1月末から3月までTwitterに書いたサイボーグ009と676に関するログ

自分用です


1/30
何をやる気にもならなくなったのでサイボーグ009を見ていたんですけど、何をやる気にもならなくならなかったら見返さなかった気がするので、やる気がなくてよかったかもしれない というくらい見ていて嬉しい

平成版のサイボーグ009、古い漫画の古くなったアニメなので総合的にいっていまとなってはかなり古いんだけど(人種を扱った作品なのでリメイクされてすら古くなったところは古いと感じるが……)、「解釈」がすごくて、当時も「解釈」がスゲエ! と思って「解釈」を啜るために見ていたような気がする
あとスタッフが「サイボーグ009ってとにかくとっても格好良くていいな🎶🎶🎶」と思って作ってそうな気配がするのがいいですね

1/31
平成版のサイボーグ009をぼちぼち観てたんですけど、本気で全然話の筋を覚えてなくて、ただキャラは全員好きだし、筋に極端なストレスを感じた覚えもないので、「スゲー好きな相手を好きという感情だけ残って記憶喪失になったので全てが新鮮に全部楽しい人」になっていてすごくお得

原作で一番好きなエピソードはグレートが目の見えない女の子に嘘をついているのを張々湖がずっと後方彼氏面でハラハラ眺めているという非常にウダウダした話です
グレートと張々湖みたいな「事実関係」ほぼ一本のみで読み切りを書いてもらえるような作品だったこと……今思うと……すごい……ありがたいですよね……原作実家に置いてきたので何巻の何なのかは覚えてないんですけど……(ググったらわかると思うが……)
グレートと張々湖って「カプ」とか「ブロマンス」とか「腐れ縁」とかっていうか、なんか気がついたらそうなっていたという「事実関係」だから……
島村ジョーとフランソワーズの「永遠に若い夫婦」は人生に影響した気があんまりしないんだけど、グレートと張々湖の「永遠に特に何事もないくたびれたおっさんで前にも後にも進めず展望とかもなく、別に深い愛とかですらない」のほうが人生にすごい勢いで突き刺さってしまったままここまで来た気がする

2/6
二次創作のBLに超ひさびさにちゃんと萌えているのですが、二次創作だからダイスを振って決める必要がないんだな いや、一次創作でも本来ダイスは振らなくていい……一次創作でネタに詰まったら全部ダイスを振って決めているのですが本当はそんなことしなくてもいいのだが……
二次創作の自カプ、コンプライアンス的に問題と思える点が多すぎるため、そのまま二次創作はたぶんしないと思うので、そのうち美味しいところだけをピックアップして一次創作で書くかもしれないが……
TRPGのシナリオとかシステムを書いて公開するようになってから、「創作物を通じて交流したい」という欲が満たされたため、「自分が本当に好きなもの」をあえて「人が読めるもの」になおして公開する必要がなくなり、昔は小説を書いていたところをぜんぜん書かなくなったのですが、書かないとあとから読み返せないので、人が読んでわかる状態じゃなくていいし公開しなくてもいいから軽く書いておいてほしい気がする
「頭の中にキャラクターがいて、なんかずっとウダウダしている」自体は子供の頃から変わりなく、今でもウダウダしている 管理するのと、理解してもらうのが面倒で、外にはあまり出してない
「自分の好きなことを理解してもらうために書く」をゆるやかにやめて、自分の好きなことは自分の中で大事にしておいて、書きたい気持ちは「理解されることを理解されるように書く」にシフトさせたらだいぶん楽になった こういう人もいます

2/10
自カプに対する感情が、「手順を踏んでセックスするようになってほしい」「手順を踏んでセックスを回避してほしい」「手順を踏まないでセックスしてほしい」の三方向に分かれてそれぞれの道を歩んでいるので頭の中がめちゃくちゃに忙しくなってしまった いつもこう 20年間これをやってきた
具体的には「距離感のバグった匂わせっぽい絵を描きたい」「手順を踏んだ小説を5000字でいいから書きたい」「どうでもいいから媚薬を焚いた部屋に放り込んで鍵をかけたい」「自カプという檻から解き放たれて一次創作に昇華した方が良い」という感じですね
この話もうTwitterでしたかもしれないんですけど、いまの二次創作の自カプ、20年くらい前にまだBLの「筋」がなかったころになんとなく好きで、その2人のエピソードが20年間、シリーズの中で一番好きなエピソードだったのですが、最近振り返って急に「え!? 『カプ』じゃん!!!!」になってしまった
20年の時を超えて「カプ」であると「理解」ってしまったのですがもう若くないので、「100%論拠がある」と思い込んでpixivとかに乗り込んで0件を見つけるのが怖いので(わたしは0件にハマるのが得意なので)なんにも検索してないから自カプで萌えてる人が今実在するのか知らない

2/11
これは自分の人生のサビなのですが、「恋愛」「友人」「家族」といったカテゴリというわけでは特にないが、なんらかの感情、なんらかの関係性ではあるというのが好きで、おおむね「旅の仲間」という言葉に集約されるように思っています
『指輪物語』の1章のタイトルなんですが……
指輪物語もざっくりいうと「人生に一切関係なかったはずの連中がめちゃくちゃな旅を通じてお互いのことが大事になりあっちこっちで頑張る話」なので人生の自ジャンルといえるであろう

自分の今の自カプが「ネガティブな意味で仲間である」というのをやっているな……と昨日思って「ワァ! 『味』がする!!!」とひとりで感動していたのですが……
何のジャンルの誰と誰にもえもえキュンしているのかを全て黙ることによって「わかる! かなむらさんのカプ、自分も好きです!」と考える人間の脳をひとつでも増やそうと思っています
みんなこのカプにはまらなくていいから共感してくれ みんなの共感を煮込んで出汁を取り、自カプに味付けしてやる

自カプの話ちょっとしますが、二次創作なので原典があるのですが、原典におけるA地点からB地点の間に「ここで付き合った」という事実があるとして、「既存の人間関係がバキバキに折れてから再構築されて付き合った」にするか、「なだらかに順調に少しずつ寄り添って付き合った」かでも話が変わるな

