好日を虚無とみるなら始まりも終わりもなくて夜更けの白痴
ざらざらの風を避けつつコンビニでマスクのちょっといいのを買った
ハイライトなしの目玉をつけているロボットがゆく交差点九時
雑然とただ雑然と足裏を壁につけたらどうもつめたい
神がいる部屋で瞼を閉じたままあなたはわたしとむかんけいです
憎悪という感情ひとつよぎる夜よぎったままで沈んでゆくか
だれもいない部屋に戻ってきたところ神はわたしの顔をしていた
このままでわたしのわとたとしをつれて地底深くへ眠るのだろう
誰かがいたような気がする部屋を出ておはようございますと言わない
好日が繰り返されていく日々に腕時計からつけておはよう