一日652円

なんとなくぼんやりと金銭的な困窮が続いており、ぎりぎり生きてはいける範囲なのでめちゃくちゃに困るというわけでもないんだけど「これが続くと最終的にゼロの日が来るのではないか」という認識が頭をかすめ、まあでも11月はこのへんの金でしのぎ、12月はこのへんの入金があり、このへんをこうして税金をひねり出し、うむ、どうにかなるな、とは思うんですけど、おそ松さんの放送が始まったので雑誌を大量に買ったところ、あらゆるところを振っても残金は6523円、なお次の入金日は18日。

ないというほどにないわけでもないしあるというほどにあるわけでもない現状に8日に向き合ったので10日間で6523円、つまり一日652円、別に少なくはない額であり、だからわたしはこう、こういう生活をいつもいつも続けてしまうのですが、いつもぎりぎり金に困らない。手相占いでも何の占いでもいつもいつも「金に困らない」と言われる。そんな具体的な占いがあってたまるかと思う。いつだか占いで「寝るときはカーテンを閉めろ」と言われたこともあります。占いってもっとなんかメンタルの話じゃないの? とりあえず寝るときは忘れずにカーテンを閉めるようにしています。母親の助言のようである。

ということで一日652円なんですが光熱費の支払いはまだぎりぎり粘れるラインなので事実上食費が一日652円あるということになります。一食あたり217円なので選択肢としては自炊一択です(キャリーオーバーが発生すると外食ができます)。

さて、金がないのは今に始まったことではないので(というか先月末はもっとやばく、一週間300円で乗り切るみたいな状態だったので)、醤油が切れかけていて、みりんはもうなくて、酢も切れかけていて、砂糖は切れて、和出汁が取れるものがなにひとつなく、何があるかというとサラダ油、ごま油、ナンプラー、甜麵醬、コンソメキューブ、バルサミコ酢、マスタード。

食材チームはというとにんじん、玉ねぎ、ジャガイモ、キャベツ、にんにく、しょうが。米とパスタとそうめんと春雨と小麦粉と片栗粉。ひじき、お麩、乾燥わかめ、干ししいたけ。大葉、梅干。

一分の迷いもなく今夜はポトフということになります。

 

652円の初日(昨日)はまだ冷凍庫に納豆と餃子があり、いただきもののコンビーフもあったので、ごはんを炊いて味噌汁を食べました。味噌汁の具はにんじんとだいこん。昨日は何も買い物をしなかったので一日分キャリーオーバーが発生し、一日724円に変わりました。

なお冷蔵庫には茗荷味噌とひじきの煮物があり、それと味噌汁(にんじんとだいこんの味噌汁の残り)でやっつけ、昼は最後に残っていたツナ缶とキャベツでペペロンチーノでした。

これから野菜だけのポトフを作り、多分ポトフで二日くらいしのげると思います。肉は明日買います(近所の店は祝日閉まっています)。今日も買い物をしなかった場合キャリーオーバーが発生し、815円の世界に入ることができます。これは大金のように思える。

 

絶対的に金があったという経験も乏しいのですが、金がないという経験にも乏しい。なんとなくやっていけるのではないかという気がしてしまう。もちろん貯金残高というものが存在しないのはそうなので貧乏以外の何でもないんですけど、ものすごく困窮したという覚えもない。なくなったらなくなったなりの生活をしているからというだけだと思うんですけど……。トイレットペーパーがなくなったらチラシを揉んでしばらくしのいでしまうし……。

なお、前回金があった時酒とお茶と果物を買っておいたので、そこの点で今回たいへん豊かな気持ちになっているという側面はあります。

 

わたしの生活はおおむね、朝起きて仕事(タスクリストの更新をして、あとは最近はずっとプロットについての文章を書いています)、昼ご飯を食べて少し寝てから仕事(ゼミの準備)、夕方に長めの睡眠を取ってからゼミ、という構成で、これを毎日毎日来る日も来る日も繰り返していて、時々煮詰まると仕事をファミレスに持ち出してファミレスでやるくらいの贅沢しかないので、金を使うところがないといえばまあそう。時々本と毛糸を買うくらいで、静かな生活を送っています。金がもっとたくさんあったらもっといい毛糸を買うけど。