渚には世界の終わりがあるという噂にしたがい歩き始めよ
人生に間違いボタンがあるっていうのは嘘ですよってわたしは言った
海っていう架空の場所があるんだってそこでは人が浮かぶんだって
楽しかった人生について話してる「それってたぶんここにあるよね」
恋愛をできる生き物なんだって教えてくれた神様のこと
別々の言語を混ぜて新しい「続きから」を玄関に置く
雑踏に紛れに行こう 新しい年が僕らに降り積もるとき
架空ってこれのことだよって言って停泊している船を見上げた
頼もしい夢だったからもういいよ続きの砂漠を海に沈めて
まじないを交わす指先 おしまいが来たら僕は揮発してゆく