2014年~2015年に作った同人誌(2016/4/19加筆)

ちょいちょい聞かれるのでメモ。

2014年9月『死亡告知と出口のない循環の街』

11月『まっくら森の歌』『けいちゃんのおりょうり』

12月『もうひとりのきみが死んだ夢』

2015年1月『十日間の死』『おつかれさまですようすけくん』『たすけてよ』『ジオラママーメイド』(合同誌)

2月『野ばら』『どうする諏訪くん!』『まさかさかさま』

3月『バイバイぼくらのお兄ちゃん』『焔の花』『TRUE LOVE ROMANCE』(合同誌)『KISSは交わしたけど名前も知らない』『ぬるいねむり』(合同誌)

4月『燎原の火』(合同誌)

5月『平成薬草日和』『君がいない世界』(合同誌)

6月『夜の栽培』『三日月宗近、おしゃれをする』(合同誌)『ルミナス』(合同誌)

7月『チャーチルの黒い犬』(別名義)『チョコレート菓子の弾丸』『popular music』

8月『ホッピンシャワーナイトメア』(合同誌)『夏の出口』(合同誌)『秋山遼は遍在する』『そうして彼らは大人になる』『みわたいちょうはしんぱいしょう』

9月『ラブディスコミュニケーション』三冊組(合同誌)『天国旅行』『楽園』『悲しきASIAN BOY』(合同誌)

12月『子供たち生まれる』

 

寄稿

8月『三門ボーダー商店街』『首の皮一枚』

9月『WELCOME TO MY DOGHOUSE』

 

以下は雑感。全部ちょっとずつ書くつもりがやたら長くなったので読まなくていい。

リンクは装丁関係をまとめたtumblerに貼ってます。ページ数情報がないのは本どこやったっけ……見つかったら書くね……っていうやつです。特筆してないものは全部ワールドトリガーの二次創作です。

 

2014年9月

死亡告知と出口のない循環の街』佐出他 文庫198ページ

シリアス長編群像劇。全体のテーマとしてはタイトル通り「箱庭」、書きたかったのは善の有害性(忍田)と超人の孤独(太刀川)、そして閉塞した人間関係は救済にはならないということ(米屋と三輪)だったんですが、メイン軸のカップル(佐出)は副産物的に発生したものであるという点が二次創作同人誌として若干どうかしている(忍田に至っては出てきすらしない)。頭のおかしい話のわりにご愛顧頂いて驚きました。でもこれプロットものすごく綿密に立てているのでまたこれくらいきちんとしたことをやりたいです。なおプロットメイキングが前ブログにあります。文庫本の装丁が思いのほかうまくいってとても褒められた。アートポストPPフルカラーのうえ無加工の写真にフリーフォントでタイトルベタ打ちなんだけど、偶然の産物的にきれいにハマってよかった。

汎用性の高いテーマなのでそういう意味でももう一回書きたい。

そういやこれ書いてた頃まだ有職だったな……。

11月

まっくら森の歌』佐出 新書80ページ

12月の『もうひとりの~』が超難産で、「三輪隊オンリーに入れる本をもう一種くらい出したいけどもう三輪隊のことを考えるリソースがない……」と言っていたら上原あい子さんに「それなら出水のことを考えようよ! 月末のイベントで置くよ!」と言われるがままに作った本。一週間とかで原稿を上げたはず。このへんから頭がおかしくなり始めている。内容は谷山浩子トリビュートの幻想怪奇で、ワートリ以前のわたしはエロもギャグもオールキャラも書くにしろ幻想怪奇が本職だったはずだと思うんですが、ワートリでいろいろ書きすぎてこういうの最近書いてない。

けいちゃんのおりょうり』太刀出 新書50ページ

本誌で東に焼肉に連れてってもらった出水の着ているジャケットそれ太刀川のやつじゃねーのか事件に殴られてなんか三日とかで書いてねじ込んだんだった気がする。「食べちゃいたいほど可愛い」みたいな頭悪いテーマのグロ表現注意詐欺エロコメです。内容装丁ともに超褒められて以後わたし太刀出の人だと思われているふしがある。別に間違ってはいないんだけど別にそんなに書いてないんだよね……。

