るみなす

瞼の裏で
君を待つ。
内側に
闇は入れない。
ここがどんなに暗くても、
目を閉じて、光を見て。
来てくれると、信じてる。

第一章「Alice」 第二章「Iris」 第三章「Luminous」

シナリオ公開ページ

導入

探索者は、気がつくと、バラ色にきらめく宝石の都市「セレファイス」にいた。
そこで出会った子供は見知った相手だった。どうやらKPCであるらしい。
子供と化したKPCと探索者は、事態究明のための探索を開始する。

シナリオ傾向

子供になった探索者とともにドリームランドと覚醒の世界を行き来しながら探索し、KPCが巻き込まれた怪奇事件の解決を目指す、静かなテイストのキャンペーンシナリオ。
「素直になれない」「打ち明け話ができない」「うまく話せないことがある」KPCが、精神も子供になったことで話せるようになる、という状況を想定しています。
RPも探索もたくさんできます。ゆっくり話したりお互いのことを考えたりしつつ、探索したいし巨大神話事象を感じたいし頑張って逃れたい人向け。

基本情報

・使用:基本ルールブック6版
・参照:マレウス・モンストロルム、ラヴクラフトの幻夢境
・タイプ:シティ
・舞台:現代日本(改変可)
・PL人数:1人(+KPC)
・戦闘:なし
・発狂率:低(低確率で大きな喪失あり)
・ロスト率:低
・プレイ時間:各話2時間/総計6時間+RP
・推奨技能:〈目星〉〈聞き耳〉〈心理学〉
・準推奨技能:〈追跡〉
※〈運転:自動車〉での判定はありませんが、探索者・KPC共に自動車の運転ができる想定です。
※推奨技能はなくても進行上支障はありませんが、多くの情報が得られます。

注意事項・特記事項

◎注意事項

本シナリオは「目を閉じる」などの視界の切り替えが重要なシナリオなので、失明している探索者は想定されていない。が、適宜、現場の判断で調整して回してもOK。
出目によって重篤な後遺症の可能性あり。
もともとは成人済の大人であるという前提はあるものの、子供の姿の存在が悍ましい怪奇現象に巻き込まれ苦しみながら立ち向かう内容であるという点を留意しておくこと。
「拷問」に関する要素があり、KPCも対象に含まれる。具体的な描写は現場判断でカットしてよい。
神話的事象由来の「地震」「都市壊滅」描写がある。
「猫」および「猫の死」が重要な要素である。「猫の死」にまつわるホラー要素なし。

◎特記事項

本文中のKPCに関わる要素(口調など)は適宜調整推奨です。

想定KPCおよびPCとの関係性

◎想定KPC

本シナリオは、探索者に対して「頼りたいが頼れない」「話したいことがあるがうまく切り出せない」という状況にあるKPCが、子供になったことを口実に頼ったり打ち明けたりする、というシチュエーションを想定している。
この条件を満たさない場合、雰囲気は想定より軽くなるが、「ちょっとした隠し事を持っていて、話す機会を逸していた」などの設定を事前に設けてから開始するのもよいだろう。例:探索者から貰ったプレゼントをなくしてしまって申し訳ないと思っている、など。
本文の「子供の素直さ」度合いを含め、KPCまわりの描写は調整してほしい。
また、前提の都合上、少なくとも成人済のKPCを想定している。

また、(特に怪奇現象への)正義感、好奇心、探究心などから、ホイホイ危ない場所へも首を突っ込むような人物だと更に似合うかもしれない。が、特に首を突っ込まなくても、神話的事象の方から来る処理も可能である。

◎想定PC

KPCが怪奇事件に巻き込まれたら解決したいと望み、スムーズに探索開始する人物を想定している。
KPCと親しい間柄で、「もっと頼って欲しい」と思っているか、「頼られると嬉しい」と感じるような人物が望ましい。

「KPC子供化」の程度

本シナリオの「子供と化したKPC」は、以下の状態となっている。
・精神的にも身体的にも子供である。
・KPC本人だが、完全な意味での本人ではない。しかし少なくとも他人の要素はない。
・何歳の子供になっているのかは、KPCが「自分が自分が何歳くらいなら探索者に対して素直に接したり頼れると思う」かに応じて任意。実際に「KPCが何歳の時は素直だった」ではなく、大人であるKPCの中のイメージである。本文は一応9歳程度を想定して書いたつもりであるが調整してほしい。
・セッション開始時は記憶が曖昧である。セッションが進むにつれて探索者のことや自分が元々子供ではなかったことを思い出す。

改変に関して

現実パートは現代日本がベースになっていますが、国や時代を変更するなど、自由に調整してOKです。シティ探索パートがちょっと日本すぎるかもしれませんが。
人数改変は想定していません。

参考文献

ヘンリー・カットナー『恐怖の鐘』
H・P・ラヴクラフト『セレファイス』『未知なるカダスを夢に求めて』
サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』