果物たち

葡萄蔓の下に滴りおちていくものだけ受けて許されている

約束の頃にはきっともういない予定だったと言わないでおく

りんごって赤いところがいいねって内側がもし空洞だって

閉ざされた部屋の中では空腹な怪物ひとりひっくり返る

缶詰のパイナップルの中央に溜まった甘い蜜になりたい

おしまいが来る日を待って閉じ込めておくことだってできただろうに

そろそろと思って冷蔵庫にしまう桃の気持ちを考えている

指ひとつ触れないままでいてくれたきみの心の中に押し入る

来年も蛍をきっと見ようって話したよねって確認をする

今日きみがくれた柘榴を食べている粒の最後を飲み込んだなら

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