12月

もうひとりのきみが死んだ夢』米三輪 文庫104ページ

「循環」の続編というか、こっちが本星。テーマとしては「自他の区別がない関係」。これは絶対に出さないといけないというかこれを書けたらワートリ辞めていいくらいの気持ちだった本なんですが超難産で……。三輪くんは風刃を受け継ぐのか受け継がないのか三輪隊は解散するのかしないのか本誌がそもそも不明瞭な状態でぐらぐらの足元を踏まえて三輪くんの人生とは……三輪くんの人生における米屋とは……みたいになってぐるぐるしながら出した本、わりと幻想怪奇寄りなんだけど寄り切れなかった感じ。いま読み返したら始まったばかりのアニメでサイトの誤記があったネタまで拾ってあっていったいわたしは何と戦ってたんだろう。

この本もそうだけどわたしの書く奈良坂はかわいい。

2015年1月

十日間の死』東佐 新書196ページ

これも上原さんがさあ……東佐読みたいって言うからさあ……東佐いまけっこう書く人増えたけど当時あんまりなくてさあ……なんか気がついたらpixivを一日三件とか更新しててたしか一週間で一ページ埋めたんじゃなかったっけ。東佐はいいぞ。しかし「鹿さんこんなショタ受みたいなの書くんですか」「鹿さんどうしたんですかエロコメじゃないですか」って超言われた。書くときは書くよ。

を、11月末にやってたののウェブ再録です。内容は「春秋さんはわるいひと(作中短編タイトル)」につきます。東佐はきれいなおねえさん♂×かわいいおねえさん♂だと思って書いていた。

おつかれさまですようすけくん』太刀出・米三輪 新書52ページ

何を言っているかわからないとは思うがデジアドtriの番宣絵に02組がいないのにガチギレした結果かっとなってやった旧ボーダー米屋が三輪くんの王子様で米屋と出水はプリキュアというエロコメ。何を言っているかわからないと思うしわたしも実際なんでそうなったのかよくわからない。テンションというものは不思議な作用をする。でもかわいい本になってよかったです。いま見返したら「惜しみなく与えられる愛に復讐を」って書いてあっていいこと言ってんな~と思った。

たすけてよ』米三輪 文庫134ページ

「米屋くんと三輪くんがずっと会ってない」「三輪隊の存続がどうなるのかわからない」「三輪くんのメンタルの行方は」で揺れていた感情が、ふたりが本誌で一緒にいた瞬間爆発して「大丈夫だ!」ってなってだーっと書いたやつ、というかウェブ再録の大幅加筆修正。これもなんかすごい短期間で書き上げた気が……。わりとこう、「ワールドトリガーという漫画について考えていることの全て」って感じの本でした。出せてよかった。

『ジオラママーメイド』佐出(上原あい子さんとの合同誌)

例の拉致軟禁合同誌。このあいだ上原さんがこのエントリ読み返して「上原さん、サイコだな……」って他人事のように言っていましたが、一応上原さんの名誉のために言っておくと、ネットにはちょっとピヨピヨみたいな事情が、裏でいっぱいあった結果の謎のテンションでこうなりました。これいい話なのはいまでもうえくんと超仲がいいことだよね。先週もあんまり内容のないSkypeをしたよ。

