空腹を感じなくなるまで食べることで意識の漂白をする 窓の外はゆっくり日暮れ一日は今日も喪うばかりであった 時間とは紫陽花に似てバラバラであるのにひとつのように感じる きれいだね並べた付箋に書き込んだ今日の予定を全部燃やして ウィルスに満ちた都会でオムライスひとつ食べてる今夜の予定 タイル地のトイレでハンカチ広げてはこんな刺繍があっただろうか よく遊びよく食べよく眠る人になればだいたい満ち足りている 具合はもう良いかベッドに横たわるほどに人間嫌いでいても さっきまで雨に振られていたらしい道の湿気を避けられないで イヤフォンをさして歩いて行く道のいずれかで待つ正夢がある
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自宅勤務なのでかなりすごくずっと家にいるのですが、本当は人間は家にずっといてはいけない(正確には、全然運動をしない状態が悪い)ので、せめて散歩くらいしないといけないわけです。短歌を毎日詠んでいると、せめて視界を切り替えるか……と思うため、出歩きがちになりました。めでたし。
毎日短歌を詠んでいても、その日読んだ本のこととか、考えていることとか、いろいろあるので、別に詠むことがなくなるとかはないのですが、一定の傾向に傾きがちではあるので、刺激を求めたほうがいい。というか、短歌を毎日詠まなくても刺激はある程度求めた方がいい。そして「刺激を受けたなあ」という自覚を持ちつつ刺激を受けた方がいい。そういう意味では毎日短歌を詠んでよかったと思います。
毎日短歌を詠み始めた最初は、いろいろあってクサクサしてたからせめてクサクサをきれいに整えておくか……と思って始めたのですが、個人的な依頼を頂いたり、毎日創作物を上げている人であるという実績になったり、前述の通り刺激になったりしているので、まあしばらく続けようかな……。ブログも短歌なかったら続かなかった気がするし……。
ブログと思うと毎日は書かないが、短歌のオマケと思うと意外と書いている。