松がかわいいので兄弟最弱でい続けてやっていたというか。

カラ松はトド松とふたりきりで会話するシーン、というのは釣り堀×2と合コン面接ですが、いちいちツッコミどころを用意して話しかけていて、つまり多分サービスしていて、あとまあ14話も(タイミング的にカラ松が兄弟の気が引くためになりふりかまわなくなっていた時期ではあるけど)トド松を追求しようとするおそ松チョロ松の意識をトド松からこっちにそらそうとしていたといえなくもない。22話の合コン面接もあれ「女の子と遊ぶというのは大変なことなんだぞ、水を飲めるのは女の子だけ、俺たちにできるのは金を払うことだけだ」というクリスマスに仕入れたてほやほやの教訓を訓じていた……多分……。

カラ松はおそ松にはグーパンを二回(2話と24話)していますが相談する相手もおそ松で多分けっこう信頼していて、十四松とは一緒に歌ったり出かけたりするので仲が良くて、対照的に一松に甘かったのは2話だけで6話以降どんなうざ絡みをされてもほぼ無視していて、チョロ松に至っては基本的に話しかけないし返事しないというわりと極端な人なんですが、つまり相手に合わせてかなり露骨に態度を変える人なんですが、そう思うとトド松のことはかわいがってるんだろうなあと思う。かわいがってるというか、トド松のツッコミが好きなんだろうなあというか……。

それはつまりトド松がカラ松を変えることはできないということでもあり、トド松の「努力」がどれだけずれていたかということでもあるんですが、24話でおそ松がああいうことにならなければ多分カラ松は永遠にトド松の前で兄弟最弱おもしろサイコパスを演じ続けていて、そして多分その嘘あるいは思いやりで彩られたいたちごっここそがトド松の永遠に終わらない「平穏な人生」だったんですよ。

それはそうかもしれない、でも幸せになろう

いろんな人から人生相談が来るんですよ。

 

わたしのような肩書のない人間になんでこんなに人生相談が来るのかよくわからないんですが、来ることは事実です。いい加減肩書がないのもどうかと思うので夏コミが終わったらカウンセラーの資格取ろうと思っている……夏コミが終わったらなのは印刷費を捻出するために綱渡りの生活をしていて金がないからですが……印刷費が返ってきたらいいかげんカウンセラーの資格を取ろうと思う、それはともかく人生相談がたくさん来ます。いろんな人から来ます。病院に行ってる人も、行ったほうがいいのかわからない人も、行くほどじゃないのはわかってるけど誰かに聞いてほしかった人もいます。

 

メンタルの具合が悪い人というのは自己肯定度の低い人なんですよね、おおむね、多分。

で、なんで自己肯定度が低いのかというと、「否定されたから」というのはまあ多分多いと思う。

その否定されたタイミングが、「親から」だったり、「学校で」だったり、「職場で」だったり、まあ色々です、「趣味の場所で」の場合もある、何の話かというと、「家庭環境が精神疾患を作るわけでは必ずしもないでしょう」という話です。人生にはいろいろなタイミングで自分以外全員敵みたいな状況が生まれる可能性があって、それがたまたま人生の早い段階かもしれないし、遅い段階かもしれない。

そして否定されやすい(否定されたと感じやすい)性格なのかもしれないし、現代社会において否定されやすい要件が多いのかもしれない。疲れやすくて仕事がたくさんできないとか、太りやすいとか、逆におっぱいが大きくてその話ばっかりされるとか、お人よしすぎて騙されて周りの人が信じられなくなったとかもある。

そして「自分の身に起こったことは、つらいことだったんだ」と認識できるようになるのは、自己肯定度の低いグチャグチャの世界から抜け出す第一歩です。

だからそこで「わたしの人生はグチャグチャだった、なんでわたしだけがこんなひどい目に」という気持ちになるのは、それはまあ仕方ないと思う。

 