そういえばこれ以降佐出を書いていない……。

2月

野ばら』菊地原×笹森中心風間隊 新書104ページ

全編胃が痛い要素しかない本。風間隊鬱本って言ってましたが鬱っていうのとは違うねとは言われていた。そうだね鬱ってか胃痛ですね。循環と同じくらいかっちりしたプロットを立てて丁寧に書いた本。あんまり突っ込んだことを言うのもピヨピヨって感じですが風間隊関係の言説やら二次創作やらに対してめちゃくちゃいろいろ思うところがあって怨嗟を重ねた結果書いた本なんですがそういうことを明言するのもどうかって感じだけどまあ怨嗟が生む同人誌があってもいいじゃない……。メインテーマは風間のリーダーシップにおける善の有害性、そして人間が生きるということは罪を背負うこと、なんですがわりとこの本は風間が褒められることが多くて(次点栞ちゃん)おもしろい。この本のテーマもそのうちどこかでまたリトライしたいです。

どうする諏訪くん!』すわつつ♀ 文庫変形84ページ

佐々田氏(友達)がすわつつ♀が読みたいというのでpixivに投げてた再録。珍しくエロのないラブコメ。ベッタベタの両片思いすれ違いでした。「鹿さんこんなん書くんですか」と(略)書くよ。

まさかさかさま』穂荒 B5変形32ページ 再版したのでとらのあなにあります

「世界をひっくり返す」がテーマの荒船隊長礼賛本。これもプロットからコンセプトから装丁から相当手がかかっていて、2月頒布分手がかかりすぎなんだが一体どういう日程でやってたんだ……。「読めない」と苦情(?)が多い本ですが、仕様です。B5縦長(管理がすごく面倒)、本文色上質(読みにくい)、全文倒置法(ミスってなければ一か所だけ倒置してない)、フリーフォントを使った視認性の低い本文、読ませる気のない川柳、唐突な英文引用。IT WAS THE BEST BUTTER!

これと『ルミナス』『楽園』の荒船隊長礼賛変態本三部作が自分の同人歴の中で一番好きです。いい本が作れた。荒船ありがとう大好き。

3月

『TRUE LOVE ROMANCE』迅嵐前提モブ嵐 A5 92ページ(市野さんと合同誌)

アンソロジーという名前はつけてませんが実質「ふたりで作るアンソロジー」でした。受の消耗品消費のアングラネタ七本詰めた本。これ表紙デザインも本文も装丁めちゃくちゃがんばった……。内容は幻想怪奇です。やりたい放題だった……。

『焔の花』刀剣乱舞・薬宗 A5 44ページ

まさかさかさまの原稿があまりにもキツくて逃避を求めて1月末に刀剣乱舞を始めたら2月頭には同人誌を出そうとしていたんだ。だからどういう日程で(略)というかこのへんは手帳を見たらどういうスケジューリングだったのかメモしてあるはずなので今度発掘します……。

最初の刀剣乱舞イベントだったんだよね……。あのあらゆることが早回しの世界なんだったんだろう……。

表紙は刀剣乱舞をやっていないきたばしりさん(高校の友人)。スクショ送りつけてごめん。納期も短かったよね。ごめん。「わりと暗い話だけど最後はハッピーエンドだから! かわいいかんじだから!」と言い張って発注したのに翌日か翌々日くらいに「ごめん、死ネタになった」って言った覚えがある。かわいいかんじとは……。

内容としてはSFっぽいことをやりたくてSFっぽいことをやっているという感じ、「彼らの感情はどこから発生しているのか、彼らが記憶と呼んでいるものは本当にあった出来事なのか」みたいなことをゲーム中の設定の換骨奪胎を踏まえて書いていて、楽しそうにやってるなーと思いました(久しぶりに今ちょっと読み返した)。というか合同誌の編集作業でクソ忙しかった時期になんとか時間を作って2日とかで書いたんだよ……馬鹿じゃないのか……。たしか一日二万字書いた(最長記録だと思う)。

『ぬるいねむり』刀剣乱舞・小夜×三日月 A5 52ページ(上原さん・佐々田端束さんとの合同誌)

小夜左文字×三日月宗近というカップリングに上原さんとふたりで萌えていて……。「イベント三月かよはええよ」「このビックウェーブに乗るしかない」「さよみか本出そう!」で、佐々田氏は我々のところに江雪がいなくて書けないからという理由で巻き込まれました。「さよみか!?」「でR18!?」ってさんざん言われて面白かった。内容はフワッとしたほのぼのオールキャラです。エロはわたしが書いた。

