目に見えぬものを調べることもあるどこまで行っても曖昧な森 愛について考え込んで電車また乗り過ごしている土曜日である 答えなき謎々を出す答えではない返答を考えている 例えれば右の相手が左ではないみたいにいつもやっていってる よくわからないですいつもどうやって目を凝らしても見つからぬ星 あいまいであるままでいるゆっくりと揺れるクラゲのようなやさしさ 手に触れたあなたの名前を知らぬままゆっくり撫でて転がしている 繋がりを忘れるように細い糸手繰り寄せては昇るだろうか 目を閉じるわかりたくないことがあるちくちく痛いあざみ野へ行く 見たくないものは見ないでおこうって決めて走った日暮れの夏だ
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目が悪いので、「よく見えない」ということにすごく興味があって、見つからない、全貌は把握できない、何が描いてあるのかわからない、漠然としている、そして急に理解できることもある、ということがかなり自分にとって価値のあるものであると思っている。
クトゥルフ神話TRPGというゲームを5年くらいの間やっているのですが、このゲームは伝統的にかなり「目に見えるもの」を重視する傾向にあり、なんとなくぼんやりとそれに納得がいっていない部分がないでもなかった。それで『冥冥の国』を書いたんだと思います。