いつまでも忘れないって幻想をまだ信じてる十四のおわり
うみのあをという異界に届かない指を握っておわりの幻視
星々のあいだにならばあるだろう救済措置を今待っている
とある朝他人と他人であった日をいつか思って笑うだろうか
誕生日おめでとうって全世界わたしを知らないはずなんだけど
どろどろに溶けてしまえば現在は現実感をなくしていくさ
人間を食材としてまなざしている生き物にとっての正義
あの岸辺ぼくらのいない世界では単なる岸辺でしかない神話
箱庭のふたを閉ざした掌がため息をつくまた秋が来る
印された神の名前を濯ぐ波 千年後またお会いしましょう