外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

実在 Ⅲ BADEND 『耳の良い子供』

たすかった。動物園へ何回もこれから行ける子供になった。

密室に追い込まれるとき安らぎが微小な音となって振り積む

かみさまにどこか似ている鈍感を撫でてとなりでわらってあげる

湿ってた 人間の首森の音おまえの呼吸ここにいること

心臓の音がうるさい密室でおまえはほんとにかわいそうだね

質問に答えてくれる平凡にもたれかかって単純にして

別々の、同じ、同じ、別々の、可愛そうだねぼくらはいつも

間違った信仰は捨ててはやくって騒ぎながらも まあ、いいけどさ

完全な部分がたりないおまえから生きていていい部分を拾う

夕焼けに耳の後ろを隠しつつ理由を与え続けてやろう

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