6.選択ルール

使用してもいいししなくてもいい、選択的なルールを記載しています。
選択ルールは選択的なものなので、守る必要はありませんが、世界観のひとつの解釈を示しています。

◎継続プレイについて

PCをひとつのTRPGシステムの中で繰り返し使用するのを、[継続プレイ]または[継続運用]と呼びます。『冥冥の国』を継続プレイしたい場合、以下のルールを参照してください。これは選択ルールであり、厳密に守る必要はありませんが、世界観のひとつの解釈を示しています。

・PCが[脱落]した場合

悪夢から次の悪夢へと移るように、次の『冥冥の国』セッションで継続プレイが可能です。継続運用しなくても構いません。

・PCが[奇跡]に到達した場合

奇跡によって『冥冥の国』の世界から解き放たれたものとし、継続プレイはしない方が世界観に適しています。しかし、[奇跡]はシナリオによってそれぞれなので、継続プレイをするかしないかも[奇跡]の内容次第で決めてもよいでしょう。

◎継続プレイにおける追加の[念願]

継続プレイをする場合、基本の[念願]4種の他、以下2種をプラスした、6種の念願から選べます。
通常の[念願]同様、1セッションごとに選び直してOKです。

・[入念]

――ここから先はじっくりと。

同じPCで1つのシナリオを周回して継続プレイする場合、[+2]または[-2]の補正値を選んで開始する。プラスの補正を得る場合は、PCがずっとこのシナリオを継続し続けてこの世界に留まりたいと考えており、マイナスの補正を得る場合は早く出て行きたいと考えていると捉えることができる。
ひとつの世界をゆっくり楽しみたい場合に。

・[情念]

――たくさん感じたい、いろいろ考えたい。

全ての継続プレイにおいて、遊んだシナリオ分、プラスまたはマイナスの補正がつく。遊んだシナリオが2つ目の場合は[±2]、3回目の場合[±3]となる。
プラスの補正を得る場合は、PCがこれからずっと継続プレイを続けたいと考えており、マイナスの補正を得る場合はさっさと継続プレイを切り上げたいと考えていると捉えることができる。
色々な世界をたくさん回りたい場合に。

◎みんなで遊ぶ

『冥冥の国』は基本的に1PL(1PC)用のゲームですが、以下のようなルールで2PL以上、あるいは1人で2PC以上を動かして遊んでもOKです。以下のルール以外でも、自由な工夫をして遊んでください。

・併走プレイ

すれ違いや、偶然の一致を楽しむ遊び方です。
基本ルールと遊び方に変わりはありませんが、「同一の状況である」という設定のもと、同じシナリオを通常通りに遊んで、その結果の差違や一致を確認します。別時間軸・別空間ということにして遊んでもOKです。
このルールにおいては、どちらかが先に脱落した場合も、「差違のひとつ」として楽しむのがよいでしょう。
交互にダイスロールをして進めていってもよいし、別々にセッションを行って、あとで「つまりどうだったのか?」ということを話し合ってもいいと思います。

・交互プレイ

リレーのようにフェイズを繋いでいく遊び方です。人数は少ない方が良いと思います。
参加者がフェイズごとに入れかわり、代表でロールして進めていきます。
順番をダイスで決めてもよいでしょう。

・協力プレイ

運命共同体となって、時に足を引っ張り、時に手を引きながら進むような遊び方です。
PLは、人数に応じた、シナリオ全体の[協力目標値]を定めます。

[協力目標値]の回数分、脱落を回避しなくてはなりません。
人数がいると奇跡に到達しやすそうな状況の場合(団体旅行で遅刻を免れる状況など)協力目標値を低めに設定し、人数がいると奇跡に到達するのが難しそうな状況(合宿の夜に騒ぎ始めて眠れなくなるなど)の場合目標値を高めに設定するのがいいでしょう。
[協力目標値]はダイスロールでランダムに決定してもOKです。

例)4人で[協力ルール]のもと遊ぶ場合、[協力目標値]を1~4の中から選ぶ。1D4で決定してもよい。
[協力目標値]が1の場合、1人でも脱落を回避できれば次のフェイズに進める。[協力目標値]が4の場合、4人全員が脱落を回避できなければ全員脱落する。