どうでもいいけど普通にそこそこ刷ったのに高速で完売して「し、旬ジャンル怖え」って言ってた。

バイバイぼくらのお兄ちゃん』迅嵐 A5 28ページ とらのあな

サンライズの春の感謝祭に入れたくなって突発的に出した本。死ねない神と死ぬ神についての幻想怪奇。装丁が超かわいい。

KISSは交わしたけど名前も知らない』迅嵐 A5 36ページ とらのあな

上記の作業が全て終わってぎりぎり締切に間に合ったので駆け込みで出した「わたしの迅嵐の全て」。このあと何を書こうとしても書けなくなったので本当に全てだったんだなあと思っています。無償の愛と、無償の愛における唯一の存在になれないと焦がれる感情が、「これが恋だというのなら生きてもいい」。

まあ好きそうなテーマである。また書きたいです。

4月

『燎原の火』三輪出 A5 20ページ(上原さんと合同誌)  Kブックス

3月用の原稿のアホみたいな進行の無理がたたったのか上原さんもわたしも普通に死んでたんだけど上原さんが4月もイベント申し込んだし新刊出したいって言うのでたしか風呂で「じゃあこういう内容で……半分書くから……あと4月はまがちゃん(※三輪出過激派)の誕生日だし……」って言って出した本なんですが、わたしは相変わらず三輪くんの人生とは……三輪くんの人生における近界民とは……に拘りすぎだしここまで書いて気づいたけどもしかしてわたしは三輪くんのことが相当好きなのか?

5月

『君がいない世界』刀剣乱舞・小夜×三日月 A5 52ページ(合同誌)

上原さんが「ブラック本丸を超読んだ、面白い、うちも俺の考えたブラック本丸をやろう」って言いだして書いたもの、暗くて救いはないけど三日月宗近なので別に平気で生きていくよという話。前回もそうだし毎回そうなんだけど、さよみかは史実上の接点が(たぶん)ないはずで、ゲーム中ももちろん同じ隊に組み込むとかしない限りないしなかなか同じ隊に組み込むこともないし、刀剣乱舞というゲームがなかったら出会ってないかもねみたいなところがいいと思って書いていたので、「本丸があって、ふたりがいる」って感じの話を書いていて、創作審神者を考えて今回はどの刀を登場させて……とかやるのが楽しくてやっていたふしがあり、「加州くんはじめて書いたけどかわいいね」とか「主へしはじめて書いたけどなにをどうしても主へしはおいしいな」とか言いながら楽しく書いていました。

『平成薬草日和』刀剣乱舞・薬宗 A5 28ページ

上原さんのところで装丁をやっている杉さんが薬宗がお好きでうちの本を買ってくださってイラストを上原さん経由で送ってくださり、「次の本の表紙にしていいですよ!」と言われてしまったので個人誌を出すしかなくなってしまったんだ。「かわいい話です!」と言い張ったのに書き始めたら安定の本能寺炎上から始まったしかわいい話とは……って感じだったよね。蛍光ピンクとか使えるような話を書きたかった。そういえばA5本はTLRとバイバイを除き全部2色刷りオフセットです(TLRはフルカラー、バイバイは三色刷り)。

平成が舞台の薬研現存ネタです。内容は「薬研藤四郎は自律意思を持つ妖刀であり道具としてはイレギュラーな存在で、道具である生を全うできないことを嘆く宗三の絶望とディスコミュニケーションしかできない」「それでも一緒にいよう」。可愛い話とは……。

在庫はうちにある……あることはあるんだがこの在庫どうしよう……どこかでどうにかできるようにします……。

6月

『三日月宗近、おしゃれをする』刀剣乱舞・小夜×三日月 A5 28ページ(上原さんと合同誌)