欲望の仮説「付き合うまでにバキバキにへし折れてグチャグチャになったあとにはたからは何事もなく見えていてほしい」
理性の仮説「作者の中で付き合っている設定だと仮定した場合、作者の趣味的にはなだらかにわかりあって寄り添っている説有力」
で拮抗している 

付き合ってないという説もあります

急に自分らの関係性に目覚めて人間関係がバキバキに壊れてもなお一緒にいることに決めて人間関係を再構築したという事実をはたから見ているみんなはだれひとり知らないというのが……腐れ縁の……サビだろうがよ! と欲望のオタクは言っていますが、解釈的には普通にヒョッと付き合ったと思います
カプっていいな 付き合ってないとうれしくて 付き合ってるとうれしくて

2/14
かなむらは、個人の裁量(デザインも組版も表紙も全部自分でするしテストプレイもいらないか済んでる)で作業をすると、限界ラインを気軽に突破して無茶苦茶な進行でものをつくるので、現ジャンルがTRPGでよかったな。と思いました
TRPGシナリオの公開って締切当日まで作業していることが基本的にはほぼない(テストプレイの都合で色々決まるから)という認識なので、「原稿を上げる≠締切当日まで頑張る」であるということによって、かなむらの健康が守られている

2/16
20年の時を経て覚醒して自カプ作品となった原作(長い説明)を読んでるんですけど、都合の良いことばかりが書かれており、ウケている 20年熟成するとすべてが都合良く感じられるらしい
自カプの方々がカプになる以前、片方は自殺してて片方はアルコール依存症でほぼ死亡直前だったのですが、カプになることによって(※カプになることによってというか、お話が始まることによって)相互に生存への意欲がまあまあ高まったと思われるの、都合が良すぎる かなむらに……
都合の良い原作だな~ 同人誌なのかな(原作です)

2/18
自カプは原作の後半くらいでずっと同居していたらしいのですが(今読み返してるのでうろ覚え情報です)、この時はどうも同居していなかったらしい、なぜなら同居していたらたぶんこのエピソードで一緒にいるはずなので……という「穴」を見つけて、噛み締めています
「在る」。「経緯」が。「同居までの過程」が。100%そこまで深く考えていない、ノリだけの展開で生まれた穴だと思いますが、そういうのからしか出ない出汁があるので……。
あと自カプの片方の方は途中から料理人キャラになるのですが、原作の最初の方ではあきらかに「料理が可能だからできる人」であって「料理が仕事の人」ではなかったよな……というのを確認し、「在る」。「経緯」が。「作品を通じて成長をしている」という「事実」が。と思い、噛み締めています
かなむらは今、20年前に読んだ60年前の漫画を思い出して急に見出した自カプの話をしています
24歳までBLを書いたことがなかったので20年前(10代)はBLの「筋力」がなくてここにBLが埋まっていることに気づいていなかったんです BLを読んではいたけど、自発的に理解する力はなかったというか……
20年の時を経て、多数のBLを書きまくった実績と、他人の同人小説を読みまくってレビューしまくった実績がが生かされ、全てのことをメッセージにできる能力がある状態で20年ぶりに読み返して、全コマを噛んでいます 味がしてうめえ~
小説とかを書く感じじゃないんだけど(そもそも暇もないんだけど)自カプの論拠だけまとめようかな

2/21
自カプの論拠のエピソードを20年ぶりに手元に置いたので読んだんですけど覚えてたのの5倍くらい良かったので挙動不審になっている
話の構造がそもそも覚えてるのの5倍良かった(なんかたぶん全然別の漫画と混ざってた)んですけど、カプの方(かた)がカプの方に向かって「自分のような親友に対して嘘をつくとは何事か」みたいなことを言ってめちゃくちゃ怒る割にそのあと一緒に口裏を合わせて懊悩するくだりがあり、何事かと思った
親友じゃないわ 「生涯の友」だった
これは比較的事実に近い解釈だと思うんですけど、自カプの方々、そもそも原作後期において父親的概念と母親的概念をたまに担ってることがあるような気がしており、別々の単独エピソードでも論拠が噛めるため、すごいなと思っている
いろいろな事情があって論拠を噛むくらいしかすることがないので、ただひたすらに論拠を噛んでいるのだが、意外と尽きることなく論拠がある キスもしていた そんな都合の良いことがあるか?
通話をしながら読んでいたため、「ねえ、今キスした。こんな都合が良いことある?」って普通に言ってしまった 今じゃないが(※60年前の作品です)
「萌えている」とか「ときめいている」というより「なんらかの詐欺を疑っている」という心理状態に近いため、「都合が良すぎる」を連呼していますが、20年間うすらぼんやりと好きだった作品を再確認して好きな部分をピックアップすると都合が良いことばかり起こるらしい
都合が悪いことがないわけではない(60年前の作品なので差別的な要素がクリティカルに多いなど)のだが、論拠を濾して上澄みだけ舐めると味がして美味しいので、まあいいかと思い……
たぶん事実上不老不死だから生涯という概念がそもそもないんだけど、そのうえで生涯の友かあ……
論拠がなくてもカプはカプ、カプに貴賎はないと思うが、論拠がたくさんあると……とても……忙しい

2/24
「サイボーグ009が元ネタですが、サイボーグ009の内容とはほぼ関係ありません」という注意書きをつけたクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書くしかない気がしてきた なんか 無言で書くのも違う気がするが かといってほとんど関係ないんだ
わたしはただ、「HO1中華料理屋・HO2売れない役者・共通HOふたりは一緒に暮らしている」の秘匿2PLのキャラをみんなに作って欲しいというだけで、サイボーグ009の本編とは多分ミリも関係ない内容だと思うんだよな

2/26
サイボーグ009の6と7が仲が良かったシーンだけを集めた資料集が作りたいのですが、それだけのためにどっかのコミケに出るか、すげ〜〜悩むな ゲームで取って隅にそっと置いても良いのだが……

2/27
サイボーグ009、16歳か17歳くらいの頃めちゃくちゃハマっていて、当時二次創作のホームページをあるだけ全部読んでいて、自分でも二次創作を若干量書いていたのだが、このあいだ平成版のアニメを少し見返して、676(カプ名称)に直滑降にハマり、あらゆる通話でずっとその話をしている それが今です
人種のステレオタイプの話なのはそうなので二次創作がめちゃくちゃ悩ましいのだが、二次創作をして人生の大半を過ごしてきたため、カプのことを考えていると自然な流れでプロットを組み立ててしまうため、どうしたらいいのかはわかりません 書くかもしれないしなんか別の形にするかもしれないなと思う

