5/1文学フリマコ-38「名越野大学文芸部」参加します

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『ここではないどこか』フルカラー22ページ 300円

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写真:伊藤さらば/切り絵(撮影素材)青葱まがり

短歌:哉村哉子

掌編小説:朝木四葉、上原あい子、音、小暮しろた、佐々田端束、志木正睛、槇比良りる、途(50音順)

責任編集:高遠看做

どこかであなたに会ったような、いまでもあなたといるような、気配と記憶のなかで一瞬だけ漂う異国の匂いそのものが、あなただったのかもしれない。写真と短歌と掌編で織りなす儚いゆらぎの世界。

 

5/1文学フリマの名越野大学文芸部(架空の大学を偽った文芸サークル)の五月の新刊です~。よろしくおねがいします。当日鹿は不在ですが、編集はわたしがやりました。久しぶりすぎて勝手がつかめなかったけどかわいくできてるといいなー。

 

 

名越野大学文芸部の話をぼちぼちやっていますがまとまった話をしたことはなかった気がするのでやっておこうと思う。ざっくりいうとワールドトリガーの二次創作の知り合いがジャンル若干遠ざかっても(はっきり抜けた人いない気がするけど)ダラダラ遊んだりコンテンツを継続したりなんとなく飲み会っぽいノリでインターネットでワイワイしたりしているという文芸部っぽい感じのクラスタです。メインコンテンツは『ラブディスコミュニケーション』(LDC)。

 

音さん:わたしが2009年頃リリエンタールヤクザだったころ同じ組だった。なんか地味にTwitterで相互フォローになって長いんだけどまさかこんなに距離が縮まるとは……。

佐々田端束氏:わたしが2011年頃デュラララ!!にハマって二次創作を読み漁っていた頃こいつはすげえぞと思った人がしかし当時もうデュラ抜けてたんだよね。ワートリで再会した。びっくりした。

倉井紗和子:わたしが2013年頃黒子のバスケの二次創作をやっていたころ倉井紗和子嬢と同担で(宮地担で)その絡みでうだうだしていた時期があった。その後ワートリで再会した。

伊藤さらば:黒バスで知り合ったんだけど当時はオタクしぐさもよく知らない初々しい文化系少女だったんだけどワートリで再会したら立派に美少年の話ができるようになっていた。何故黒バスの時相互フォローだったのかは不明(カップリングは合わない)。

上原あい子:名越野大学文芸部で知り合いました。相方です。(結婚式のスピーチみたいだ……)

小暮しろた(わんわ先生):賢者タイムが重くてLDCのことはできれば忘れたくなっていたわたしのケツに火をつけて「続きは!?」「続き書いて!!!」とケツを叩いた功労者。

 

みたいな感じの人たちとやっているんですけども(メンバーは16人います)、元はと言えばさわことさらば(の二人がタイムラインのリプライツリーで延々と喋っていた時期略してさわらと言い出したのはわたしです)と音さんが深夜にウダウダフォロワー男体化という若干下世話な遊びをしていたところにわたしは巻き込まれてですね……。佐々田氏も巻き込まれてですね……。なんか話がでかくなってきたからまとめるかーと言い出したのが運のつきで名越野の代表者みたいな顔をしているけどたぶんこの「リアルパーソンをモデルにしてかなりぎりぎりに下世話なキャラメイクをしている」ということに一番悩んだのはわたしでな……いや(コンプラ)もまあ相当あれだったと思うけど……。

何があれって高遠ミナシ氏(※わたし)がある意味で相当リアルなところです。いや美少年ではないけども。伊藤さらば許さない。

LDCが続いたのはむにこさんが「二次創作」と言ってキャラクターデザインを始めたから、さらちゃんと真理の同棲のくだりまでで放り出してあった続きを書くべくわたしが重い腰を持ち上げたのはわんわ先生がケツを叩いたから、いい加減本にしたらどうかという話が出たのは音さんが唐突に続編を書き始めたから、本になったのはゆたさんが「エックリアカバー表紙小口塗りって本当ですか!?」「エッ表紙描いてくれるって本当ですか!?」「出るんなら~」という茶番に乗っかってくれたおかげです。

「これだけ人数がいたらやりたいこと何でもできるんじゃないの!? みんな一生に一度やりたかった装丁言って!」と言いあって、各自上限二万という約束でお金を出し合って(先生はルールを破ってちょっと多く出しました! いけないと思います!)作った本でした。

切り絵をデザインしたクリアカバー表紙(ベタ面が多い点でいろいろプリントオンさんに気を揉んでいただいてお世話になりました)と対応する形でのフルカラー表紙(紙は偏光ラメペーパーブルー)、トレーシングペーパー遊び紙印刷フルカラー口絵、という「作中カップリングに対応した合作」は絶対やるぞと言っていて、その上でこの装丁による本誌と、「いわゆる部誌っぽい部誌」を一冊、キャラクターブックを一冊作って(こちらは栄光さんにお願いしました)、三冊を宝石箱タイプの箱に収めて、箱の表題はどこにも書いてないんですが実は佐々田端束によるものです(高遠看做の独断専行です)。を、切り絵を散らばせたクラフト紙の遊び紙と、ゆたさん題字のオリジナル印刷リボンで放送して頒布しました。キオスクと言われた……。

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そのほか詳しい写真はTwitterに上がっているのでそちらからどうぞ~。

 

まあなんか、「こんなことは多分一生二度とないよ」ということを、あらゆることがひとつひとつ、誰かと誰かが接続した結果起こったことで、ばらばらに生きてきた人間が一個一個関わった結果こうなって、いい話だったなあ、という、そして、今でもひとりも欠けることなく(最近見かけない子はいるけど仲が悪くなったわけでもなく元気にしてるらしい噂は聞くし)なんとなく一緒にいて、新刊も出るよ、というの、いいことだなあ、と思います。高遠看做という「わたしがわたしであることから逃げ出していた時期使っていた何をやっているわけでもない単なるわたし」の名前がまだ生きているのもね。

「君LDCに入らない?」とスカウトしたり、旧交をグラグラに温めて沸騰させたり、唐突な出会いがあった結果「ふたりの人生にお互いがいなかった時期がそんなに長いなんてもはや考えられない」みたいになったり、昔憧れていた人から原稿を毟り取ったり、それなりにうだうだしたなかったことにしたいような思い出話もあったりなかったり、まあでもLDCがあってよかったよとなんとなく唐突に思ったり、青春は続くって感じなんですが、インターネットをしていて楽しいことばかりではなかったけどまあでも青春を作れて良かったですねみたいな、そういう感じでやっています。

青春は作れる。

 

しかしほんとはパチカも使って遊び紙三層をやりたかったし小口も焼きたかったんだよね。栞紐くらいなら個人でもできる気がするけど……。パチカそのうちやりたいなー。

プリントオンさんで一番やりたい装丁はエッチング加工なんですけどできる日が来る気が全くしない。