石ころを道で見かけてそのままに足早にゆく深夜二時半
まっすぐに指示が来ている落とし子の一種のように逃げられている
太陽が部屋に差し込むのを避けて交差点からはどの方角に
人に成ることは人を救うことですから腕を持ち上げなさい
使い捨て器具で割かれた清潔な肉を一片かきわけてゆく
天井が白い理由は降りてくる事実をさえぎってはだめだから
生きていくことをつづけてくださいね、ではさようなら、また死ぬ前に
白すぎる部屋には居場所がなさそうで漂白剤を置いてください
かなりいいものと聞いてはいるんですけれどここより外はないので
ゆるんでる蛇口をすぐにしめなおす指が離れて銀にうつった