「わたしの人生はグチャグチャだった! おまえの人生もグチャグチャになればいいのに!」とか、「グチャグチャじゃない人生を歩んだ人がねたましい!」とか、思うのはまあ仕方ないです。思うのは仕方ない。そこで自分の感情を抑圧するのは良くない。でもそれを「伝える相手」は選ばないといけない。なぜなら「わたしの人生はグチャグチャだったんです!」と伝えることで成功経験を積んで自己肯定度を上げてしまうと、話を聞いてもらえなくなった時にまた自己肯定度が下がるだけだからです。

別の方法で、もっとゆっくり確実な方法で、自分の人生はどこから積み上げていけるのか、見つけないと、もっとグチャグチャになるだけなんですよ。

 

「失敗すると叱られるから」以外にも、「生まれつき神経質で、失敗するのが嫌」「完璧なもの以外作りたくない」という人はたとえばいて、でも「失敗したくない」人が必ずしも駄目な人かというと、「ミスが許されない仕事」においてはその人は「素晴らしい仕事をする人」です。そういう仕事に就くことは必ずしも可能ではないかもしれないけど、人生には仕事以外の側面もあって、ノーミスで幸せになれるたとえばゲームとか、自分の性格に適した余暇を持つことで幸せになれる可能性は高い。そういうかたちで積み上げた成功経験はなくなりません。それをやっている間満ち足りて幸せだったという事実は残るからです。

「失敗が怖い」は「仕事が正確」、「醜いと感じるものが多い」は「美意識が高い」、「疲れやすい」は「無理しない、させない」、「神経質」は「よく気がつく」、ストレス耐性が低い原因になっている要素が実はこれから先の人生よいほうに転じる何かかもしれない。

 

人生のどこかの時点で何かが起こって、つらいことばっかりの時期になる、まわりに敵しかいなくなる、そういうことは時々あります。もちろん許しがたいことはたくさんあるでしょう。戦って殴り合いになって苦しむばかりかもしれないです。親のほうも親をやるのに向いていなくて親をやっている間敵だらけでつらかったのかもしれない。単に親子の性格の相性が悪かったのかもしれない。上司部下でもそう、学校もそう、人生の一時期「いなくてはならなかった場所」が、相性が悪かっただけかもしれない。もちろん相性の問題では片付かないレベルで劣悪だったということもありますが。

人生における運が悪かった。それはまあそうだね、というしかないことはたくさんある。つらかった、療養して少しましになった。憎しみが湧いてくるようになった。体力が出てきた証拠です。いいことです。

そしたらどうしたらいいのか?

自分の人生を自分の手の中に取り戻す方法を探すしかない。

少し元気になって、「わたしが悪かったわけじゃない」に気づいたあとにできることは、「わたしにとってすばらしい人生はどうやったら見つかるのか」を考えるしかない。たぶんそれはめちゃくちゃ大変なことなんだけど、つらかったらもちろん誰かに八つ当たりするしかないときはあると思うけど、こっそり隠れて八つ当たりして、八つ当たりを成功経験に数えないように気を付けて、あとはなんとかして、幸福な成功経験を積む方法を探すしかないんですよ。たぶんそれはめちゃくちゃ大変なことなんだけど、幸福になる方法は、幸福になろうとすることによってしか始められないんです。

 

ところでこういう話を延々としていると本当にわたしは何なんだ? と思うよね。市井の市民です……。世界人類が皆幸せになることが非常に望ましいと願っているだけの……。市井の市民、単なる無職だったところじゃあ有料でいいから相談に乗ってくれやにはいはいと受けていたら気が付いたら人生相談で飯を食っていて全く意味が分からないんだけど、気軽に相談に来てね! メールでもSkypeでもいいよ!

