愛ゆえに凝ってしまう鳥ありきおまえを守る極点の星
肯定の言葉は最後にとっておき胃で生まれたるナイフを抜いた
不確定事項だ友情なんてものぼろぼろぼろぼろ 血の味がする
ことばにはならない感情ばかり増え ならない できない したくない ほか
望まれて毒薬ばかりを調合しわたしはひとりで媚薬を呷る
おまえとは一緒に暮らせる日は来ないコーヒールームで逃げ出されてる
何度でも教えてやるから死に方をちゃんと覚えて一人で死ねよ
生まれては死んでしまった尊厳をひとつ、ひとつ、おまえの口に
難易度が上がってゆく蜂回転しどこでもゆける切符となった
天辺へひとさしゆびを差し出してエスカレーター式の接吻
意味しかない オゾン層から脱却し俺は誰にも負けないだろう
極点を描いてふたりは等間に空を見ている 鷹を抱く
俺たちは永遠に生きるのだ。人間はかたちなきものを信じる。
天上は消灯間際のバス停で最後のナイフをわたしは捨てた
泣き方を教えたおまえの羽根を抱き極点の鷹俺を愛せよ