ジャンプするように言われた道幅をまだ測ってはためらっている 首筋に冷たいシャワーを浴びながら今日の最高気温はいくつ 人間の掌ほどの大きさに爪を立てたら軽く外れた ロボットの猫が何匹いるのかと確認してるこどもはふたり 動物の全てがいない世界ではロボットだけが猫と呼ばれる 電源がまだあるという確認ができてうれしい五劫の目覚め 我々が全て眠って目を覚ます手順を踏んでファミレスにいる 練習をどれだけしてもミッフィーのような線画になれないままで フルーツの缶の全部にゼラチンを入れたみたいに固まった夜 ほら早く 宇宙船から伸ばされた指にもきっとためらうだろう
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ガスト(ファミリーレストラン)ではいま、気持ちばかり猫ということになっている、1メートルほどの細長い配膳ロボットが働いていることで話題ですが(ロボット自体はあちこちで見かけるもの)、あれは耳がついている以外猫には全然似ていないので(硬くてでかい)、もしあれだけが一億年後の世界に残ってそれ以外全て死滅したら猫を再現するのはものすごく困難になるでしょう。
一億年後の未来人は、猫とは1メートルくらいある生き物で、配膳をする習性がある、と考えるのでしょう。