定番! セックスしないと出られない部屋2016夏コーデ!

誰がいつ言い出したのか、そもそも腐女子が言い出したのかそれ以外の人が言い出したのかすらもはやわからないのですが、セックスしないと出られない部屋という定番のモチーフがあります。「自CPがセックスしません」という相談を持ち込まれるといつもきまって「セックスしないと出られない部屋に突っ込むといいですよ」と言います。そのくせ自分ではさほど使ったことがありません。うちの子はわりと勝手にセックスするから……。

さて、セックスしないと出られない部屋とは具体的にどのような部屋なのでしょうか。

 

セックスしないと出られない部屋に任意のふたり(ないしn人)を放り込んだ犯人(書き手です)は彼らにセックスすることを求めているのであり、死ぬまでそこにいることを求めているわけではありません。それ故に、部屋の条件としては、まず、「殺人事件が起こらない要件を満たしている」が挙げられます。凶器になりそうなものはすべて排除し、当然そこにあるであろうベッドの寝具も裂くなどして首を絞める用途には使えない素材、当然ベッドを持ち上げたり壊したりすることは困難であると考えていいでしょう。また、椅子や机はベッドと比べてその用途に適していると考えられますので、はじめから置かないのがベストチョイスです。そもそもセックスをする以外のためのものは何ひとつ必要ありません。デスクは要りません。

逆に言うとセックスをするために必要なものがそろっている部屋をイメージするべきであり、つまりそこはラブホテルをモデルにしているべきです。

しかし風呂はハイリスクすぎるのではないでしょうか? 風呂は溺死の危険性があります。シャワーで首を絞めるかもしれないし、自殺目的ではないとしても滑って転ぶかもしれません。セックスをできない状態になってもらっては困るのです。風呂も消しましょう。彼らを拉致してくる間おそらく彼らの意識を失わせる必要があるでしょうから、その間を利用して彼らを必要十分に洗浄しておくことが選択肢としてはマストです。他人に体を触られたことで彼らのセックスへのモチベーションはさらに下がるかもしれませんが、そもそも低いせいでこんな部屋に入れられたのだから考慮する必要はありません。

逆にトイレは必須条件であると考えられます。セックスまでの期間が長丁場となった場合、入浴に関しては一日一回のことですからまた意識を失わせて定期的に洗浄を行うことで解決しますが、トイレに関しては頻度も多いことですし、そこまで管理されると彼らのモチベーションが下がるばかりでしょう。溺死そのほかの死因に充分留意し鈍器の材料になるものが決してないトイレを用意しましょう。

そのほかの調度および食事、そして嗜好品等の供給に関しては、彼らの趣味嗜好を分析し、「彼らの中でセクシャルなムードとはどのようなムードか」「逆にモチベーションが下がるムードはどのようなムードか」「食事の好み、食事を摂ったときの体調、精神的な効能」等に配慮し、いわゆるラブホテル調にするかそれとも意外と監獄風のほうが良いのか、煙草や酒、あるいはいっそ媚薬を食事に盛るべきか空腹状態のほうが効果が高いと取るべきか、十分な分析を行うべきで、一概にこれが正解といえるものではないでしょう。

 

本日は夏コーデということで、ひとひねり加えて「セックスしないと出られない無人島」を提議いたします。生命の危機に瀕して高まる性欲を見込んでのことですが、暑すぎて共寝がつらいというほどの無人島を選ばないように気をつけましょう。ハッピーセックス!