松野カラ松リアクション気にしすぎ問題、あるいは効率の良い虐殺

※タイトルは村上春樹です(昔「誰が松野カラ松を殺したか」というタイトルを使ってパロディだといまいちわかってもらえなかったふしがあったので書いておきますがタイトルはパロディです)

 

おそ松さんにおける自担抑圧問題というのがあって、あってというか今勝手に名前をつけましたけど、おそ松がなんで長男と呼ばれなくてはならないのか(その抑圧は誰が与えたものなのか)とか、トド松はなんで家族から逃れることができないのか(なんで逃れるための適切な段取りを踏めないのか)という件について身に覚えがある人が自分の身に引き比べて「長男というのはそういう抑圧を受けて育つから」とか「末っ子というのは(略)」という認識をする、しやすい作りになっている、そして感情移入して苦しむことになる、そしてなんでわたしがそういう話をよく知っているかというとうちにはそういう「自分は長男/長女なので」という自分語りのメールが当時よく来ていたからです。別に送ってもいいですがそういうことをするとこうやってサンプル扱いされるけどいいの?別に送ってくれと頼んだわけではないので悪いけどメールをもらったということ自体は喋るよ……誰から何をもらったまではさすがに言わないけど……。

まあでもたとえばおそ松が「親から」そういう抑圧を受けてるかって言われたら別にそうじゃねえだろというのはこのあいだ書きました。彼が背負っている「長男」という言葉に内包されている言葉は少なくとも「長男というのは弟を守るべきだから」という教育を受けたからそうなっているわけではありません。おまえ長男だろと自発的に言及するのはチョロ松とトド松くらいだし(チビ太は「長男なので敬われたい」に対するカウンターとして言及しただけ)、トド松のそれは「末っ子だから」という理由で抑圧されている(これはほんとに末っ子だからという理由で抑圧されている)カウンターと取るのが妥当でしょう。なのでおそ松が長男なんだから云々といわれなき抑圧を行っているのはチョロ松だけということになりますがそのチョロ松にしたって長男しっかりしろと言及したのは(これちゃんと確認してないんだけど多分)2話だけじゃない?チョロ松が2話で長男しっかりしろ的言及をしたこととそれ以降しなくなったことに関しても色々書きたいんですけど今回はまあいいです。ていうかそもそもおそ松はチョロ松の長男しっかりしろを気にしている形跡はありません(2話の当該のシーンにおいては)。

何を問題にしているかというと、おそ松が「長男だから」という設定に自分を追い込んでいったのは、本人の問題であって、特に誰がそうであれと抑圧したからではないんじゃないのということです。

おそ松が問題にしている(そしてチョロ松も問題にしている)のは「ニューおそ松兄さん」に見られる、「この話は『おそ松さん』なので、『おそ松』という名前の人間だけは欠けるわけにはいかない、けど別にそれは松野おそ松という個人である必要は全くないので代替品は用意可能」という状況の恐怖であって、むしろおそ松はあそこで「長男である自分」を全うしないと自分はこのアニメから追放される可能性があるということに向き合ってしまったからそれ以降自分が長男であるとことあるごとに言うようになるわけじゃないですか。それは「おまえはいなくてもいいから」という話であって「おまえが長男でいてくれないと困る」という話じゃないんですよ。「俺が長男でいないと俺が困る」のはおそ松のアイデンティファイの問題です。

 

トド松の話もしようと思ってたのに長くなっちゃったじゃないか。こんどします。

 

何の話をしようとしていたかというとカラ松くんの「え?」の話です。カラ松くんの発言が無視されたときにカラ松くんが発するあの「え?」ですが、初出は3話です。3話なのでカラ松くんというと発言が無視されるのを嫌がる人みたいな印象があるんですが、これは印象操作だよ! という話をしようとしていた。「長男長男言われ続けて育つの嫌じゃん!?」は「別に(チョロ松くんくらいにしか)言われ続けてないですよ」なわけですが、「無視されたら嫌じゃん!?」という感情移入を誘うカラ松くんの「え?」に関しては「5話で追放処分を受けてしまったので自己改革をしようと思ってるんじゃないですかね」と思うわけです。

というのは3話というのは時系列的に2話と4話の間ではないんじゃないのというエピソードのほうが多いんですよ。

3話のおそ松さんのメインストーリーと乖離してないエピソード(変な言い方だな)というか、まあメインストーリーの一部なんじゃないですかねと思えるエピソードは

  • キラキラネーム
  • パチンコ警察
  • 寝かせてください
  • 10月31日
  • 銭湯クイズ

なんですけど、このうち「キラキラネーム」「パチンコ警察」に関しては特に矛盾するところはないです。しいて言えばパチンコ警察のトド松は14話でひとり富士山登頂を果たしたトド松と同じトド松なのか? という感じはしますが14話に関しては「本人談」の域を出ないのと21話「麻雀」や24話の一人暮らしの様子とパチンコ警察での対処の甘さは重なるので、14話のほうが嘘じゃねという気はします。トド松というのは笑顔で嘘をつく生き物(5話、7話)だし……。

