夜が来てぼくの話は聞こえてる?あのね、ガール、これが愛だよ
肯定は麻薬だ飛行機のなかで飲み干しておくべきだったんだ
うたうときわたしは自由な空白のざらざらをただ撫でているだけ
どこか似た鞄を遠くでしょっていることのラッキー踏んで冬の日
空白を埋める作業は長くなるけれど宇宙の話をしよう
あなたってほんとうに嘘がお上手ね だあれもいない声がしている
神様は嘘でしかないってことをあなた忘れてひとりで舞台
なんかいもなんかいも歌うことがいま生きてきた意味わたくしのこえ
どうでもいい嘘だった夢だった見たそれでも日曜日は美しい
風邪の子のためにてのひらひかる粒飲み干したなら愛されたこと
架空であるわたしの居心地の悪さをあなたとシェアして世界の不安
ただいまを告げたくて海いたりあはしずかでしずかでしずかで好きだ
うそをつくことはすてきね見破って怪盗は誰ほんとうはどこ
君に会うことができない下らない人生でした 神様でした
味玉の色がきれいで半分の心音のこといま君のこと
おはなしをしてね 公園に行く時拾うと決めてた石のこととか
料理長さまはしずかなとうさんになった夢見てわらい しずかに
月光はドレスになってシンデレラ二十四時が過ぎたあとでも
いつだって夜はここだよ大丈夫、ガール、目を閉じたまま行くんだ
「お疲れ」さあ、いいこもかわいそうなこもいいこのふりも等しく眠り
ねえ君が最初のひよこを選ぶときその子が万年生きますように
リアリティなんて世界の果てだからあなたは生きてそこにいるのだ