なんかTwitterで思ったよりTRPGの自キャラの話をしていたのでいいからブログを書けよと思った

TRPGの自キャラ創作をやるのよくわからないんですが文明として存在していることはわかる。というわけで書いたものがこれこれです。なんかオチたのかオチてないのかよくわからない短い文章を書くのは楽しいなあ!! というわけでシナリオを読んでいなくて(あるいはプレイしていなくて)意味が分かるのかどうかわからない程度のわかりづらい文章ですみません。

 

自探索者の南方くんのキャラクターシートがこれです。

このキャラクターシートが上記のように運用されるようになった経緯はいろいろあって、いろいろあってという話をしたいと思ったのでブログエントリを書いているわけですが自分の話しかしないブログエントリは楽しいなあ本当に。役に立たなくて楽しいなあ! 役に立たないことがしたい! 働きすぎている! 来世は常夏の無人島のビーチの砂になりたい! ともあれとりあえずキャラメイクができない人はキャラクターシートだけ無限に作って遊べばいいんじゃないのみたいなことをこのあいだ喋ったしこのシートの説明をすることで何かが生まれることもあるでしょう……多分……おそらく……というかなにをやっても仕事に結びつけようとするのをやめたいんだけど……

 

まず要請として、三人でキャラメイクをやったんですけど、必須要項として探偵を作らなくてはならなかった。探偵は外見が目立っちゃダメだろという強固な感情があり(そこをリアルにしなくてもよかったのかもしれないけどでも職業探偵は外見が目立っちゃダメじゃない!?)引いた数値でいちばんわたしが外見普通だったので……身長は普通、顔はまあまあいいくらい、ちょうどいいのでは、ということでじゃあ探偵やりますという……。

でもわたし推理ぜんぜんできないんですよね。提示された情報を整理してまとめることはできるんだけどそこから導き出される別解みたいなの考えるのすごい苦手というか謎の抵抗感がある。のでロールプレイ上の要請から「そんなに推理はしない」ということで、若造にしようと思ったんですけど変に年収高かったので(このシートには反映させてないですがここでダイスを振っているので年収が出る)(ていうかダイスもシートもオンラインでいじれてとてもすごい)「有閑マダム向けの浮気・ペット探し系の探偵事務所、の二世、先代は急死」という設定にしました。なんでかわからないけどクトゥルフのキャラクターシートを作っているとどんどん設定が濃くなっていきます。こんな濃い設定ふだん作ったことないぞ。

あと能力値的にはSAN値(正気度)がすごく低く、つまり怖がりということで、肝の小さい探偵大丈夫か? という感じなんですがまあ二世なので、というのと、一緒に作ってたなかでちょうど筋力高いキャラが出てたので用心棒がくっついています、という感じで、設定がどんどん盛られていく。

 

能力値としてはそんな感じで、「あんまり推理は得意ではないビビリの私立探偵、二世、用心棒にくっついている」という設定がまず固まって、そのあとの設定は技能にポイントを割り振っていくなかで決めました。

どうせ探偵なんだから(+シナリオ的に必要そうなので)できるだけ探偵っぽい技能をたくさん取りたかったんですがそうするとEDU16(大卒くらい)という能力値が死に、つまりこれは……大学は出たけどぜんぜん勉強をしなかったタイプのクズ……! それでいこう! ということで法律に5振ってあります。法律5、ぜんぜん振ってないよりバカ感がある。

ポンコツ大学生がハマってグチャグチャになるといったら麻雀でしょ、ということと、こいつ設定がバカっぽいわりに収入多すぎないか、麻雀で補っているのでは、ということで本業より麻雀のほうがけっこう強い(そして脱税をしている)という設定がどんどん膨らんでいきました。「非モテだけどこじらせてはないアッパー系のバカ、怖がりだし自分に自信もあんまりないけど得意分野があるのでビビリのわりに調子に乗りやすい」というイメージが膨らみきったところで「ヒモで食ってるかわいげのあるイケメンが友達未満くらいの関係で出入りしている、年下」という設定(一緒にシートを作っていた人のキャラ)が追加され、「それは軽く恋しちゃってるでしょ」で、仕上がった、という感じです。

 

