外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

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月のかけら

気絶するように眠りに落ちる時あれに似ているハンカチ落とし
風が吹くように思えて窓を開けてはみたけれどオレンジの夏
喫茶店の机低くてボールペン投げ出したなら一筋の水
神様がおしえた寂しい音楽をまだ覚えてる新月の夜
立ち方を毎朝覚えているという謎を抱いて次の一歩を
新月は空に開いた穴のように間違いのない真円である
炭酸水飲み干したならわたしには思い出せなくなるべきだった
嫌になるまでほしいって頼んだら一片くらいくれるだろうか
川辺にまだいるね誰しも信仰を捨てた神様月へ行っても
サメたちが口を開いて待っているけれど月のかけらは落ちず

自分のしくじりにより明日の休日返上で病院に行くことになり、へこんでいます。

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