真円を描いたその中心におまえを置いて炎を放つ
チラ裏 シナリオライターの落書きをひともじひともじ拾って舐めて
燃やせないごみの山から足首をひきずりだして口へはこんだ
マッチ売りだけを救ってやってくれ からだのすべてがあかりであれば
燃え上がる地平の両端かかえあげおまえが俺の創造神だ
手紙を書くよ すべて燃え上がる火花のようにかけぬけていけ
眠ろう そして目覚めたらマッチを擦って熱を分けよう
まやかしの月に放った炎さえ実在ではないからね 眠ろう
市場までくりかえし行くそのつどに輝いていて俺のヒーロー
あかあかと架空の恋に身を焦がし拍手で終わるときにおやすみ