3/2
サイボーグ009をぜんぶちゃんと読み返して精査後にサイボーグ009とは全然関係ないシナリオが書きたい気持ちと、サイボーグ009をざーっと読んだだけの今の状態でサイボーグ009とは全然関係ないシナリオが書きたい気持ちで揺れている(サイボーグ009のことを想いながら書くから全然関係なくはないです)

我々はかなり真剣に「ナンバーサイボーグのみなさんにはおちんちんはないんじゃないか。なぜなら、じゃまだろうから……」という討議をしているのですが……
うんこも……しないんじゃないか。という話もしている
※セックスをするエピソードが若干あり、子孫の話もあるので、おちんちんがないのかどうかは審議中ですが、セックスにおちんちんは必須ではないし、子孫にもおちんちんは必須ではないからな

3/3
将来設計や本当に書きたいもののためにTRPGを休む判断ができる人えらい

かなむらは
人生のこのタイミングで
二次創作を頑張るべきなのか
そうではないのか
わかりません

人生が兼兼兼業くらいのめんどくさい状態だったのを去年末に整理してほぼ専業くらいの感じにようやく落ち着いたので腰を据えてゲームとか作ろうと思ってたのにこのざまですよ いや、ゲームは作るし、TRPGシナリオも書くし、二次創作もするんですけどね……
でもこれまでの人生で「頑張りたいことが色々あって二次創作どころではないので、二次創作が頑張れない」と思ったことは……なかったぜ。と思うと、まあ、責任のある大人に……なっ……(そうかな……)
ジャンプの二次創作をやっていた頃、月曜5時に本誌を読んでから書いた内容を水曜に入稿していたことを思うと、別に小説同人誌は2日くらいで作れるのだから、つべこべ言わずに申し込んでしまえという気がしてきた
過去の自分からの「大丈夫! 間に合う! 間に合うし別に今は勤めがあるわけじゃないんだから締め切り直前の2.3日くらいぶっ壊してもいいよ」という力強い声を聞いています ぶっ壊してもいいことはないです

かなむらです

今、「どちらかといえばどっちが受なのかを決めろ」と言われてめちゃくちゃ悩んでいます

知らん

知らんよ

3/4
スパコミ申し込みました
東京で
会いましょう

6と7の任意のカプ(67だか76だか676だか767)の漫画を8ページ描いて……レトロ印刷で……刷りなよ。という悪魔の囁きが漂う通話
(3/4から平ゼロを改めて1話から見返しているのですが、細かい感想は割愛)

3/5
このままだとスパコミで新刊が5冊出るのだが、2ヶ月後のイベントの新刊が5冊出ると人はめちゃくちゃになるであろうと思われるので、やめたほうがよい
まあ5冊か6冊(増やすな)くらい計画しておいて、間に合わなかった本は容赦なく落としていくくらいがいいのでもいいのではないか 2ヶ月しかないもの

かなむらが言っているサイボーグ009が元ネタのシナリオ(ないシナリオ)は、ラーメン屋と役者が同居しているところだけがサイボーグ009なので、真実(マジ)サイボーグ009とは関係ないんですが、関係ないというのは嘘なので……
あらゆる人間にミリしらで「ラーメン屋と役者が同居している」という設定のキャラを作って宇宙的恐怖に遭遇して欲しいという純粋な下心によって構想されています
逆にいうと、ラーメン屋(※中国人がやってる中華料理屋なんですけど、本人がラーメンを食べる店だと言っているので……)と役者がなぜか同居している漫画なので、サイボーグ009をよろしくお願いします

3/5
(小説を書き始めたので備忘録をつけている。割愛)
ごはんを食べながら平ゼロをみていたら9話で自カプが急に一緒に飯の支度をしていたので「手順!!!!!!!」と叫びながら一時停止した
なんか……これに至るまでの……経緯とか……あるっちゃあるがないっちゃなかったので……平ゼロですらなかったらどこにもないだろ! と思ったのですが、まあないならないでいいというか、「書くまでもない」という意味だと思いますが
説明がなくて感動してるんだけど(無いということは、説明する必要がないという判断がなされてこうなっているということで、自明だという意味なので)「ない」ということに感動しているのでドーナツホールについて語れなくて曖昧に手を動かしたりして情動を表現している
「説明がない」のは別にいいんだけど、マジで説明がなさすぎて(ないというほどなくないというか、あるっちゃあったけど……)「ないということで受けた衝撃の説明をする」ことができずにうろうろしている

どのコミックの何巻にどのエピソードが入っているのかあんまり把握してないのであれなんですが、サイボーグ009の終わりの方に「変身」というタイトルのエピソードがあって、わたしはその話をずっとしているので、かなむらのカプを吸いたい方はどこかで読んでください
でも、おっさんが若い女とワンチャンを狙う話なので、おっさんが若い女とワンチャンを狙うのがマジで無理な人は読まない方がいいです(作中でもまあまあ罵倒されていますが)
読切なので、この人たちはサイボーグとして改造されていて、主人公のおっさんはイギリス人で役者で物理的に変身できるということさえおさえていれば特になんの前情報もいらないです
かなむらはこのエピソードが20年間マジで好きで、サイボーグ009の記憶が風化した後もこれだけ覚えていたせいで、先日何の気なしに平成版のアニメを見た瞬間「自分にとってこれはずっとBLだった」ということに気がついてワヤになった結果、進捗が壊れていますが、気にしないぜ! 生きるって楽しい!

