浦島太郎

昔話「浦島太郎」をベースにしたサンプルシナリオです。
誰でも知っているお話をもとにした内容で、『冥冥の国』におけるシナリオの形の理解が深まればと思って用意しました。

シナリオ概要

●シチュエーション:昔話の世界
●適したPCの設定:夢を見ているのかもしれない
●奇跡到達の可能性:普通

0.準備

PC用の[念願]を選択する。

1.導入フェイズ

自分は浦島太郎である。よい天気だ。今日も海へと釣りに行こう。
▶脱落表をロール、[脱落判定]を行う。

◇脱落表

①自分は浦島太郎ではなく普通の人間であると気づき、目が覚める【2】
②家から出たくない/気がつくと家にいた【3】
③海に行きたくない/気がつくと岸辺だった【3】
④釣りをしたくない/気がつくと海の上だった【3】
⑤自分は浦島太郎ではなくかぐや姫なので、別の話に行かなくては【4】
⑥自分は浦島太郎ではなく桃太郎なので、別の話に行かなくては【4】
⑦自分は浦島太郎ではなくシンデレラなので、別の話に行かなくては【4】
⑧自分は『浦島太郎』の絵本を読んでいたと我に返る【5】
⑨自分は『浦島太郎』の番組を観ていたと我に返る【5】
⑩『浦島太郎』体験VRが終了した【5】
※このシナリオにおける[脱落]は、浦島太郎の物語を完遂できないことを指す。

2.探究フェイズ

大変だ。亀が子供にいじめられている。

◇探究表

①凹:子供たちは浦島太郎をとても尊敬していた[-3]
②凹:子供たちは言うことを素直に聞いた[-3]
③凹:子供たちは簡単に買収された[-2]
④凹:子供たちと亀の問題は暴力によって解決された[-2]
⑤凹:雨が降ってきたので子供たちは去った[-1]
⑥凹:暑すぎたので子供たちは去った[-1]
⑦凸:子供たちは浦島太郎に暴言を吐きつつ去っていった[+1]
⑧凸:子供たちのせいで少し怪我をした[+1]
⑨凸:子供たちはかなりの量の対価を要求した[+2]
⑩凸:子供たちに浦島太郎までいじめられた[+2]
▶脱落表をロール、判定する。

3.生活フェイズ

亀は言う。「お礼に竜宮城へ連れていってさしあげます」そして浦島太郎は海へと向かった。

◇生活表

①凹:亀の背の上では、美しい海の光景が通り過ぎていく[-3]
②凹:巨大な潜水艇「亀」に乗りこむ[-2]
③凹:浦島太郎は小さくなり、亀の首にまたがって海を進む[-2]
④凹:釣りの予定が若干気になるが、亀に従う[-1]
⑤凹:亀と話せてうれしい[-1]
⑥凸:どうして亀と意思疎通がとれたのか疑問で一杯になる[+1]
⑦凸:どうして海の中でも呼吸ができるのか疑問で一杯になる[+1]
⑧凸:小さくなった浦島太郎を、亀は口にくわえて海へ飛び込む[+2]
⑨凸:亀の指示に従って海を泳いで進まなくてはならない[+2]
⑩凸:海の中では呼吸ができないという普通の状態[+3]
▶脱落表をロール、判定する。

4.困難フェイズ

浦島太郎は竜宮城で乙姫と出会う。ふたりを待ち受ける運命とは。

◇困難表

①凹:一目で恋に落ちる[-2]
②凹:固い絆で結ばれたパートナーとなる[-2]
③凹:まんざらでもない雰囲気である[-1]
④凹:憎さ余って愛し合うようになる[-1]
⑤凸:なんとなくかみ合わない[+1]
⑥凸:お互いへの感想は特にない[+1]
⑦凸:愛想笑いを交わし合っている[+2]
⑧凸:お互い別のことを考えている[+2]
⑨凸:一目で相手を嫌悪する[+3]
⑩凸:出会うべきではなかった[+3]
▶脱落表をロール、判定する。

5.奇跡フェイズ

果たして幸福な結末は待っているのだろうか。

◇奇跡表

①浦島太郎は故郷に帰ったが、すぐに老人になってしまった
②浦島太郎は故郷に帰り、乙姫にもらった玉手箱を家宝として大事にした
③浦島太郎は故郷に帰り、竜宮城についての話をして有名になった
④浦島太郎は故郷に帰ったが、気がつくと鶴になっていた
⑤浦島太郎は乙姫と共に故郷に帰ったが、二人がどうなったかは彼ら次第である
⑥浦島太郎は竜宮城に留まり、陸上の話をして人気者になった
⑦乙姫と浦島太郎は竜宮城で末永く幸せに暮らした
⑧浦島太郎は竜宮城に留まったが、乙姫より亀と仲良くしている
⑨浦島太郎は竜宮城に留まり、気がつくと亀になっていた
⑩乙姫と浦島太郎がどうなったのかは誰も知らない
※奇跡判定は下方ロール(以下で奇跡達成)のため注意。
達成できなかった場合、脱落表をロールする。