月刊さよみかみたいになってんじゃねーか。なにが我々をそうさせたんだ。わたしがpixivに投げた短い話を叩き台にしたラブコメです。表紙をお願いした杉さんに「今度こそ本当に明るい話なんだろうね」って何回も確認された覚えがある……。この本和泉守がかわいいな……。

『夜の栽培』刀剣乱舞・薬宗 A5 20ページ

杉さんが表紙を先にくれたよシリーズ第二弾。いかにも需要が薄そうな幻想怪奇です。長谷部を含めた三者三様の本能寺炎上についてきちんと書きたかったんだ。結局これで薬宗本は最後になってしまったのですが、結局刀の個人誌では本能寺炎上の話しかしてないですねわたし。これも在庫が手元にあるぞどれくらいあったっけなどうにかします……。

ルミナス』荒船中心 B5 54ページ(あさぎ・上原あい子・鬼火・佐々田端束・ひずみ・中澤ユーハ※わたしによる合同誌)

月曜日に本誌でエネドラッドが出てあさぎさんとひずみさんがこんなことではボーダーはそのうち角移植技術を導入するんじゃないか誰が被検体になるんだよそういうのはだいたい荒船だろう……みたいなことを言っていたら火曜日にわたしが企画を立てて別に声をかけたわけではないのだが書く書くと言って集まって金曜に入稿して日曜のイベントで頒布でした。馬鹿かな!? ちなみにこの原稿の真っ最中に職業訓練校の始業でした。馬鹿かな!?

しかもこの本手書きの文章を写メ撮ってそのまま印刷に回すという、手間がかかっているわりに絵面が汚くて労力の無駄みたいなことをやっていて(普通の漫画と普通の小説もあります)、部分的には手書きの写真をプリントアウトして加工してスキャンするという謎の手順すら踏んでおり(今思えばもっと作業効率化できた……)、どう考えても4日しかないのにやることではないんですが気が狂っていたし、わたしはこれのために文具を二千円分くらいわざわざ買いました。気が狂っていた。

この本もまだ在庫があるのでそのうちあれします……。

7月

『チャーチルの黒い犬』荒穂 A5変形52ページ(槇比良りる名義) とらのあな

中澤ユーハイム(ユーハ)という名義はラブ&ポップ&サイコホラーをテーマに運用していた名義だったんですが、槇比良りるは人間関係におけるやわらかくてふわふわした夢を観念的に突き詰めることを目的にした名義でした。でもどうして本を出すに至ったのか本気で全く覚えていないんですが、鬼火さんが表紙を描いてくれてサイコーだし頂いた表紙の主線白おさえとかやっても許してくれるのはにびさんだけだと思う……。アラビアンリップパロですということ以外何も覚えていない……。なんか本を出しすぎで「当時のことがよく思い出せない」って言いすぎだな。また槇比良でも何か書きたいものです。

『チョコレート菓子の弾丸ほうられて一撃なんだ起きてたのかよ』当奈良 文庫40ページ

わたし実は当奈良からワートリ二次創作をはじめた、というか二次創作に復帰した(半年ほど何も書いていなかった)んですが、ブログエントリまで書いたんですが、まあそろそろ一周年だし、みたいな、あとひずみさんが当奈良本を出しましょう表紙ならあるって言うから……。ひずみさんの描いたコンビニがいい、マットとゴミ箱がいいんだよ……。「他人と他人が生きていて、それは愛だ」というようなことを当奈良では書いていました。しかしわたしの書く奈良坂は本当にかわいいな。これも在庫が手元に積んである……これはとらに入れる……。

popular music』二鳩 文庫76ページ(中澤・槇比良・練乳合同誌)

