外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

Ⅱ とある黒幕について『ありきたりな恋』

転落の空を見送りながら行く旅に快晴さらば快晴

初恋はどうです勃起しかかった永劫回帰を語る餌場で

くちびるをあたえし夢の黄金をゆびさし「これがおれ」だと言った

雑念はさておきここに八万のミキサーによる小松菜ジュース

焼き鳥の串をゆっくり抜くように吾の退屈をたいらげてくれ

世界って今後しばらく終わらないっぽいって話は本当ですか?

どこでもないどこかでリボンが歪む音「いきたいばしょはどこにあります?」

死んだって聞かされた日のおれが夜飲んだポン酒の味がこれだよ

にんげんのこころを焼いて網変えてつまんないってガムの二粒

おれたぶん初恋かもって笑いながらシンクを流れる水、水色

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