3/6
老いと死、美醜、弱さ、欲望、見栄、美徳、自我、境界、嘘と虚勢、希望、愛、救済、絆、後悔、善意、清らかでありたいと願うこと、ともに生きること、自カプ

「仕方ない、地獄まで一緒に間違えよう」のことを愛だと思っているんだな……
「おまえはめちゃくちゃにどうしようもなく間違っている!」と「でも俺は地獄まであえて一緒に間違える!」のことがかなり好きらしい

4年くらい前に二次創作の男女カプにはハマったので、カプ自体はずっとたゆみなく噛んでたんですが、世界のあらゆるものがきらめいて見えるほど激烈にハマったのはまあまあ久しぶりなので、頭の中のポエトリーを支配する部分が急にパカっと開いており、今後とも深夜とかにいろんなことを口走るであろう
ていうか8年くらい前に色々燃えるなどして二次創作は金輪際やらんと言って全部消し、4年くらい前にコソコソやったあとで色々あってめちゃくちゃになったので再度全部消し、今なので、「二次創作を堂々と胸を張ってやろうという強い炎を燃やすこと自体」がきらめいているふしはある

「カプの方(かた)(敬称)は演劇学校に通って演劇の勉強をした少年時代があったのだということは演劇学校に通っていたのである」に具体的な理解が及んで(知っていたけど、ピンときていなかったという意味です)イギリスの演劇学校事情についてググっていた
あと中華人民共和国大飢饉について把握しないといけないのでざっくり読んでるんですけど規模感がつかめなすぎてだいぶ混乱している

3/7
サイボーグ009を時系列順に把握している人は全員知っている情報だとは思うんですが、ヨミ編冒頭で006が自分の店を手放して中国を出た後、日本で店を新しく作る際に007をなぜか共同経営者にしている(なんでそうなったのかはわからない)ところまで読んだので、頭がショートして、人のもくりにいました
この時点からずっと一緒に住んでるということになるのだが、この時点からずっと一緒に住んでいる理由がわからないので、虚空を見ている
サイボーグ009は全体的にそういう概念なので細かいことを言うのはわりと野暮だと思うんですが、ヨミ編のあとに怪物島という時系列自体ははっきり描写されていたため、急に「事実」が発生したのでバグっているっぽい
戦いの日々に戻ると決めて、手に入れた店と取り戻した故郷を諦めた人が、「戦士であること」と「それでも自分の人生をやること」の折り合いをつけた結果発生した「共同経営者」という関係性なんだろうな……と思うと、やさしい、あたたかい結論だなと思うと同時に、7は何を考えて……

さまざまな理由から具体的なことを書かずに抽象化したBLの話をしており、その結果その抽象化された愛の話がちょいちょいバズってしまっていることに若干の罪悪感を覚えないではないが、まあ、みんなと概念を共有できるのはいいことだからな

わたしは「単純で、裏表のない、持ち出しの愛」が好きで、「単純で裏表のない持ち出しの愛によって少しずつ削られて若干傷つく人」も好きで、そのことをカップリングとしていると思う
「愛されて、信頼されて、誠意を持った対応をされて、支えられていること自体にわずかな罪悪感を抱くという状態」と「どうやっても同じレベルで返せないのでせめて誠実であろうとすること」について長い間考えていたらしい
「愛されているのってたまにキツいな」と感じながらも、「愛されているので報いなくては」と考えられる、考えようとする人のことが好きだ
過去にいろいろなシーンで「愛は持ち出しで当たり前、報いがなくても当たり前、愛を共有できなくても愛せるだけ幸福」みたいな言説に自分がまあまあ傷ついてきて、でもこの言説はかなり事実ではあるとも思っていたし、自分自身愛してもらって返せないこともあるし
「愛は双方向でなくてはならない、必ず報いなくてはならない」じゃなくて、「双方向になるのは奇跡で、特別なことで、同じだけ返せなくても双方向になったというだけで特別な関係である」ということを考えていた 今

3/8
サイボーグ009の原作を読んでるんですけど、

6が日本で中華料理屋をすることにした←わかる
7を共同経営者にした←わからない
7がイギリス住みのエピソードもある←わからない
7が日本にいるけど共同経営者じゃないっぽい回もある←わからない
それはそうと共同経営者の回もある←わからない

サイボーグ009はそもそも原作に設定のぶれがあるうえアニメ版の設定が全部違うので、わからないのは普通のことなんですが、何もかもわからなくて昨日は通話繋いで「ねえ〜一緒に住んでるんだけど」「ねえ〜一緒に住んでないんだけど」などを報告する時間が発生していました

原作後期の短編における9と6の関係性、なんかうまく説明のできないおもろい関係性であるなと感じる 「面倒見の良い中華料理屋のおじさんとものすごく仲が良い、性格の良い美青年主人公が、仲良く事件解決する」という組み合わせの妙を主軸にして乗り切っている読み切りが何本かあるため……
最初の方479で行動してることが多くて、終盤の読み切りでは意外と69で行動してることが多いの、色々感じるところがあって楽しい

3/9
サイボーグ009の二次創作作品をなにひとつ用意していないのに2ヶ月後のイベントにいきなり申し込んだので、絶対に今決めた日程からはみ出さず1日も無駄にせず健康を維持して駆け抜けなくては新刊がないという緊張感のもと日々を過ごしている
この状態のことを「徒手空拳で挑んでいる」と言ったらだいぶウケてよかった
二次創作者としての実績もなく、描/書き慣れるまでの訓練期間もなく、成果物のストックもなく、人脈もない 20年考えたカプっちゃそうだからなんとかなるだろという確信だけで動いている

二次創作のカップリングというか、人間の二者関係のことを考えている時の精神状態、平常時とあきらかに違うため、いわゆる「創作者は恋愛をしておいた方が良い」という古い言説のソースはこの「精神の状態異常」だよな……当事者じゃなくても発生するよな……と思った
「創作者は、精神の状態異常によって発生する挙動不審になるほどの感情の拡大を経験しておいた方が、良い作品が描ける可能性が上がる」は、人によって真実であることもあるが、そんなリスキーなことを人に勧めるもんじゃないという気持ちに、改めてなりました
最近はさすがにあんまりこういう言い方は聞かないと思いたいけど……
この「恋愛経験者は良い作品を書ける」には、「信頼できる人間と関係性を築いたことがある人間は強度が上がる」みたいな別の意味もあると思うが、それもまあ……人によるというか……あとこれこそ恋人でなくてもいい……
いわゆる「推し活」的な活動がどれくらい安全なのか、あるいは自発的に安全でいられるのかという話に少し関心があるんだけど、自分たち(二次創作にハマって、必死で本を作る”リソースを割く”ことに快楽を覚える人たち)その現場で発生している快楽とたぶん大元は同じだよな……と思うからですね……
お金でも時間でも工数でも、「自分はこんなにドバドバリソースを割いてる!」ということ自体が快楽であって、リターンはあってもなくてもいい(あると更に気持ちよくなれる場合もある)という人がいてわたしは明確に「リソースを割いて気持ちいい!」という感覚のほうがでかいタイプですね
だからまあ、「これは”頑張ってえらい”ではなくて”リソースを割いてて気持ちいい”に過ぎないな」に関しては自覚的にならないとな〜と思ったというか、思ってる 最近
あと人のを見てて思うけど、多分だけど恋愛って別に必ずしも「精神の状態異常」を経ないですよね ずっとフラットに人と出会って人と過ごしている人の方がむしろ多いような印象なんだけど これは 人のことだから わからんけど

