外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

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カレンダー

玉ねぎの一枚を剥ぐ続きがまだある時に見る宇宙の彼方
信用をしてはいけない鎌鼬家族で過ごす時間でしょうに
空ならば割れぬ球ではあるものの白い切れ目がまっすぐにくる
鍵という鍵のすべてを閉めた時もう出られない確信を持つ
逃れられない光をも記録した手帳を一冊手に入れました
知りすぎた時は忘れるためセロリ一本籠に入れておこうか
カレンダーめくったあとの紙の裏白くて永遠に似た色だ
神様がゆるしたことで白色になれた兎が月に行きます
知りたくないと告げる富を持っている続く線路にまだ立っている
日付からはみ出た場所にメモをしたあとのへこみが証拠であった

寝ても寝てもいつまでも眠い。

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