僕たちは悪い夢のただなかで明日の供物を拾い集めた
正義とは人を殺すということだそれでもごはんを君と食べよう
はらからよつよきおまえの跳んだ日の殺人機械を今日受け入れる
裏切って僕らの永らえ続けるをおまえはきっと呪うのだろう
灰色に終わりつつある桃の実にうずもれる指 ゆるやかな罰
毎日を一矢報いるため生きてそれでもこの手は裏切っている
心音が等速である僕たちと同じ形の掌を抱く
僕はまだ撃ち落とされて雲の中おまえを見送っている途中
生き延びることそのものが戦いと知らぬおまえの無垢は淫らだ
ずっと前気づいたときは黙ってた 僕らは滅びる種だということ
ハッピーなエンドは来ない日常を今日も生き延びましておめでとう
ひとりぶん与えられてる世界だけ救った僕の今日が終わった
ヒロイック・ファンタジーより帰還してシャツにアイロン施す夜だ
僕はただおまえが咲いたこの星で死ぬまで生きていたいだけだよ
おまえなき春を僕らは生きていくことで君への挽歌を贈る