この展示品は不正義構成のそのものを保管しているものです
唐突に死後の世界の喪失の話をしてた只の空白
表札を食べてみますか 千年前生きて歩いていたらしいです
「マーキング?」言われた意味が分からずに笑ったまなこが「べつのにおいだ」
とある朝卵が割れると気がついた時の喉には丸いシトリン
オゾン層まで届くかなおれたちは多分本日なにかはじめた
本心という名の肉を食っている ぱちぱちはじけるこころの味だ
まなざしがどこへもいかないおさなごのおとがいを見る ただの水分
ラブシーンなんて意外と簡単な手も繋がない公園抜ける
溶けだした液体にあるたましいの残りを見ている 白くなってる
どこまでもかわいてゆくさふたりとはひとりとひとりがまじわらぬこと
もしかしておれの視線を受けている弟なんかいないんじゃない?
首からは提げないでしょう 足のある足跡を読むためのオルヘル
ざばざばとおちてゆく水 温かいからってなんだろう 水道代
末尾のない魚の至る痕跡が千年前に刻まれている
放射線なしで生まれぬ待合の箱に仕舞って青いわたくし
たのしくはなかった? 自問自答からくっつくまるをはずして投げた