溶けている真夏にあなたの指先を飲み込んでいる畳には水
噛まされたタオルがじっとり重たくて今月今夜の記憶喪失
真昼には許されていない肩を抱くことを夢見る公園にいる
公園を横切っていく夕暮れを抱くやらしさをあなた、まだなんですか
ろくでもない接吻をする箱庭のなかであなたは困って言った
この世界に存在しているきらぼしのへこみをあなたに教えてあげる
「夜景ってひとがいるってことやって思うたことはあったんですか?」
永遠が来るか来ないかじゃんけんで決めておこうよ、グーを出すから
まじりけのないキスをする玄関で足りない足りないめっちゃ足りてる
箱庭です、われらが過ごした無の日々の先に少しのシラップ、苺