「寝かせてください」に問題のカラ松の「え?」があって、で、この回で気になるのは「いびきをかくのは十四松」という言及で、十四松がいびきをかくエピソードが入るのは9話。あと一松と十四松のプロレスも9話。まあ矛盾てほどの話ではないんですけどちょっと気になる。

「10月31日」に関してはこの間も書きましたが、イヤミが文無しになったのは4話と6話の間と考えるのが妥当で、そう考えるとこのハロウィンのエピソードのあとにトト子ちゃんのライブに行くような余裕がイヤミにあったか? と考えると微妙。

「銭湯クイズ」ではハタ坊に「ずいぶん成長したね」と言ってるわけですが、六つ子は6話でハタ坊に「ずいぶん会ってない」ので、これは明確に銭湯クイズのほうが6話よりあとだと考えるのが妥当。

そしてそのうえ「3.5話」という存在があります。円盤収録の3.5話は「4話と5話の間」をふいんきで観てね! みたいなアナウンスが入っているんですが、じゃあなんで4.5話じゃないのかというと、そもそも「3話」が「こぼれ話集」つまり「どこで起こったいつの話だかははっきりしない話を集めたもの」だという前提があるからでしょう。多分。

 

つまり逆に言うと3話+3.5話「以外」のエピソードは「どこで起こったいつの話だかはっきりしている」ということになるのでは?

 

とはいえ2話と4話はエピソードごとに完結していると考えることは不可能ではありません。じっくり見ているとトド松が2話で「働きたくなーい!」しかし4話扶養面接を経て「自立しよう」と決意し7話で働き始めるという経緯があるんですが、それでも4話までなら文脈は発生していません。4話までは別にこれは一話というかエピソードごとの完結で設定は更新されないし彼らの心の傷はその場で終わると信じていられたのです。

問題は5話ですよ!

5話が衝撃的だったのは、エピソードが明確に全然まったく区切られていなかったところです!

つまり、5話Aパートで痛手を負ったカラ松の痛手はBパートまでキャリーオーバーした(ので今後もずっと傷ついたあとのカラ松に付き合っていかなくてはならない可能性が発生した)という点です!

です! って得意げにいうようなことでもないんですが、なんで5話があんなに大騒ぎになったのかというと4話までの「エピソードごと完結だからひどい目にあったとしても来週は関係ないでしょ」という見方と「少なくとも今回はAB繋がってたわけでABの間はそのひどい目にあったという設定は引き継がれているわけで」という見方がごっちゃになった上に「そもそもなんでこんなひどい目に合わないといけないのか」「ギャグアニメだからでは?」という意見が交錯したせいだったので……

つまり、3話で「話はつながってないです」というミスリードを食らったせいで、「こんなのありかよ!」とわめくことになったわけです。

効率の良い虐殺ですね。

 

さて、カラ松の「え?」問題の話をすると言っていたんでした。話を戻しますけども、カラ松が「え?」を言い始めた、というか、なにか言ったらリアクションがもらいたいという態度を取るようになったのは、3話を除くと、6話でフラッグ社社員に対してのものが最初です。だと思う。

4話ではカラ松は「まともじゃない、か……褒め言葉だ」が完全に滑っているのですがまったく気にしていません。

なぜならカラ松は自分の周囲の人の声を適宜補完する能力があるからです。2話でカラ松ガールの声を幻聴しているようすに基づくならば。あるからですというか、あったからです。だから5話で兄弟が迎えに来ることを確信できたわけで、細かいことを言うと2話で一松に「俺は信じてるぜ」を言ったのもそういうことで、それまでカラ松の世界は「俺が愛している世界に俺は愛されている」は前提的にあたりまえだったわけです。だからリアクションを求める必要は別になかった。