「二次創作にハマって原稿をやることの大変さ」って、原稿本体の大変さとしてはあまり感じず、「情動のままにアクセルをベタ踏みすることで、体調・生活・人間関係・労働などに支障をきたさないように気をつけて、セーブする」ことのほうが難しいと感じる

3/10
6は7の間違いを糾弾することも糾弾して赦すこともできるんだけど、7は7の間違いを赦せない ここがサビという話をしていた

3/11
原作を読めば読むほど、7はストイックだったから身を持ち崩したのだろうし、我々は永遠に7が破滅したあとの姿しか見せてもらえないのであるということが自分の「サビ」であるということが身に染みてきて、味がするな~と思っています
「ストイックかつ自分が嫌いなので自分の人生を大事にできない人」というのが自分の好みのだいぶ真ん中にいるということを思い出しました

絶対に出られない密室に1ヶ月閉じ込められて、もう出られないんだろうな〜と諦め始めたところで、相手のことを好きとか愛しているとか一言も言わなくてもずっと一緒にいられるんだな〜もしかしてそれって好都合かもな〜と思って、特に何も言わなくなるわけです
かなむらはいつも大抵破滅の話をしているんですけど、みんなは自由に続きをやってください
一人で閉じ込められて「もう逃げなくても二度と会わずに済むんだな〜」もいいですね
「一時間以内にセックスしないと死にます」って告知されて「お前と会えていい人生だった、本当はずっと前から好きだったが機会を逸していた、こんなことになって残念だが仕方ない、せめて一緒に死んでくれ」になる人のことも好きです

急にフォニイを理解したので、やはり音楽はよくわかんない間も聴いておくものだな
わたしがおそれを知らぬ16歳だったら40代男性のロマンティックサスペンスSF小説のタイトルをフォニイにしていたくらい理解しました

3/12
自分は、愛するが故に隣り合わせではいない選択をしたり、誠実であるために離別を選んだりする人々のことが好きで、人生のサビなのだが、その人たちがほんのいっとき、ともにいて幸福であった瞬間を永遠に引き延ばすことを、たとえばBLという語彙で呼んでいる 普通にラブロマンスと呼んでもまあいい
パラレルとかIF世界線とかも好きなんだけど、それより、「一緒に過ごしたほんのわずかな時間を、時間の流れはある程度無視して概念的に永遠に引き延ばして、その瞬間の愛の話をする」ということが自分としてはだいぶん意義があるっぽいと思った
自分の人生で最も重要な分岐点を発生させたカプが、「恋故に戦い、戦い故に大多数を選んで恋を卒業していく男」と、「世界すべてを愛するが故に男を最愛とは呼べないが、自分が支えなくても男はひとりで羽ばたくだろうと信じている女」だったので、「わたしがいなくても」が本当に人生のサビなんだな
「あなたがいてここまで来た」と「わたしがいなくても大丈夫」が前提としてあったうえで、それぞれの選択に誠実であろうとすることが「あなたを愛して生まれたわたしをうらぎったら、わたしはあなたをうらぎってしまう、ので、さよならをするしかない」のことが好きだ
自分の「愛」のイメージが、「あなたを愛したのがきっかけで、世界のすべての意味も価値もわかった。だからあなたひとりを愛するわけにはいかなくなった」になることが多いので、いわゆる、「個人間の愛か、大多数のための正義か?」という命題があまりピンとこないことが多い

自カプのコンテンツを探して摂取する代わりに、ダイス振ってコンテンツの内容を決めて架空の同人誌を噛んでる ランダムなので解釈違いがあることも含めてまあまあ味して良い

「生きる価値のない生なら自分の手で捨てて良い」と思ったことがきっかけで悪の組織に拾われた人が、その後一貫してずっと「人生に価値があるならどんなことでもして生き延びるべき(なのかもしれない)」というテーマを与えられ続けるの怖いんですよ
サイボーグ009の誕生編をゆかりさんが読んでくれたのでちょっと書くんですけど……「生き延びることは何かを食べるために何かを犠牲にし、金を稼いで(箍が外れれば盗むこともあり)、自分の愛するものを守ることだ」というかなり普遍的なテーマが「そうでないなら死んで良い」から始まるのが怖い
「親に、普通の子供であること、親の子として生きること、周囲の人と同じ速さで生きることを奪われた」イワンが「人類を救うために奉仕するなら、既存の生や人格がどんな形で壊れても別に構わない」みたいな感じでいつも描かれるのも怖いんだが全員そうなんだよなと思っていた 今日
イワン、自分が親に改造されたことや、改造されたという事実のために親が争って殺されたこと込みでアイデンティティが確立されていて、全体的に否定的な感情は持っておらず、ただ、「人類に奉仕すべき」と「自分はどっかおかしいらしい」だけなんとなく理解してるっぽい
他のキャラもおおむねそう(そうでもないこともあるが)なのだが、最初の時点で結論が出てるので、キャラクターとしては結論に向かって頑張る必要がない 「親に全てを奪われたまま、何もかもができるって状態は、具体的に何?」というキャラクターの掘り下げだけが存在している
8まわりの処理が時代によってかなり変遷しているので(変遷するのが正しいのだが)全員がそうとかではないし、3に課せられた命題はなんかちょっと大きすぎる気がするが、基本的にはキャラクターそれぞれにテーマが設定されていて、そこからぶれないように書いてあるように思うのだが、
表の感情と裏の感情の繋がり方がとにかく絶望的な印象を受けるため、何回読んでもスゲ〜と感じる これはサイボーグ009を20年ぶりに通読した人の感想です
自殺スタートで改造された人こと6には「人生最良の日を生きていると騙されながら死ぬのなら幸福であろう」みたいなニュアンスの台詞もあり、わたしはこのくだりがずっと好きだったのですが、改めてバックグラウンドやエピソードを確認するとすごい台詞だなと思い……
6も、あの時自殺するつもりだったことと、今の人生にシフトしたことを、トータルでは悔いてなさそうなんだよな その両方、トータルでは特に悔いてないところも含めてよくできているという気がするし、なんかあったらどのタイミングでもやっぱ自殺するのかもな……と思う

