外マドレーヌ─哉村哉子いろいろ置き場

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国を作る

唐突に理解が及ぶここはもうあなたがいない世界であった
自分のほか何が必要なのだろう国を作るという工程に
独立をしているひとり歩いてる勇敢になる 死にたくはない
空腹を抱えて歩く試練から一体何を得ることになる?
頭の中は自由でいつでも広がってゆくさ広場を作るみたいに
上着を売るかわりに靴が新しくなったひたすら歩いた旅路
座ったらダメだよ懐中電灯をひとつあげるよもう行きなさい
あなたとは自分以外で国に住む誰かのことでここにはいない
国を作る わたしのエリアに住むという全てのものに祝福をする
ただひとり歩いてゆくさいずれまた全てはわたしのものになるから

終幕TRPG 冥冥の国』というTRPGシステムを作りました。

『冥冥の国』というタイトルには、どこにもない国、見えない国、全貌は把握できない国、黄泉の国、異界、というニュアンスを込めていて、この場合の「国」というのは場所、エリア、世界、くらいの意味です。区切られた領域、閉ざされた空間、みたいな感じ。迷い込む場所でもあり、生活をする場所でもある。自分には理解できない場所にいるとしても、生きるというのは細かいディティールの積み重ねなので、実際は理解できること(食べるとか、考えるとか、寝るとか)を組み立ててある程度の理解を行っていく、みたいな、そういうつもりでした。

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