ロールプレイしたりダイスの出目とかほかのキャラとの関係性とかを考慮した感じとしては、アッパー系のバカはおおむね演じてるだけで素地としては頭が良いんだけど世の中をあたりまえに渡り歩いていくには世の中に対してこわいという感情が強すぎる、みたいなイメージだなと思いました。発狂ロールが「殺人衝動」だったの笑っちゃったんですけど(殺人/自殺衝動なんだけど発狂ロールが発生したシーンが殺人衝動のほうが都合が良かった)、本人は気づいていない強迫観念けっこうありそう。

探偵としての鍵開けとか忍び歩きとか図書館・目星あたりの技術はお父さんに子供の頃教わった、反動で高校~大学くらいは遊びまくっていて、高校は深夜アニメにハマってて、咲から麻雀に入って、大学では「なにやってんのかよくわからないサークル(何らかの特定の映画研究会とか)」に所属してサークルの活動はぜんぜんしないで毎日昼に学校行って卓を囲んで夜警備員さんに怒られるまでやってそのまま誰かの家になだれ込んで続ける日もあって、という感じの充実した学生生活を送って留年した。「好きだから遊んでる」というより「あいまいな不安感から逃げたいから」って感じだと思う。

ということで(べつに雀士でもそれなりに食えそうなのに)探偵をやっている理由を「趣味」と「ヒーローになりたいから」、もっと言えば「父親への憧れ」だよねーという処理をしたのが冒頭に投げた小説です。このへんはべつに「義理」とかでもいいし、もともとは「気が弱いから断れなくてずるずる」みたいな設定にするつもりだったんですが、なにしろ中の人がわたしなので、がんがん出しゃばるキャラになってしまって、これはむしろいらない苦労を買うのが趣味の人だなと……。「探偵という職業」に「人を救うことができる仕事」というイメージを持っている、それはたぶんお父さんが与えた呪いなんだろうな、みたいなキャラ付けになりました。お父さんがそう教えたというより、「人から頼られるような仕事が立派な仕事であり、人間は立派な仕事をするべき」みたいな印象を勝手に受けたんじゃないかな~。

 

「人のことをすぐ好きになる」はそういう、「人から頼られたい」→「お人好し」→「頼ってくれた人にはかっこいいところを見せたい」→「(自分にとって)素晴らしい人に頼られたり、(自分にとって)素晴らしい人に敬意を払われている自分はすごい」みたいな、虎の威を借る的な側面とヒーロー願望がごっちゃになったなにかで、あんまり周りの人間の本質は見抜いていないと思うというか、できるだけ良い人間だと思いたいと思っている。ので、浮気調査とかでもけっこう簡単に調査対象にコンタクトを取って「奥さん寂しがってますよ」みたいないらないことを言っちゃっているんじゃないだろうか。

啓秀くん(友達未満のヒモ)と知り合った経緯も、ターゲットにコンタクトを取っちゃった(というか取られちゃった)案件なんだけど、これも薄々啓秀くんが悪いわけではないと分かっていてコンタクトを取っちゃった案件なんじゃないかなーって感じです。

根本的に探偵は向いていないし、探偵という職業に対して誤解もしてるんだけど、「皆がより良い状態になる」ことが「解決」だとするなら、「名探偵」ではあり得るのかもしれない。

 

啓秀くんのことは品が良くておとなしい可愛い生き物だなあと思っていて淡い恋というか濃い目の好意というか以上に進みそうにないし、啓秀くんのほうも「変な生き物」のカテゴリにミナカタさんを突っ込んでおいて深入りしないのがお互いのためとわかってると思うんですが(南方くん、けっこうメンヘラぎりぎりだし……メンヘラとヒモは食い合せが悪い……)、「傷ついているけれど高貴で優れたお兄さんであるところの僕の桂さん」に対しては距離感もかなり近いというかかなり色々な顔も見せていそうだし、桂さんの警戒心がうっかりした瞬間があるとうっかりするような気がする。うっかりとはなんだろうね……。

 

なお探偵事務所には36歳のクールな(というか業務を業務としてだけ認識する有能な)経理事務の女性がいて、佐倉さんという名前で、先代の死後辞めたり辞めてもらったりした中でひとりだけ残ってくれた貴重な人材として南方くんの中では聖女のように崇め奉られており、お触り禁止です。なお若俳&ニチアサ&2.5クラスタであることを南方くんは微妙に知っていますが南方くんはインターネット恐怖症なので微妙にしか知らない。桂さんはたぶんその事実自体を全く知らない。