それまでというのがいつまでかというと5話までです。

というか、5話オチまでですね。多分。

5話のオチで「扱いが全然違う」と喚いたカラ松は、その後どうしたかというと、待遇の改善を求めたわけではありません(最終的にダヨーン相談室に苦言を呈すけど)。カラ松が始めたのは自分の「テコ入れ」です。具体的には6話では「ハタ」に合わせた小粋なジョークを披露、7話ではスタバァの正しいお作法を披露、8話ではトト子ちゃんに具体的な助言。そして10話では「自分の何が間違っているのか教えてほしい」とおそ松に尋ねる。そう、カラ松がリアクションを気にし始めたのは、「どうも自分が悪いようだから」という理由で「寄せはじめて以降」のことです。「努力の成果が出ない」から「え?」なんですよ!

その「努力の成果」は全然実らない結果兄弟より自分を評価してくれる花の精とのなかば駆け落ち的な結婚に至り、帰ってきたカラ松くんは憑き物が落ちたように他人の評価を気にしなくなるわけです。そもそももともとは気にしない人だったわけで、5話で受けた傷が15話で癒えたということに、まあ、なると思う。15話における花の精、わたしはチビ太とカラ松のそれぞれの願望がそっくりそのまま具象化しただけだと思っているんですが、そういう前提でここまでの話を考えるとカラ松は5話の件をほぼひとりで自分で消化して自分でケアして自力で元に戻ったわけで、まあ、タフな人ですね。見習いたい。

たかがアニメの感想だぞ

わたしは2015年に30冊くらい同人誌を作るくらい二次創作が好きで、忘れたけどpixivにも200件か300件くらい投稿をしていました。同人誌を刷るためなら薄給を削っても惜しくなかったし毎日楽しく暮らしていました。

 

二次創作をやめたいまも楽しく暮らしています。わたしは楽しく暮らす才能があるからです。

 

でもだからといって二次創作をやめたほうがいいんだろうなと思うに至った経緯のことは許してないよ。

 

面倒臭いので今回の件の火元に関してはリンクを張りませんが(当ブログは基本的に火元のリンクは貼りません)「舞台レポ漫画」は「ナマモノ」だから「漫画・アニメ作品(いわゆる二次元)を題材にしたスペースで頒布すべきではない」の話ね。

問題点は以下だと思います。

  • 「ナマモノ(いわゆる3次元)」の取り扱いが微妙であるとして、その微妙さに言及できるのは微妙さに日々さらされている当事者間の問題であり、第三者が注意喚起できるかどうかはそれもまた微妙な問題ではないか(この件に関しては本当に媒体によって微妙さの種類が色々に存在するのは知ってるのでこれ以上踏み込む気はありません)
  • 「ナマモノ」と「半ナマ(いわゆる2.5次元)」の取り扱いの問題はそもそも別のはずだし(これも媒体によって全く別とは言い切れない側面もあるらしいので全く別とまでは言いませんし部外者が踏み込む気もありません)、舞台は「2.5次元」では?
  • そもそも「ナマモノ」「半ナマ」という表現は「二次創作的フィクション」に対しての呼称であり、「レポート」「感想」の類は「評論」であって、ここまで挙げてきたあらゆる「微妙さ」とは全く関係ないのでは?
  • また根本的な問題ですが、「アニメ」スペースで「評論」を頒布しようが逆に「評論」スペースで「ジャンプFC」を頒布しようが(コミケのジャンルコードっぽく例えましたがコミケ以外のイベントでも)、イベント側が規制していない限り自由である

 

まあナマモノと半ナマに関しては微妙にこう十年間くらい聞き取りができるシーンがあれば「最近どうですか、どんな感じでやっていますか、若い人とはうまくいってますか」みたいな話をぼちぼちして、誠実な対話ができる人もいればできない人もいるし、べつに理屈が通らないわけでもないし、でも平和にやってきたので平和にやらせてくれというのがあるのはわかっているつもりなので別に踏み込まない。逆に言うと「ウワッめんどうくせえ!!」と言われるのを覚悟でやっている(やらざるを得ない)ということなんだろうな~という話はいっぱい聞きました。のでそれが「微妙」「繊細な問題」と言われること自体は頑張ってくれーッと遠くから言うことが友人として誠実な態度だろうと思っています。