3/13
「盗んではいけないという感覚がなくなったら盗むと思うが、盗んではいけないという感覚があるので盗んだことはない」について最近ずっと考えている

3/14
二次創作の小説を書くのエグいほど楽しくてエグいほど楽しいこと自体にウケてる 好きなものに関して考えた細かいことを全部好きなように書いてよくて全て自由 そんな都合のいいことがあるか?
二次創作の小説を書くのがおもしろすぎて2日くらいで全部書き終わる可能性が出てきたのだが、むちゃくちゃなので、書き終わらない方が良い しかしわからない やってしまうかもしれない

「もう取り戻せない時間」のことも好きなのだが、「不滅の愛」のこともだいぶ好きだな 要するに「時間は巻き戻らないけど愛を繰り返すことはできる」ということだと思う
「我々の幸福な時間は終わった」という顔をして最後の台詞を考えている人に「じゃあ第二シーズンね」と声をかける そういう話をだいぶ書いているのですごく好きらしい
ハッピーエンドはないが、第二シーズンはある そういうのがだいぶ好きらしい
小説のプロット段階ではいや〜別れるかな〜別れるかもな〜付き合ってないから別れないけど別れるかもな〜と思ってたんですけど、小説を書き始めたら自カプの方(かた)(自カプを構成するひとりをあらわす敬称)の愛がどんどん強くなっていき、第二シーズンを確信するに至った 別れるのはそうです
BLと思ってるのは書き手だけ(575)なので付き合ってないため、交際していないものが交際を解消することはできないので別れられないんですが、それはそうと具体的な距離で離別するので、付き合ってないし別れます 第二シーズンはあると思います

自カプの小説、書き始めたらだいぶ手癖で書いてて、二次創作の練習せずにいきなり大長編自カプを書いてるから手癖になるのは当たり前なんですけど、昔から好きな石ノ森章太郎のキャラが自分の手癖で喋ってるのがすでにおもろすぎる 楽しい 我ながらコスパ良い

二次創作の小説、

・自分の手癖で好きなキャラが喋ってるとなんかおもしろい
・好きなキャラないし好きな何かに手で触れて動かす実感が得られる
・自分の解釈のディティールをいくらでも細かく詰め込める
・いっぱいでもちょっとでも好きな分量書けて融通がきく

あたりが好きかな……

二次創作の漫画はいまはじめて描いてるんですけど、

・自分の絵柄で再現されているとなんかウケる
・漫画原作なので好きな絵の真似がいっぱいできて楽しい
・空間、距離、温度感とかを伝えやすい
・ネームがあればあとは描いてればいずれ終わる(※小説は書いてても終わりません)

あたりがうれしい

6の話はある程度しているのに7の話がぜんぜんできていないのですが、7の人生、総合的に悲劇という印象なうえ、かなり自業自得なので、重すぎるため、うかつにオンラインに情報をおくのを避けています

3/15
二次創作のカップリングの小説を書いている時に二次創作元の原作で自カプがイチャイチャしているところを読むと情緒が滅茶苦茶になってしまうのですが、読まないと書けないので、自分の情緒と戦うハメになる
676がつきあっているというのはわたしの強い希望に過ぎませんが、イチャイチャ自体はマジで四六時中事実しています
昭和のおじさんってなんかびっくりするくらい距離感壊れてることありますよね
二次創作の作品を作っている時って「ピントが合っている」ので、些細なことでもものすごい感情の揺れが発生して、混乱するのだが、混乱すると作品が作れない 難しい

3/17
自分のカプ萌えのサビが「罪悪感」だと思うのだが、どこからきたのかわからず、過去の自分と対話を行なっている

グレートが女の子に恋をする話と、グレートが目の見えない男の子の前で変装する話を、ごっちゃになって覚えてたんですけど(目の見えない女の子と芝居をやる話のようとして覚えてしまっていたのですが)、ごっちゃになって20年間覚えてたということは、そのふたつの話が20年間大事だったんだよな
「役者の女の子と恋をする話」は罪悪感の話で、「目の見えない男の子の話」は後悔の話だと思っていて、個人的にはどちらのテーマも「嘘は魂を救えるか」という話だと思うんだけど、16歳の自分に「嘘は魂を救えるか」が理解できたかどうかは思い出せないな……
深い愛を捧げられた時に「自分にはその愛はふさわしくない」とか「気持ちは嬉しいけど受け取れない」とか、あるいは「二者関係の愛ではなくもっと広いことをしよう」になる話が好きで「愛は返せないが他の形で返す」になる話も好き、そしてそこに含まれる大なり小なりの罪悪感が好き
「嘘は魂を救えるか」「ニセモノに世界は救えるか」「恋をしなくても愛せるか」「特別な存在じゃなくても何かを得ることはできるか」「運命じゃなくても一緒にいられるか」「番にならなくても共に生きられるか」みたいなことにかなり若い頃から関心があるっぽい どうも
「『本物』だけが正しいのか?」ということですね

