恵まれた人生であるチョコレートケーキを食べている時だけ思う 活発なお子さんですねいえこれは実在してる時の話です 運命をギアチェンジして坂道を登る時にはちょっと一曲 進みながらそれでもこれより悪いことないでしょうって言い聞かせては 前側に抱いた丸い魂をつぶさぬように明日まで運ぶ 疑わぬためにケーキの三つ分たぶん余っているかもしれない 一緒にいるつもりで並べた歯ブラシのひとつの封は開けてないまま 浸み込んだ靴の水気をうっすらと含んだ厚みを齧れるかもね 違う違う愛した人がいなかった未来は今すぐ食べてしまえるでしょう 食べちゃった予定をひとつスキップし床にこぼしてそこに座った
◇
夕方になると本当に眠くなり夜が終わっていくのをどうにかできないものか。やはり早寝しかないのか。