今調べたら二宮隊長が鳩原の写真を懐に登場したのが6/22で奥付に6/28って書いてあるんですけどまた一週間芸人かよ。消してしまいましたが二鳩初投稿を月曜9時にキメたのがわたしでぇす……気が狂っていました……。たしかこれがワートリで一番ブクマ伸びたんだよね。わたしこれを書くまで二次創作小説は憎悪百パーセントみたいな話を書いてはいけないある程度コントロールしてセーブしないといけないと思っていたんですが、これがあまりにも伸びたので「あ、別に、いいんだ……」と思いました。

槇比良の他に主にDVを書く名義があって、全員叩き起こして合同誌を……ひとりで合同誌を作りました(一回やりたかった)。正直「二宮隊長が鳩原の写真を懐から取り出して一言二言言った」だけでなんでこんなに書いたのかよくわからない。気が狂っていた。

8月

『秋山遼は遍在する』デジモンシリーズ秋山遼中心 A5 30ページ

土砂災害に怯えながら職業訓練校に通いつつ職校の教室が狭くてパニック発作を起こしながらネカフェに缶詰しつつ必死で過去の記憶に向き合い現在のデジモン公式への割り切れない感情と向き合い15年前に立てて書けなかったプロットを再構成して書き上げたものなんですが、進捗が死に死を重ね、他の本の予定が詰まり、「合同誌とゲスト以外は! 落としていい! 別に! いいんだから!」と言いながら泣きながら書いた。「矢神太一は! 26歳!」と喚かなくてはならなかったんだ……わかってくれ……。そして全然デジモンを知らない知人に「別に読まなくていいしなんなら捨てていいから受け取って。呪いの分散処理をしているところだから」って言って配って回りました。さようなら! わたしの十五年!(デジモンはわたしが二次創作をはじめたジャンルです

無償の愛の話、無償の愛を与える以外に生きる方法を得られなかった少年が世界を救った話です。何の夢も希望もなくただ単にそれだけ。

『ホッピンシャワーナイトメア』米出 A5 36ページ(上原さんとの合同誌) Kブックス

上原さんとの合同誌の中では一番きちんと丁寧なプロットを立てて書いたものですが、出そうと計画してから書くまでかなり時間が空いていて、プロットを立ててから時間が経っていて、結果として「プロットはガイドラインに過ぎない」つってかなり好き放題書きました。上原さんはもともと米出の人なのでともかく、わたしは三輪くんの人生とは何かについて考え続けた結果最終的に米出に行き着いたというかたちになるのですが、しかしわたし正直上原さんとの合同誌のなかでこれが一番好きというか、「上原さんとわたし」の間にあるものの全てという感じがします。

「等身大の男の子が、等身大の大人になる」話です。

この本ふたりが28歳なのですが、リアルタイム28歳の友人が「超わかる、28歳だ」って言ってくれてうれしかった。

あと、上原さんとの合同誌はリレー小説形式なのですが、「どっちがどこを書いたのかわからなすぎる」もうれしかった。もともとの文体相当違うのにな。

『夏の出口』刀剣乱舞小夜×三日月(上原さんとの合同誌)

そして畳みかけるように上原さんとの合同誌。上原さんはこの夏『三門ボーダー商店街』という242ページあるゲスト本のゲストをかき集めて自分の原稿をやってわたしとの合同誌を二冊出した上に個人誌を出しているわけでわたし以上に気が狂っている(上原さんはわたしのようなヤクザな経歴の人間ではなく普通の社会人同人の人です)。

この本も何をコンセプトにどこからひねり出したのかあまり覚えていない……こんど上原さんに聞いておきます……別の本丸にまぎれこんでしまった小夜くんの話なんですが、結果として食育コメディになりました。同田貫くんがいい味を出しています。「小夜くん、オカン本丸からアル中本丸へ冒険」という内容なんだけど、なんか切ない感じの話を書こうとか言っていた記憶があり、しかしオカン本丸の時点で出落ちである。