3/18
自カプの方に異性との明確なラブストーリーがないということがかなり自分の中で重要であるということに気づき、気づいたうえで、明確なラブストーリーがないのこんなにありがたいことなのに自分はラブストーリーを付与しようとしており……という懊悩に駆られている
限りなくAセクに近い描写がなされているキャラクターの愛情を性愛の文脈で読み解いている自分に対するさまざまな葛藤がある あるにはあるのだが難しい
自カプ、片方が限りなくAセクに近い描写で(異性の肉体に関係する描写があるっちゃある)、片方が「恋慕とは自分にとって価値があると考えられる知的レベルの相手と対話すること」だと考えていそうかつ異性に片思いをしているエピソードが存在するので、どう舵を切って何をするのかずっと悩んでいる
別に恋愛を書かなくてもいいし、性愛を書かなくてもいいし、それでも性愛を書くというなら覚悟を決めて書いてもいいし、性愛を伴わない恋愛の話をしてもいいし、恋愛を伴わない愛の話をしてもいい
なんかでも「恋愛の描写はないけど愛の描写はあるわけだから恋愛の話を書いても良い」という気もするし、「名を遂げることと恋愛がイコールで女がトロフィーだった人が変節する話を書くのもいい」という気もするので、まあ、身動きが取れないとかではないのだが
女をトロフィーだと思っているかは微妙だけど「憧れの女と同じ場所にいる自分」に「なれなかった」から「自分の人生が復旧されることは二度とない」という文脈のような気がしており……
「女が手に入れられなかったこと」がポイントなのではなく、「自分の人生の失敗の象徴としてたとえば女への言及がある」のような気はする でもなんかそれはそれで「失敗していることがアイデンティティの人から失敗を取り上げるのは、キャラクターを扱う上でどうか」とかも思う
自分が推している組み合わせに関して「性愛の要素がないのでカップリングではない」という言説が存在する場合、「(描写上のキャラクターが性愛者であるなしに関わらず)性愛を読み取ることは可能である」と発信していくことでしか獲得できない「場」があり、それは単に性愛作品の問題ではないので
大なり小なり、あるいは自覚している自覚していないの違いはあっても、(例えば)イチャラブハッピーエッチラブコメを発信することによって形成される「場所」を扱うことになるので、意思表示だし発表する主体の価値観の話にもなる
という前提として、二次創作においていまべつにわたしは社会がないため(かなむらのもともとの人間関係はあり、かなむらが属する別の社会もありますが)なにをやっても……特に……多分……政治とかではない。人間関係とかは……ない。ので全部好きにしたらいいのだった まあみんな好きにしていいが

かなむらは「公式でめちゃめちゃ接触が多い、あるいは明確に公式で片思いの描写があり、それが作中はっきりとコミックリリーフとして扱われている」という組み合わせでカプを推しがちなので、ファンコミュニティの中でもカプが軽視されがちな人生を歩んできました
ので、ラブコメを書いたり、性愛を書いたりするのは、だいぶ「威嚇」だったわけです
今回はそういう「都合」抜きでやりたいと思っている

3/21
今日は平ゼロを流し見していようと思っていたのですが12話でめちゃめちゃ泣いてしまってもうだめになったので流し見とかアニオリ回のほうが無理という説が浮上した
張々湖が「誰もいなくなった寒村」から来たおそらく元農民という原作のバックグラウンド(平ゼロはバックグラウンド自体は違うっぽいが)をおそらく踏まえた上で「廃棄されて誰もいない兵器工場」に住む家事ロボットに「案山子」という名前をつけて愛と絆を描くの、二次創作が……うまいな……

3/22
20年前に観てるんですけど、十代なのでもちろん40代男性の栄光と挫折の機微とかわかんなかったので、20年間噛んでから原作を読み返してちゃんとこじらせてからちゃんと平ゼロ13話を観てちゃんと成仏できて良かったです いや〜
平ゼロ、20年前のアニメとしては異常にちゃんとしているので、異常にちゃんとしている! ということにだいぶ驚く 13話も異常にちゃんとしていた この内容で、異性愛の話ではなく父子関係の話なんだなと取れるように仕上げたのは異常にちゃんとしている
「役の上で愛し合うことを許されれば舞台の上でならただの父と娘として抱き合って全てを許すことができるので、置いてきた全てのものに改めて別れを告げてひとりの戦士になれる」みたいな文脈を絞った情報に載せて叩きつけられたのでわりと呆然としている
異常にちゃんとしてる……オタクが書いてる……「祈り」と「願い」が入っている……二次創作じゃん……(二次創作はオタクの祈りと願いであるという前提による「二次創作じゃん」です)ってずっと言ってるんですけど、冗談でずっと「お父さん!」って言ってたらマジで公式からお父さんですって言われて
マジで作劇上割り振られた立場が「お父さん」の人じゃんになり、なっていました(※13話が実の父子関係の話なのかは解釈による)
「救いとかないよ。救いとかは……ない」という原作だと思うので平ゼロは比較的かなり救いとかあるな……精神がひとときでもひとつの結論に辿り着いて踏ん切りをつけられるのは救いなので……二次創作……(救いとかないものに救いをそれでも見出せると祈るのは二次創作……)
平ゼロのグレート、細かいことを言えばかなり何から何まで違うような気はするがちゃんとグレートなので、こういう「キャラクターのアイデンティティのぎりぎりをせめる」仕事って興味深いなと感じる 何から何まで違う気はするがネガティブな印象はないです
ちゃんと精査してないんですけど、もしかして平ゼロ、かなり最初の方でジェットが「お互いの素性も知らない」みたいなことを言ってたのに対して時間差でグレートがマジの全部を包み隠さず喋ったことが返答になっていますか?
お父さん(うわ言)
マジの全部を包み隠さずマジで全部喋る平ゼロのグレートが、嘘をついて嘘をついて張々湖に嘘を付き合わせて嘘をつき通して後悔の渦に呑まれた原作のグレートを下敷きに用意されているという事実
原作通りじゃないんですけど(そもそもオリジナルエピソードですけど)こんなの「愛」だろ……になり、愛って……すごいぜ……ありがとう……と思いました
アニメオリジナルエピソードってオタクがつくるから(ものによります)こんなことないだろと思うことが多かったが、「これは原作とはまるっきり違うがこうであってほしいという愛なので泣ける」という軸を自分が手に入れてしまっていることに気づいたため、たぶん昔より泣きどころが増えている
二次創作もたぶん今まじめに読んだら「こういう愛や絶望、割り切れない気持ちや言葉にできない思いを抱えて書いたんだな」みたいなことでわりとすぐ泣くだろうな……
13話、平ゼロのグレートは包み隠さず全部言いましたという話であるにもかかわらず、「こいつ……劇団員の仲間には(原作通りに)口当たりの良い優しい嘘を大量について自分の首もまわりの首も少しずつ締めていた……だろう……」という内容だったと思うため、そこもなんか 上手だった
「優しすぎる天才」「傷つきたくない天才」か~~~~
平ゼロくんが急に「グレートって実は普通に本物の天才で……」という話をしていったのでだいぶ混乱している
「本物の天才だから過酷な世界に行ったのに、ぬるくてやさしい愛情や友情なしには生きていかれないということを手放してから知って、でも手放した理由は愛情友情サイドからのあたたかいエールだったので戻ることもできず自滅した」人が「再起して、大切な人のためだけに才能を活かす」を噛んでいます
「呪われた経緯でこうなってしまったが、どのような力や才能であるとしても、人を救うための力にできるかどうかは本人の精神や意思の問題であり、強い意思で人は人を救えるし、それは自分を救うことでもある」をいろんな形でお出しされているのだが、文明の話だから確かにそうだよな
文明の話っていうか、兵器の話なんだけど、兵器の話をするために「人間の意思でその力の意味は変えられる」をやろうとしているっぽいの強いな……
「天才だから、特別な存在だから、他の人にはできないことができるから、憎しみを集めたり孤独になったりしなきゃいけないわけではないだろう」というのは自分にとって大事なテーマなのですが、「才能にむきあって開花させずに適当に生きるくらいならいっそぜんぶやめろ!」みたいな感情もまあまあある
ので、「自分の力に誠実に向き合ってちゃんと頑張ったら孤独になって、結果的に不誠実になってしまって、後悔することばかりが増えたけど、その力は結局自分らしさとして居場所にいる理由になっている」まで整えられるとぐうの音も出ない ありがとう……

