優越と愛と恥辱と絶望と馴れ合いと嘘とそのほか全部
間違ってしまったのはぼくのほう 奪い合うよりも与える汚泥に逃げた
赤色の名前を持った神様のぶんの衣装に触れる手のひら
「世界には二色だけある。赤色と、それ以外は全部緑、俺も含めて」
絶望の街を歩いて歩いても歩いても歩いても、これは赤ではない
水辺にて彼女が俺の手を引いてあらゆる女は肉色の夢
「赤色のペンキを被る絶望をついに受け止められずすまない」
ぼくを包む肉ではなかった青年が、ひとりぼっちで息をしている
燃えてゆけ僕の醜い幼児期の数限りない恋の破片よ