透明じゃない

いつだっただろう冷たい肉体が凍っておちる色を夢見た

一生が一日だった神様の喉仏すら手には残らず

内側に広がっている迷宮はやわらかいのか望まぬままに

ルールなき道を進んで行くときに見つけた葉脈だけの一片

毟られたあとの背中を見せているように誇らしそうな赤い筆跡 

旅をするように踏んでいく先に薔薇水晶の城があったら

いざなっておかぬままだよ地獄にもそれより深い川のほとりも

間違えたなら間違えたままでいいなんてラストシーンは来ない

透明なときなどなかった指先の内に詰まった肉の混色

生きていた事実がないと思えたらよかったよねって歩道を歩く

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