でもそれは「ケガレ」の問題じゃないんですよ。

普通に具体的に障りがあるという理由があるわけです。たとえばわたしがほんの少しナマモノジャンルにいたころは妄想の対象である彼らの多くが男同士の同性愛に対する完全な偏見を持っているということは分かり切っている状態でやっていました。本人に絶対にばれたくない(ラジオとか舞台でネタにされたくない)ということがおわかりいただけるかと思います!!!!!

なので、「ナマモノは立ち入り禁止」みたいな言い方をするのは、どうなんだ? 「ケガレ」だから「近寄るな」という話になっていないか? というのが気になったポイントですがていうかその話もいまはどうでもいいんですよ。

 

他人の活動につべこべ口を挟まない!!!!!!!!!!!

 

わたしはブログに書いている文章を一貫して「感想」と呼んでいて、noteの有料エントリに上げているもののことは「評論」として書いていますが、それはそれとして全部コミケのジャンルコード的に言うと「評論」です。感想、考察、評論、なんでもいいですが、「データベース本」の話は今回はともかく、基本的に「評論」というのは別に「事実」ではありません。いいですか、「評論で扱われている言説は事実ではない」それこそ「個人の感想です」!

なにをうじゃうじゃ喚いているかというとですね。

かつてわたしは同人誌を月に三冊くらい作りながらpixivをぱかすか更新しながらアニメや漫画の感想をばかすかTwitterに書くタイプのオタクでした。アニメがあんまりおもしろかったのでアニメの感想をブログに書きました。なぜかめちゃくちゃバズってしましました。まあそれはいいです。ありがとうございます。

荒らしと粘着が付きました。まあそれもいいです。よかあないけどインターネットの風物詩ですからね。

捨て垢でもなんでもない普通のオタクアカウントから、「あなたに影響を受けた人たちから攻撃を受けてとても困っていたのにあなたは楽しそうにしていてわたしは泣いている」みたいなリプライを受けました。

この場合悪いのは誰でしょうか? わたしではありません。あってたまるか。

  1. わたしに影響を受けていて、わたしの考えたことを基準に何らかの発言をした人(※実在するのかは知らない)
  2. わたしに影響を受けていなくて、わたしの影響を受けた人の何らかの発言に傷ついた人

答えは両方です。

  1. 影響を受けるな。
  2. 傷つくな。
  3. おい冷静になれよたかがアニメの感想だぞ!?

まあね、でもおまえのせいで喧嘩をしてると言われたらさすがにどうかと思うよ。という理由でわたしは「俺のせいで喧嘩をするなよ」と言う完全な体制を整えるべく、二次創作を発表するのをやめ(かなむらさんはどうせ○○を書くような人だからと言わせる権利を奪い)、知的な発言を増やし(かなむらさんの影響を受けている人は悪い人だと言う機会をできるだけ削減し)、そのうえで喧嘩の火種になりそうな文章を有料課金制にし(金を払って影響を受けた人は別に影響を受けるくらい正当な権利では? そして金を払わないと読めない以上傷つけられた人がいたとしてもわたしのせいではないのでは?)現在のような状況があるわけです。

 

この件を受けてレポ漫画の件についてなんでこんなにとやかく言わないといけないと思ったかというと骨子はこう。

  • 人はイベントルールに則っていれば頒布したいスペースで頒布する権利があります。
  • それはそうと、人はダルいインターネットに出会ったら全力で逃げる権利があります。
  • 都合と判断はひとそれぞれです。
  • 他人の意見を鵜呑みにするな。自分の首の上に乗ってるやつを使って考えろ。
  • 他人の意見を鵜呑みにして攻撃的になった人間の攻撃性の責任は、わたしにはない!

 

もう昔の話なので書きましたが、おそ松さん二期が始まってわたしが同じ轍を踏むと思うなよ。お楽しみに! 夏コミ受かってたら評論で出ます! よろしくね!