愛される役目
マッチ箱ひとつを大切に持っている。中にはマッチが一本入っている。赤い頭に棒がついた、ごく普通のマッチ。手に入れたときには既に、マッチ棒が一本入っていただけだった。これを宝物にしようと思った理由はない。ないというと言いすぎかもしれない、これ…
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隣の家の晩ごはん
隣の家で作っている料理の匂いがよく漂ってくる家だ。ということは我が家で作っている料理の匂いも流れ込んでいるはずだ。今日、我が家ではカレーを作った。次の日、隣の家からは何かを揚げる音が聞こえた。つられて、芋を剥いてフライにした。なんとなくぼ…
ちょっとした話交流,日常,穏やか,食事
黄色い部屋
その店には入り口が三つあり、それぞれの入り口が、ひとつだけの座席に繋がっている。赤い扉、青い扉、黄色い扉を抜けると、赤い部屋、青い部屋、黄色い部屋に出る。私は黄色い部屋が好きだ。黄色いと言っても、黄色いクッションがひとつと、デスクランプの…
ちょっとした話不思議,密やか,日常,穏やか,空間
チュウレンジバチと薔薇
幼馴染みの男女が結婚するまでに食べたものの話(2016年、2.5万字)
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ショーゴさんとタケルくん
コンビニ店員と高校生男子の友情以上の関係(2013年、1万字)
シリーズ一覧友情,日常,食事