脱走の夜

眠ってるはずのあなたの傍らを抜けて勢いよくハイビーム

車にはいくら積んでも構わない人間ひとりの他いないなら

脱走の夜を脱落していった古いワンピースはまた買おう

別々の光が旧市街満ちて全てが孤独な人生である

コンビニの駐車場にて気がついた後部座席にピアス片方

要らないと決めただけだと言えたならコーヒーカップを割らずに済んだ

月のない夜にみずから光るって決められたからひとりであった

死体にはならずに済んでよかったね あなたもそう思ってるでしょう?

眠っているはずのあなたの目が光るように思える多分、未練

夜が明けた町のどこかでサブウェイの野菜全部を増やして食べる

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