3.セッションの流れ

ここでは、『冥冥の国』のセッションの流れについて説明します。

『冥冥の国』はGM不要1人用システムという少し特殊なTRPGですので、TRPG未経験の方は、一般的なTRPGで遊んで慣れてから『冥冥の国』でも遊んでみる、という手順の方がおそらくよいように思います。ともあれ簡単なシステムですので、TRPG初心者の方も気軽に遊んでみてください。

⓪-1.基本的な流れ

セッションは[①導入]からスタートし、5つのフェイズを段階的に進んでいきます。
①導入 ②探究 ③生活 ④困難 ⑤奇跡
 
全てのフェイズに進むかどうかはセッション次第です。
②③④にあたる工程は、シナリオによって、あるいはセッションの都合によって、増やしたり減らしたりしてもシステム上の問題はありません。また、書くシナリオによって、別の名前に変更してもOKです。
基本的なシナリオの形では、②③④を経るごとに判定の難易度が上がっていきます。
 
例)PLの判断で、④困難フェイズを飛ばし、③生活フェイズから⑤奇跡フェイズに進行してもよい。この場合、難易度が下がる。

例)PLの判断で、④困難フェイズを3回に増やすなど、難易度を上げてもよい。また、予めそのようなシナリオを書いてもよい。
例)[探究表]を[なんだかわからないこと表]に変えたシナリオを書いてもよい。

⓪-2.セッション終了

各フェイズの終了時に[脱落判定](詳細は[4.脱落判定と奇跡判定]参照)を行い、[脱落]が発生すると、[終幕]となり、セッションは終了します。また、[⑤奇跡]に到達後、[奇跡]達成・脱落に関わらず[終幕]となり、セッションは終了します。

また、PLは、セッション中、いつでも[脱落]を能動的に選択できます。その場合、[脱落表]から任意の脱落内容を選択するか、ロールして決定してください。

①導入フェイズ

まず、使用するシナリオで描写された状況を把握します。
次に、[脱落表]をロールし脱落内容を決定、そののち[脱落判定](詳細は[4.脱落判定と奇跡判定]参照)を行います。[脱落判定]の結果に応じて探究フェイズに進む、もしくは脱落し終幕。

②探究フェイズ

PLは、[探究表]をロールします。
[探究表]および、以降登場する[生活表/困難表]には、[凹(脱落する可能性が減る要素)]と[凸(脱落する可能性が増える要素)]が記載されています。
[探究表]記載の補正値を踏まえ、[脱落表]をロールします。処理は[①導入]に準じます。

③生活フェイズ

[②探究]に準じます。使う表は[生活表]と[脱落表]です。

④困難フェイズ

[②探究]に準じます。使う表は[困難表]と[脱落表]です。

⑤奇跡フェイズ

奇跡判定(詳細は[4.脱落判定と奇跡判定]参照)を行い、結果に応じて、奇跡に到達するか、到達せず脱落するかを決定します。
奇跡に到達した場合、[奇跡表]をロールし、発生した奇跡を決定します。奇跡達成で終幕。
脱落した場合、[脱落表]をロールし、脱落内容を決定します。脱落で終幕。