「昼下がりの情事って知ってる?なんだっけ?映画?それともおれたちのこと?」
あかるさに割かれるほどの心身のケガレをかいだん段ごとに置く
きみのいる街って呼ぶ時きみという任意のnの名がわからない
完璧な音楽のある喫茶室、完璧をやる労働をする
「ねえ今夜階段上の収納にあなたを収納し始めるわね」
ひからびたかえるみたいな夏の日をずっと続ける嘘の人生
任意のn、思い出すのはどうも僕がそれそのものであるって仮定
うつくしい人生ですよ飼い主がいるってことも無言電話も
喫茶店二階に住んでる犬を仕舞うために登っていくふくらはぎ
漂白をされた朝には朝という事実しかない「名前を呼んで」