あと審神者を舐めくさっている三日月を書くのが好きなんですよね。

そうして彼らは大人になる』デジモンテイマーズ遼留姫

この夏は同じ会場で刀とワートリとデジモンのオンリーイベントが同時開催で、わたしはデジモンのスペースにいて、刀のほうは売り子さんに任せてワートリの本は上原さんと隣接でスペースを取ったうえで上原さんと仲間たちにお願いするということをやっていたんですが色々混乱がありまして申し訳なかったです。二度とやらないけど(そもそも二次創作同人自体やる予定はないんですが)なにしろいろんなジャンルの人に一気に会えて楽しかったことは楽しかった……。

で、デジモンのスペースに一冊じゃ寂しいじゃん!? といって二冊目をどうにかねじ込みました。とくにテイマーズに関してはアニメが終わってからずっと彼らがなんとなく脳内に生きていていまどうしてるだろう何歳くらいでどうなるだろうみたいなことをずっと考えていたんだけど、それをどうにか部分的にでも形にできてよかったなーと思います。彼らはこれから先もなんとなくぼんやりとわたしのそばに生きている。

しかしとにかくこの八月は血反吐を吐くまで「大人になるということ」とは何かを考えていたって感じだな。職校にも通ってたしな……。

みわたいちょうはしんぱいしょう』米出前提三輪中心 A5 28ページ とらのあな

三輪くんの人生とは何かについてのわたしなりの結論。タイトルは当然ながら岡田あーみんですが相当温厚なお父さんです。テーマは「定義」で、章の頭に登場する食べ物についてのごく短いコラムがついています。「飯を食いたい相手と食いたくない相手」「相手によって食いたい飯と食いたくない飯」そして「恋愛の定義」。

これぎりぎり今日一日だけは時間が取れるみたいな日の20時くらいに「今日書き始めて朝までに書きあがれば出る」って状況でぎりぎりセーフで突っ込んだんだ……。これをやっていよいよ完全に作業感覚壊れたよね……。

しかしわたしの書く奈良坂は本当にかわいいな。

なおこれの作品構造のフワッとした援用がnoteでいま連載してる「チュウレンジバチと薔薇」(飯を食ってだらだら喋りながらメタファや定義の話をするシリーズ)です。

9月

『ラブディスコミュニケーション』三冊組 創作BL(合同誌)

背厚3ミリの化粧箱/180ページクリアカバーつき表紙特殊紙トレペ遊び紙印刷+フルカラー口絵・小説著者3名+装画4名による本編/34ページのキャラクターデータブック/84ページ参加者10名によるシェアワールドブック/包装紙+リボン

なんでこうなったか詳しいことはエントリ立てよう、まあ人生はすごいよな。ちなみにこれ予算オーバーして装丁をいくつか切ったんですがやはり小口は塗りたかったね……。デジモンの原稿が詰まったせいでこれの編集長としての進捗がかなり詰まってしまい9月わたしは死んでいました。死んでいるくせに引っ越しをしました。意味が分からない。

天国旅行』つつすわ A5変形180ページ とらのあな

諏訪誕生日(8/1)につつすわを書き始めて一年後の8/1に書き終わったpixiv投稿再録31篇+α。わたしのなかでつつすわといえばB級の代表みたいなもんなので9月のB級オンリーで出さなきゃなーと思っていたんですが上記の事情によりあまりにもゴタゴタしていたので出すことを諦めつつあって、バタバタしている中で「明日の……朝までに……編集が終われば突っ込める!」ということに当日22時くらいに気づいてどうにかしました。どうにかなったこと自体がびっくりだぜ! とか言いながらいざできた本を見たら目次という概念が崩壊していた。ページ数が一個も合ってないですがそもそも目次のていをなしていない目次なので仕様ということにしてね……。

出会いから隊結成から諏訪の黄泉の国からの帰還から心中旅行から結婚から老後(ってほどの歳でもないな……)まで全部詰まっています。ひとつのカップルをここまできっちり書いたのは初めてだ。楽しかったです。これもだいたい定義についての本だな。あと探偵と助手についての本。「LOVEとは大切だってことだろ」。

