外国で眠る子供に繋がった糸電話から聞こえる吐息 晴れの日に食べたクレープから落ちたバナナひときれまだ落ちている 体から放射されてる体温をいつも感じず生きているのに カタカナで書いた名前がなによりもカッコいい気がした七つの日 牛乳をためしに三本買ってみる自分にすごく期待をしてる コップからこぼれる前に水を飲む流しの前に表面張力 キラキラを耳から下げてみるという試みをしてくれてよかった ずんずんと歩幅をあけて歩きたい胸のつかえは梅干しのせい 話したこと全部嘘だよ今言った君に会いたい理由のなさも 息をしているって確認できたからおやすみなさいを言わずにおわり
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クレープ屋さんの前でちょっと悩んでクレープ食べなかったことを今ちょっと後悔しています。
このあいだ、北野勇作『クラゲの海に浮かぶ舟』を読み終わり、ちょっと泣きそうになりました。