2.TRPGの概要と用語

TRPGの一般的な用語の解説および、『冥冥の国』におけるTRPG用語の使い方を解説します。

◎概要

・TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム/てぃーあーるぴーじー)

TRPGとは[テーブルトーク ロール プレイング ゲーム]の略で、[ひとつの場所(テーブル)]をみんなで囲みながら[談話形式(トーク)]で[役割を演じ(ロールプレイング)]遊ぶという意味です。
この場合の[役割を演じる(ロールプレイング)]とは、なりきって演技をするということを必ずしも指すものではなく、簡単な行動宣言でも問題ありません。
大事なのは、キャラクターが何を考えていて、どういう行動を取るかを明確にすることです。
TRPGには様々なゲームシステムがあり、『冥冥の国』はそのひとつです。
一般的には、ゲームマスター1人と、登場人物役(プレイヤー)数人で集まり、みんなで物語を作ることで遊びます。
『冥冥の国』は、ゲームマスター不要タイプのTRPGです。プレイヤー1人で遊びます。

・ダイスロール

『冥冥の国』では、ゲーム進行に応じてダイスを振ります。TRPGでは、2面ダイスから100面ダイスまで様々な種類のものを使います。
『冥冥の国』では10面ダイスを使用します。
 
オンラインセッションツールを使用する場合、以下のような記述でダイスロールできます。この記述は以下、システムやシナリオ説明でも使用します。
[1D2](いちでぃーに)
この[1]の部分がダイスの[個数]、[2]の部分が何面ダイスを使っているか(選択肢がいくつあるか)を示します。ここでは、コインを投げて裏表を決めるように2つの選択肢からランダムに決定するのが1D2です。
一般的に使われているいわゆるサイコロ、正立方体の形をしたものは、6面ダイス、つまり[1D6](いちでぃーろく)です。
 
ダイスを振ることをダイスロール、略して[ロール]と言います。
ゲームの中では必要に応じて「1D6をロールしてください/1D6を振ってください」等と指示されます。指示に応じてダイスを振ってください。
 
 

◎ゲームメンバー

・GM(ゲームマスター/じーえむ)

ゲームマスターを略してGM(じーえむ)と称します。ゲームの進行役のゲームメンバーを指します。
『冥冥の国』はゲームの進行役と、後述の登場人物役であるPLを、1人で行います。
しかし、ゲームプレイを始めたばかりで慣れていない場合や、1人で遊ぶのが苦手な場合など、1人で遊ぶのが難しいと感じられる場合、GM役を誰かに頼んでプレイしてもOKです。『冥冥の国』における「GM不要」とは、「PL1人だけでも遊べる」という意味で、「必ず1人で遊ばなくてはならない」と定められているわけではありません。

・PL(プレイヤー/ぴーえる)

進行役以外のゲームメンバーを指します。

・PC(プレイヤーキャラクター/ぴーしー)

ゲームの駒としてロールプレイングしているキャラクターを指します。
 
『冥冥の国』には特別なキャラクターメイキングルールはありません。
そのため、他のシステムで作ったキャラクターを『冥冥の国』の世界で遊ばせる、自分の創作で作ったキャラクターをゲームの世界に連れてくる、「PL自身」がゲームの世界で遊ぶ等の遊び方をしてもOKです。

◎その他

・セッション

TRPGを1回遊ぶことを「セッション」と呼びます。『冥冥の国』ではセッション終了を指して[終幕]とも言います。

・シナリオ

TRPGの種類によっては、シナリオを用意します。
『冥冥の国』を遊ぶ際、物語のだいたいの筋道を記載したシナリオを使用します。
シナリオは付属のものを使っても、自分で考えたものを使ってもOKです。
シナリオの書き方は、[7.シナリオの構成と留意点]を参照してください。

・フェイズ

「局面」「段階」を示す言葉です。
『冥冥の国』は、フェイズという形で、段階を踏んでPCの状態を表現します。

・ネタバレ

ここでは、シナリオの内容について言及することを指します。
『冥冥の国』のシナリオは完全にオープンなものであるため、ネタバレに配慮する必要はなく、全ての感想を隠さず公開してOKです。

・周回

ここでは、同じシナリオを何度も遊ぶことを指します。
『冥冥の国』のセッションは話の流れがランダムに決まるため、同じシナリオを何度も繰り返しても楽しく遊べます。