まわってるみたいな天井付近では僕が元気に笑っているね
十五年ていうのは多分「ぜんぶ」ってことだと思っていたい午后の横顔
いつの日かちょっとドキドキするような架空の中で生きてみたいな
抱きあうときは愛しているという意味だと思っていたかったんだ
いつの日か寒い以外の感覚を忘れてしまった小さな子供
黄昏のあとだ世界の終わりにはふさわしくない兄が立ってる
迷子になるまえに神様お願いです「静かに寝てる僕を助けて」
愛と夢と憎悪と嫉妬と羨望となくなってゆく心の痛み
僕たちは無垢なる子供 花園で眠り続ける子犬みたいに
そして朝僕らは多分無垢でなく兄さんあなたは綺麗な人だ
兄は皆をただおなじだけ傷つけて「わすれなさい」と言っていたよね
腕には子、あるいは弟、あるいは愛、あるいは単に同じ人生
生きてって懇願をした僕たちはおんなじなのにバラバラになる
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、誰もが善い子を探してるのに
「家族」とは「他人」が寄せ集まったものにすぎない単純なこと
家族という信仰心に膝をつく 誰も信じていないとしても
永遠に子供であり続ける死者が君を待ってる庭で会おうね
大丈夫、兄さんのこと永遠に俺が抱っこをしていてあげる
電話って文明なんだね コールするたびに恐怖が新鮮だから
「みんないる」世界が欲しくて闇夜から反響してるひとりの声だ
それの名は「お祈り」だった 幸福な兄が笑って待つ庭がある
薔薇あってうれしいロフトから落ちる夢のさなかに見はるかす夜
壊れても繋げばいいよ、その方が繋がっている感じになるでしょ?
幸福なまどろみに似た忠誠を夢見てました 初恋でした
見つけてねバラバラ死体になって崖の下から見上げる俺を