『楽園』穂荒 B5変形32ページ とらのあな

わたし結局就活をぶん投げてオンラインで小銭稼ぎをして食いつないでいるので職校で得た知識は九割何の役にも立ってないんですけど、残りの一割でこの本が出ました。パワーポイント画像とWordの機能で作ったグラフが載ってる本同人誌が作れたよ! パワーポイントそろそろまた作らないとせっかく得た知識を忘れそう!! しかし実際問題としてofficeソフトで作った画像だけで構成された詩集はかなり作ってみたいです。わたしは荒船本のことをずっと変態装丁本って呼んでいましたが今思うとこれは詩集なんじゃないかと思う(全部けっこうな量の川柳が載ってるし)。

小説部分の内容は叙述トリックです。あと荒船隊長が過去最高にちょづいています。いい本が出せて本当に有り難いんですがこの本の荒船隊長自分で書いてなんだけど腹立つ。

悲しきASIAN BOY』A5 20ページ(佐々田端束さんとの合同誌)

これもなんで出たんだっけ……? わたし名古屋にいて……パソコン持ってきてたから原稿ができて……はなちゃんが二鳩が幼馴染の話をしてて……名古屋のネカフェとキンコーズのおかげで出ました。これ奥付にフォントは游明朝って書いてあるけど嘘だ。キンコーズだからリュウミンが使えるヤッターつってリュウミン使ってる。二鳩は永遠に失われた王国で美しいなあ……。二次創作やめるまえにはなちゃんと本が出せてよかったです。

12月『子供たち生まれる』戯言シリーズ 奇野頼知×西東天 A5 20ページ とらのあな

2015年はずっとデジモンをこじらせていたので、「時間遡行する」と言ってなつかしみのあるコンテンツを漁っていたんですが、その結果2015年8月に戯言シリーズにハマって今数えたら25件pixiv更新してた。「鹿さんは絶対にたかしが好きだよ」とあらゆる西尾勢に言われていたんですがまあ実際即落ち二コマみたいなハマり方をしてすごいスピードでこじらせて勢いで冬コミ申し込んで(ワートリで申し込んだらいいのかデジモンで申し込んだらいいのかわからなくなって逃げたという側面もある)頼狐本を出すと言って相当プロットを立ててたんですが、おそ松さんが、あの、始まりまして、西東天と松野おそ松の区別が深刻につかなくなった結果プロットを一回捨ててやり直してぎりぎりセーフで出ました。進捗が生きていれば真崩本も出るはずでしたが水泡に帰しました。

というわけでこの本が最終配本となりました。よかったねたかし! 世界の終わりだよ!

 

寄稿

8月

『三門ボーダー商店街』

上原さんの出水受ゲスト本にところに別名義が集合。中澤がいつものラブラブ太刀出を書いてりるがいつもの無償の愛サイボーグの嵐山×出水を書いて練乳がいつもの殺伐三輪出を書いたというそれっぽいことをやりました。

首の皮一枚

佐々田氏のつつすわ長編に短歌58首放って表紙とカバーを作りました。10首とかそれくらいって言われてたのに勝手に58首作って適当に選んでって言ったら全部載った。ワーイ。

9月

『WELCOME TO MY DOGHOUSE』

鬼火さん主催の穂荒穂アンソロジーに別名義集合。中澤がいつもの絵のない絵本をやって(きれいに組んでくれてありがとう)槇比良がいつもの有害系ふたりの世界荒穂を書いて練乳が練乳にしては殺伐度合いの低いさらっとした穂荒穂を書きました。うえくんにしろこの別名義集合芸を通してくれる身内ありがとうな……。

 

2012年に何か月か毎月一冊トライアルで出してたことはあったんですが、2015年は完全に何かが壊れていた……。

2014年の頭には同人やめるやめるつってたんですが結局よく出したなー。楽しかったです。一年で120万字くらい書いたんじゃないのかな。pixiv投稿件数はログを見る限りおよそ300件くらいだったみたいです。