自カプの話なんですけど、「やわらかい嘘ばかりついている繊細な天才」の横に「とにかくバカでかい愛」がズン……といるということになっているの、都合が良くてビビる 前から言ってるが……
平ゼロ12話、「ありがたいし実際泣いてしまったが、いくらなんでも『とにかくバカでかい愛』が過ぎんか?」とちょっと思ったが、これくらいバカでかくどっしりとした愛がないと足りないような気がしてきた ありがとう……
愛ってエゴだよという話もちゃんとやってるので本当にえらい 愛ってエゴだけど愛がないと成り立たんことは多いよ

3/28
〜これまでのあらすじ〜
・17歳くらいの時にハマって原作と平ゼロ全部履修しました
・時々思い返しながら20年くらい過ごす
・1月にYouTube無料配信で何の気なしに平ゼロを観る
・サイボーグ009ていいな〜
・原作に好きなエピソードがあったな〜
・あれっ? 『BL』じゃない?
・今

1月にめちゃめちゃに忙しくてバタバタしてたのでなつかしのアニメとか観て癒されるか〜平ゼロは1話がとにかくめちゃめちゃよくて何度も観た覚えがあるから1話だけでも観てうれしくなろうと思って、今です

17歳くらいの頃はBLのことよく知らなかったのでBLだとは認識していなかった 今は『理解』る

いちおう付記しておくと、『BL』じゃないですか? というのは、男性の二者関係のセクシャルなニュアンスやロマンティックな関係性が読み取れるという意味ではなくて、男性の二者関係という事実関係が原作サイドから提示されまくっているという意味です まあロマンティックではあるかもしれないが

3/29
平ゼロぼちぼち観てるんですけど(弱いオタクなので過剰供給でわけがわからなくなってしまうためぼちぼちしか観られない)何回考えても急に料理の手伝いさせてたのが(9話だったかな……)「えっ……急に『付き合った』(※付き合ってはいない)」すぎて理解がおよばない 走らないで 急に
それまでなんか……コツコツと……喧嘩したり……喧嘩したり……してたじゃん! ちょっと「何よ!」から「コイツって……イイ奴かも……」を挟もうよ! いいけど(原作はもっと高速で走って急にニコイチにされたため)
わたしはこの人達の明確な文脈というかターニングポイント的なものが存在せず仲良いところがかなり好きですが、それにしたって文脈ないだろとは思う
狙い撃ちされるといまいち盛り上がれないカプ者、みたいな話がちょっとまえに流れていたが、わたしは今「たぶん狙って撃ってはいなくて誰かにとって自然な『流れ』でこうなっているのだろうが、わたしにはその『流れ』が読めない! ただただ都合が良くてありがとう!」と思っています
「耳をすませば」くらいのスピード感ですからね こっちの体感としては もう仕方ないですよ 「耳をすませば」くらいの感じのことがあったのだろうと想像する以外
今日は「サイボーグの人たち、たぶんページ数の都合とかいろいろあって突っ込んだ話を全然しないので、怪物島でまあまあ尺とってグレートの死(死んでない)を嘆く張々湖のエピソードが挟まった点がやけに印象に残る」という話をしていました
急に何? ありがとう 都合が良いな いつからそんなに好きだったの? 都合が良くてうれしい ありがとう 急に何?

3/31
16話で張々湖が準非戦闘員扱い→18話で9人分の料理を作ってその後の人生にもサポートをしていますからね……なの、組み立ての妙だな……
料理の話というか、かなりきちんと教育の話だったのでまた平ゼロくんと解釈一致して嬉しかったです
この人たちマジで自分の出自の話とかをちゃんとした形跡ないんで、「よくわからんが訳アリらしいし料理くらい教えとくか」ですら多分なく、完全に素で「料理ができない!? 食材知識がない!? けしからん! これくらい覚えておけ!」と思って軽い気持ちで教えたんじゃないかと思うとかなり いいな

飢饉で飢えて死を選ぼうとした原作の張々湖のエピソードの上に、飢饉で飢えている人々を間接的に救った平ゼロの張々湖のエピソードがあるという事実

救いと祈り……

よく考えたら18話の「自殺未遂」も「飢えと失業」も「政治の破綻」も全部原作の張々湖のバックグラウンドじゃないですか?


※4月はさほど書いてなかったので以降割愛しますが、4月は静かに総計4万字の小説を書いていたので、普通にめちゃくちゃ大変な生活を送っていました。他にも色々あったのでTwitterどころではなかった。