ふれあったこぶしとこぶしのかたときを永遠にしたあの日のぼくだ
終わらない螺旋階段をのぼってる 空洞しかない恋の城にて
もうだれもここへはこない青い城満ち足りたまま王は眠れず
こんにちは、王様。きみが死ぬ時の秒針ここに持って来ました。
さあね 案外死ぬ時はなんにも考えてなくて すっぱり
夜の霧吸い込んだときファントムは微笑んでいた おかえりなさい
俺たちはみなファントムだ現実に作用しながら夢を食ってる
したたった。あのときおまえがたべていた。氷菓の一滴が。おれだった。
ファントムよ生き延びてゆけ霧を超え神の惑いを飛び越えてゆけ
そうやって青い獣が目を覚ますあたらしい朝 もえる運命