外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

Ⅰ 少し長めのお別れ『ピーター・パン着陸』

めざめると僕は世界の中心に突っ立ったまま口を開けてた

かわいくておとなしくって夢見てる宇宙から来た天使のような

羽根について夢を見ていた 鳥の名を与えられたる特権として

世界中馬鹿ばかりだと侮った原罪の色をしている猫が見ている

夕焼けのさなかで僕は君の名を呼ぶことさえもできない「罰だ」

ねえティンク、君を殺せる権限を、僕に与えてほんとにいいの

唐突にやさしいやさしい神様がライダーキックの正義で ぱりん

「神様。僕が天使にはなれないとしても、世界を救うための知を信じます」

さようなら、僕のティンク。君が永遠に生きるための魔法を今日、探しに行くよ。

きっといつかそのようになる優しげな男がひとり駆け寄ってくる

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