新学期いずれ終わりが来るという回転木馬のような歓声 アパタイト間違えたならそのままで欠けた光を転がしている 面倒見の良いことでは償えぬ年を重ねてきたという罰 指先を切って汚した本からはもう助からぬという声がする 大理石造りの風呂のバスボムのマーブル模様は途中で悲しい やわらかいことが理由で切り裂いてしまったぬいぐるみの肉の白 混ぜ物が多いコーヒー牛乳を半分飲んで飽きている秋 破れ果てたカーテンの裾を引っ張って別れてしまう暗喩をつくる 夏はもう二度とこないと思い込みながら生きていくような感傷 もう最後になるとわかっている部屋を出る時の予行演習をする
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TRPGのかなりおもしろいセッションをやっているので今日の短歌はよく書けたような気がするが、しかしよく書けたということは頭がパキッとはっきりしているということであり、眠れないのであった。