いつかくるあなたの死から目を逸らす最適解を知ってる 真昼
ベランダで落とした線香花火にて終わったわたしをすぐにたすけて
「いつまでも生きているのは怖いけどあなたがいつか死ぬのが怖い」
ヤバい罠だらけの世界を生きてみてほしいと言ったわたしの不覚
塩昆布仕立てのひとさじ掬ってはいない夜明けに眠れずにいる
とりあえず見ないふりして前方へ 見えない見えない 結んで開いて
見えてない四角い箱の中にいるような鈍痛 あなたの前に
まっすぐな道の向こうが見渡せないままに歩いて手を繋いでる
手を繋ぐ許しを得られた現実はいわしつみれの丸めた余り
公園に弁当を持って並んでる無数の無意味に突っ立っている
目を閉じた先にあなたが待っているような気がしてあなたを見たの
どうも皆環境美化に無関心なんだね君が死ぬ前の国
目を閉じたあとに起こる全部はクローズド・ミステリ仕立てでひとりぼっちで