死ぬことさえできない罰をはじめから抱えたかったわけじゃなかった
百万回生きてみたいな そのあとは君の名前がわかるだろうか
ぼくのぶん差し出されてる現在は合成着色青色一号
にげるのもめんどくせえよばかみてえおれのぶんぜんぶさっさとわらっといてよ
「なぞなぞなあに」俺の天使。「兄さんはひとりぼっちで生きていけるの?」
「そう、みんな、俺より馬鹿が上手くって、俺は劣等生で、恥知らずで、先生、どうして、俺ひとりが」
また死んだ兄の体にひっそりと指を差し出す 「死ねていいよな」
兄さん。僕は誰ひとり笑わせることのできない、劣等生の、貴族です
これでいい これでいいんだ 大昔それでもぼくらは真円だった
絶望の色をしているオレンジに含まれていない青のまぼろし
むかしむかし、ぼくがひとであったころ、ぼくに与えられ続けてた、猛毒性の愛の名前です