月からは兎がやってきたという夜が明けたら白無垢の雪 燃やされた毛皮はどんな色だった月にのぼってしまう依然の 意味はない名前に意味がついたのであなたに会えてかなりよかった ハイボールさいころの数飲み干してりんろんころんまた転がった 音だけをひとつ鳴らしてゆっくりと確かめているおなかのなかみ とけてゆくふうにこだます輪郭があなたであってわたしのような やがて朝おなかのなかみがからっぽになったあたりでだれもいないね 恋心あっただろうか人に似て里へと降りた蛇一匹に お日さんを浴びて消えたらさようなら 雪兎から落ちた南天 ぐずぐずになった気持ちを鍋で煮て少し冷まして晩飯にする
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二首目、ほんとは「以前」のつもりだったんですが、「依然」でも良い気がするのでそのままにしておきます。
昨日の夜、急に滅茶苦茶になっちゃいたくなり、今日は1日8時間(+休憩3時間)使ってクトゥルフ神話TRPGのシナリオを1つ書き上げました。急に無から書いたわりに書けてよかったです。兎の話を書いたので短歌にも兎を出しましたが、内容は関係ありません。
日本で起こるあらましすべてが嫌になったので、動物昔話と妖怪の話ばかり読んでいます。