外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

Ⅰ 圧倒的展開(世界が今夜終わるのです)『お茶会』

三日後に死ぬ日が来るとわかったら君の爪には桃色を塗る

床下に誰かいるって困ってる母をやりすごしてる午前零時

愛ゆえに君を忘れる時が来てエーデルワイスは逃走の歌

水中に浮かぶ花から茶を淹れてもらった午後に君を思った

なんでもない夢だよこれは単純な愛についてを語らうための

世界が、ではなくて世界というものがそれ自体すでに終わりなんだと

雪原を歩く君から様々の異形が放たれたまま帰らず

夢を見るなかで君には知られないままでわたしは死ねるのだろう

待っているキッチンにいるバーサークした世界のなかでまだ生きている

君ずっと以前におれが殺したの覚えてるのかな午睡の緑茶

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