父さんは頭の悪い人なだけだから全ては星空の果て
ゆるい服着たら来年ぴったりになるといいねの追いかけごっこ
真夜中にコーラスを聴く教会で誰も彼もがどこにもいない
憂鬱な夢の中では母さんが見知らぬ仕草で花を摘んでた
手を繋ぐ先に冷たい指がある ねえ父さんっていつ死んだの?
よこたわるからだの果てから消えていくような気がする午前五時半
世界はもう終わりを告げる歯磨きをしていなくても忘れなくても
朝が来て父さんは歩く 警察は角を曲がればすぐそこにある
またね ずるずるに伸びた髪さえ切らないままで行くね またね
あかねさす朝日に汽車が発っていくつま先ばかり冷えて崩れる