手のひらに線をきざんで生きていく不条理であるまた朝が来る
裏返すメモに書かれた謎々を生涯解かない約束をする
おかあさんにさよならをする方法が見つからないの壊れたピアノ
さよならの練習ばかりをしていたら誰を好きだかわからなかった
埃っぽい部屋でみんなは見失うっていう遊びを繰り返しする
見つけたら真実だったなんていうまどろみだった部屋に立ってる
愛してるなんて言葉を許したらたぶんどこにも行かないのにね
名を呼んだあとに見つけるかくれんぼ強迫観念という執着
揺れる樹が少し怖いな 関係を持てない俺を責めているから
手を振って名前を呼んでるおまえらが信じる俺は誰なんだろう
Phantomは何者の名か 汝仮面をそして一切を棄てよ
指先からこぼれて落ちてゆく死からふいに目覚める 魂がある
ピアノから聞こえる肉が溶ける音 全部いつかはなにもなくなる
ペガサスに早くなりたい バラ色は血が通ってる証拠なんでしょ?
最初から間違えたままの罰として早く自分を亡くさなくては
Phantomは最後に死ぬって運命を何度観たって覆せない
窓からは誰も来なくて深夜二時鏡を合わせてただ待っている