外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

Ⅳ 神様に生まれた罪『背骨を舐めた』

有罪だ! 有罪だ! とは道をゆく人の声なり床は冷たい

おもうのはあなたの背骨をまっすぐに抜いたあとには何が残るか

そもそもが世界に背骨があるという錯覚自体暴かれたのか?

条件を制限せよと指示通りチェックを入れる ヒット数 ゼロ

あなたすら条件外の状況であとちょっとですよ 撓んでくれよ

みじめであるのはぼくのせいじゃないっぽいので有罪 ご唱和ください

だれかはやくあなたかぼくかをきりとって枠に嵌めてくれ あと捨てて

罪人に投げる石です 百円です すっきりしますよ はあ ありがとう

タナカとかヤマグチとかいう適当な名前の誰かを殺したっぽい

どうもあなたとは全然違ってきたって気がしてる だって 人を殺してないでしょ?

これはたぶんあなたの背骨と思いながらセブンの唐揚げ串から抜いた

鼻歌をうたってぼくは今日の夜あなたをむりやり殺せる予感

「有害だ。有害だよあなた、だって、ぼくのかたちになってくれない」

ユウガイダユウガイダって声はたぶん幻聴 背骨を舐めた

新しい記事
古い記事

return to page top